September 24, 2018

線量 スリランカ

以前、「スリランカの食品からセシウムが検出されたことがあった」という記事をネットで見たことがあった。原因があるとすれば、インドにある原子力発電所や核関連施設の影響かもしれない。ちょっと気になったので、今回は、内陸部のシーギリヤとインドに近いジャフナで計った。


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Matale (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)
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Jaffna (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

検知はされたけれど、特に高い値ではなかった。

国(地名)年月線量(μsv/h)
シーギリヤ(スリランカ)2018/90.09
ジャフナ(スリランカ)2018/90.08

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September 23, 2018

[Journey] Colombo / Sri Lanka '18. 9.23

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Colombo (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

コロンボで泊まったホテルは、線路のそばにあった。朝の通勤列車が次々に来るのが、窓から見える。でも、列車はもういいです。

今日は最終日。夕方の飛行機でスリランカを発つので、それまでコロンボで過ごす予定。コロンボはこれまでスリランカに来たときも毎回通っており、郊外にある動物園などに行ったことは覚えている。けれども市内中心部の記憶は、まったくなかった。

まったくないということは、あえて今日行かなければならないところは特にないだろう。そう判断し、残されたタスクである「お土産を買う」こと以外には特に目的を決めずに、だらだら歩く。


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Colombo (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

スリランカ最大の都市・コロンボは人口75万人。1985年まで首都だった。しかし現在、首都はコロンボに隣接するスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ市に移転している。上の画像中央の、古くて茶色い建物は昔の国会議事堂。


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Colombo (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

ハスのつぼみに似た形のタワーは、見た目の通り「Lotus Tower」(蓮の塔)という名前の、放送通信・観光用の塔。高さ350m。南アジアで最も高い建造物なのだそうだ。2018年9月完成予定とされている。まさに今なのだけど、まだ、一般公開はされていないようだった。ハスは、スリランカの国花だ。


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Colombo (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

西をインド洋に面するコロンボ市街の、海に突き当たるところには芝生が広がる。この場所は「ゴール・フェイス・グリーン」と呼ばれる。イギリスの統治下だった1859年に作られた緑地で、当初は競馬場やゴルフ場として使用されていた。現在は、丸ごと市民の憩いの場となっている。


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Colombo (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

ゴール・フェイス・グリーンから見る海。町のど真ん中にあるのに、海はきれいだった。


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Colombo (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

露店で朝食にした、謎の茶色い揚げ物。具は刻みタマネギ。スリランカ最終日になって気づいたことだけど、この国で食べてきたものを回想すると、カレーに限らず、ほとんどのものが茶色かった。


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SRI LANKA, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

左上・カレー、右上・謎の揚げ物その2、下は"Wood Apple Nectar"と書かれた濃厚ジュース。スリランカの家庭の食卓では、料理がオール茶色の光景もしばしば見られるのだろうか。

お土産に紅茶を買おうと、 スリランカ紅茶局へ足を運ぶ。政府直轄のスリランカ紅茶局ではこの国の紅茶産業の管理を行うほか、ボッタくりのない適正価格で紅茶を販売することでも知られる。


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Colombo (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

しかし紅茶局は閉まっていた。

…あー今日は日曜日だった。役所系ならば休みだ。やむなく代わりに近くの「リバティ・プラザ」というショッピングモールへ。


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Colombo (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

その中にあった紅茶専門店で紅茶を買った。日曜日の昼下がりの割りには賑わっていないように見えるけれど、そんなものなのか。


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Colombo (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

帰り道でマックを発見。スリランカ最初で最後のマック。日本では見たことがなかったチキンクリスプ・バーガーというのを発注。


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Colombo (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

やっぱり茶色かった。

これで全日程終了。久しぶりのスリランカ。無意識に、インドやネパールといった他の南アジアの国と比較していた。けれどもそれらの国に比べると、平均的に人々の人当たりのよさを感じた。地味だけど旅行しやすい国だと、あらためて思った。英語も通じるし(もっともこのところ英語が通じない国への旅行が続いたから、なおさらそう感じたというのもあるけれど)。


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Colombo (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

だがそれも「インドやネパールに比べて」というレベルの話であって、旅の締めに「静かな港」という感じで上の写真を撮って、空港へ行こうと二歩ほど歩き始めたときに突然傍らからスリーウィラー(Three-wheeler。オートリクシャー・トゥクトゥクのことをこの国ではこう呼ぶ)の運転手が現れ、インチキくさいコロンボ市内ツアーのしつこいお誘いを受けたのであった。

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September 22, 2018

[Journey] Jaffna~Colombo / Sri Lanka '18. 9.22

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Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

今日は列車でコロンボへ移動する。ジャフナからコロンボまで400km。


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Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

ジャフナ駅。建物が新しいのは、前の駅舎が内戦で破壊されてしまったためだ。現在の駅舎は2014年に再建された。コロンボ行きの列車は1日4本。

ジャフナ発コロンボ着列車名所要時間
6:1013:05Deyata Kirula6時間55分
9:3518:35Yaal Devi9時間0分
13:4520:00Luxury A/C6時間15分
19:004:17Night Mail Train9時間17分

特急や急行といった種別はないけれど列車には各々名前が付いており、所要時間も差がある。13時45分発のLuxury A/C号は、文字通り全車エアコン付き一等車のデラックスな列車らしい。ここに来て列車の旅を長時間味わう気は毛頭なかったので所要時間も短いこの列車がベストと思ったけれど、残念ながら満席といわれたので、9時35分発のYaal Devi号にする。コロンボに着くのは9時間後。きょうは日が暮れるまで、列車の中だ。


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Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2018. 9)

Yaal Devi号にには一等車から三等車まで連結されている。駅の窓口で「どのクラスにする?」と聞かれて「何でもいいわ」といったら二等車のきっぷが発券されたので、二等車に乗る。


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Jaffna (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

二等車の車内。エアコンは無し。ビニールレザー張りのシートはリクライニングせず、向きは固定。車両の真ん中から半分ずつ座席の方向が分かれている。三等車との差はあまりないように感じる。列車がホームに入ってくるときに一等車もちらっと見えたけれど、椅子が少し広いだけでやはり冷房は付いていないようだった。


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Vavuniya (SRI LANKA), SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2018. 9)

途中で停まった、OMANTHAという駅。

三波春夫さんが歌った「おまんた囃子」の「おまんた」は、上越地方(新潟県西部)の方言で「あなたがた」を意味するものだった。単数形(「あなた」)だと「おまん」。ちなみに「おまんら許さんぜよ」は高知県の方言で、「おまんら」の単数形も「おまん」らしい。


…というネタについてきてくれる人は、どれだけいることやら。


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Anuradhapura (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

列車は単調な風景の中を淡々と走る。


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Kurunegala (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

やがて日が落ちる。勤め帰りの人達で車内が混み始めた。


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Kurunegala (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

1時間以上遅れ、20時近くにコロンボ中心部のコロンボ・フォート駅に着いた。尻が痛い。


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Colombo (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

駅近のホテルへチェックインする。

今日もまた車中ではろくにメシを食えなかったので、宿のそばで軽く何か食べられそうな店を探す。なぜかチベット料理のモモ専門店があった。ビールのつまみで食べたいと思ったけれど、酒は置いていないと言われたのでセイロンティーをお供にモモをいただく。


18092211momo
Colombo (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

スリランカでは酒をお店で出すための許可を得ることが難しいらしい。この店は、内装や店員は特にチベットっぽく見えず、お洒落な飲茶の店の点心のようにモモを提供しているように見えた。

モモを食べながら、ブータンに暮らしていたときに夜10時くらいから日本語の短波放送を聴いていたことを思い出した。その番組はスリランカから発信されていた。当時私がいた町では、NHKの短波放送は電波状態によって受信できないことが多く、この、スリランカ発の番組が唯一、確実に受信できる日本語放送だった。南アジアにいる日本人向けの番組だったのだろうけど、この時間帯にラジオの前にいる人は皆、今、インド亜大陸に散らばって暮らす孤独を癒しているんだろうなと勝手に想像しながら聴いていた。

18092210walkmeterホテルへ帰り、「今日はあまり歩かなかったな」と思いながら寝る前に歩数計を見ると、えらくカウントされていた。この歩数計は日本の電車ではほとんど反応したことはなかったけれど、今日の列車の揺れは思いのほか激しかったようだった。

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September 21, 2018

[Journey] Jaffna / Sri Lanka '18. 9.21

せっかく北部最大の町であるジャフナへ来たので、スリランカ最北端の場所・North Point of Sri Lanka に行ってみる。

スリランカでいちばん北にある町、ポイント・ペドロへ。ジャフナからバスで約1時間かかった。


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Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

意外に立派だったバスターミナル。ポイント・ペドロの人口は31,000人。


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Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

市街地を抜けると、乾いた家並みが続く。


18092103poinpedroshop
Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

しばらくして海辺に出る。

海沿いの道路を歩く。ゆるやかに北へ向かっているはずだ。


18092104tonorthpoint
Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

最果てへ向かっているというバイアスがかかっているせいか、周囲の景色が、やたらと寂しく見える。

1時間くらい歩くと、スリランカの国旗が描かれた碑が海に向かって立っているのが目に入った。最北端に着いた。


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Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

国旗の下に"UNITY IN DIVERSITY IS THE STRENGTH OF SRI LANKA(直訳すると「多様性の団結はスリランカの強さだ」)"と書かれている。

碑の下にしばらくいたけれど、誰も来なかった。静かな最北端の地。

近くの砂浜では、漁民達が何がしかのルーチンに見える仕事をしていた。


18092106beachneatpoint
Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

ポイント・ペドロとは「ペドロさんの先っぽ」を表すわけではなく、かつて宗主国だったポルトガルの言葉で「岩だらけの岬」という意味の"Ponta das Pedras"が訛ったものだそうだ。


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Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

ジャフナへ戻り、ホテルへ帰る。

侘しい気分になる殺風景な部屋で一服しているとき、ここの階下のレストランでまだ食事をしていないことに気づく。ホテルと違ってレストランは高級なイメージがあったため、無意識に避けていたのだ。だが、せっかく同じ建物に泊まっていながらホテルは殺風景と文句をたれる一方でレストランは高級そうだから行かない、というのは、何というか、我ながら心が貧しいなと思ったので、今晩は、ここのレストランで夕食をとる。

無難にチキンカレーとビールを発注し、料理を待つ間にこの店の評判をググる

(文章はいずれもGoogle翻訳によるものです)

「素晴らしい料理とまともなサービス。強くお勧めします!」
「単に驚くほどのタンドゥリーとナン!ジャフナの最高のレストラン!」

普通にほめる声が多い。しかし、

「サービスは私達が昼食のために45分以上待って悪くない」
「それは少し時間がかかります。しかし、食べ物はおいしくておいしいです」
「あまりにも忙しいので忙しいですが、私はあなたに地元の雰囲気の良い印象を与えます。フレンドリーなスタッフ」
「食べ物をテーブルに持ち込むのに2時間ほどかかりました。そして私はスープを飲んでいる。私たちの子供たちは、食べ物が到着するまでにほとんど眠りにつきました」

料理が来るまで時間がかかるという批判的な意見も目についた。もっともここでは私は、多少遅くなろうが時間を気にする必要のない立ち位置にいるので、ぼんやりとビールを飲みながら待っていると、2~30分程度でカレーが来た。


18092107curry
Jaffna (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

お。旨いじゃないか。コクがあり、マイルドな辛さ。バスマティライスも、とても香ばしく炊けている。

顔なじみになりつつあるホテルのスタッフがレストランにいる私を見つけて「どう?どう?」と聞いてくる。いやいや、Goodですよ。カレーとビールで1,360ルピー(¥952)。ちょっと高めではあったけれど、お値段以上の価値は十分あると感じた。帰り際に会った無口なオーナーも、私の満足そうな表情に気づいたのか、うれしそうな顔を見せた。

しかし階段を上がって部屋の扉を開けた瞬間、陰気な現実に戻る。しばらくすると、部屋の電気が消えた。この国に来て初めての停電だった。けれども窓から見える近所の家は電気がついている。扉を開くと、階下のレストランも明るかった。単に上階部分のブレーカーが落ちただけのようだ。だが部屋の停電は、数十分間続いた。

…嗚呼やっぱりこのホテルは侘しい。

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September 20, 2018

[Journey] Jaffna / Sri Lanka '18. 9.20

18092001stupa
Jaffna (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

泊まっているホテルのそばに、美しいストゥーパと、こじんまりとしたお寺があった。よく見ると"SRI NAGAVIHARA INTERNATIONAL BUDDHIST CENTRE JAFFNA"とある。


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Jaffna (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

元をたどればスリランカの主要部族のひとつだった、ナガ(Naga)族によって3世紀頃に作られた寺院らしい。

ナガ族は、後にシンハラ人に取り込まれる。"Vihara"は「精舎」という意味だから「ナガ族の精舎」と訳される。

インド北東部のナガランド地方にも「ナガ族」と呼ばれる少数民族がいるけれど、ナガランドはミャンマーとの国境に近い内陸部で、海を隔てたスリランカと4,000km以上離れていることや、こちらのナガ族の宗教は山、森、岩などを対象にした自然崇拝的なものであったとされていることから、おそらく同名の異民族だろう。

一方、ジャフナ住民の多数派であるタミル人は「スリランカ・タミル」と呼ばれ、紀元前に南インドから移住した人々の子孫が今日まで住み続けているとされる。この町には大昔から複数の民族が住んでいる。

今日はジャフナ市街を歩く。


18092003kandaswamy
Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

ジャフナ最大のヒンディー寺院、ナッルール・カンダスワミ寺院。黄色の派手な外観と紅白に塗り分けられた塀が目を引く。タミル人の多くはヒンドゥー教だ。寺院の中は撮影禁止なので、塀の外から撮る。内部撮影禁止の場所を外から撮った写真を公開してよいものかという懸念もなくはないけれど、Wikipediaのジャフナのページにもここの写真が掲載されているので、まあこれくらいならよかろうと判断する。


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Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

ジャフナにも大きな時計台があった。現在、町の人口は88,000人。内戦が始まる前の1981年には118,000人が住んでおり、ジャフナは、コロンボ都市圏以外では最大の都市だった。しかし内戦の間に、この町では少数派だったシンハラ人はジャフナから追放あるいは逃亡し、タミル人の中にも比較的安全だったコロンボや国外へ移住してしまった人がいたため、人口は激減してしまった。

内戦が終結して10年経ち復興もそれなりに進んでいる今、街を歩いても戦争の痕跡を簡単に見つけることはできない。しかし、あえて戦争遺跡として残そうとしているように見える場所もある。


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Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

街の中心部に残る、県庁舎の跡。この建物は英国統治時代の19世紀前半に建設された。現在は屋根も窓もない。廃墟というより遺跡と呼ぶほうが相応しく見えるこの建物が破壊されたのは、内戦のためだった。内戦の間、ここはLTTEの警察として使われていた。周辺には多くの地雷が埋められていたそうだ。壁に遺された弾痕が、傷ついた時期が近代であることを物語る。横一列に並んだ複数の弾痕は機関銃によるものだろう。


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Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

だが、将来はこの場所に博物館や劇場、観光案内をも含んだ総合文化施設を建設する計画もあるそうだ。


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Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

海岸沿いを歩き、ジャフナ・フォートへ。フォート(fort)は、英語で「要塞」を意味する。ジャフナは元々、ヨーロッパ商人によって作られた交易都市だった。ジャフナ・フォートは17世紀オランダがスリランカを統治していた時期にできた。かつてはスリランカに数あるフォートの中で最も保存状態の良好な場所といわれた。だがここも内戦によって、内部にあった建物は破壊されてしまった。現在はオランダの資金援助のもとで政府によって修復作業が進められている。


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Jaffna (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

要塞の内部にあった、教会の跡。ここも修復する予定という。しかし修復というよりこれは建替えというべきレベルだろう。

ジャフナ・フォートはこの国の観光施設では珍しく、入場無料だった。未だ修復の途中のためだからだろうか。入口に禁止事項が掲示されていた。


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Jaffna (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

飲酒、ビデオ撮影の禁止などと共に、"DO NOT ENGAGE IN ACTS OF VULGARITY(直訳すると「下品な行為に携わるな」)"と書かれていた。ここに描かれた程度のことが「下品な行為」と判定されるのかと少し疑問に感じたけれど、おそらくこれらのイラストから、さらに発展した行為を指すのだろう。開いているのは18時までだけど、現在は無料で入ることができる開放的な空間だから、ほうっておくとそういう行為に走りたがる人たちもいるのかと。

ホテルへ戻り、昨日の約束どおり部屋を変えてもらう。今度の部屋は、ベッドの数は二つだった。しかしそれ以外は、やはりというか当然というか、昨晩の部屋と大きく変わらなかった。アメニティも、石鹸とタオル(とシーツ…風の掛け布団)だけだった。鍵がかかるだけマシだと考えるべきか。


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Jaffna (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

窓や扉を閉めても隙間があるため、夜になると部屋の中に蚊が入ってきた。ダイソーで買って日本から持ってきた蚊取り線香が、ここで威力を発揮する。スリランカでもスーパーマーケットなどで普通に蚊取り線香は売っているし、電子蚊取り器のようなものが備え付けられているホテルもあったけれど、もちろんここには無い。その点でダイソーの蚊取り線香は4巻入り¥108という、非常時の備えとしては手頃な量と価格だった。受け皿には、これも「もしかしたら役に立つかも」と思って日本から用意してきたアルミ箔の切れ端が活躍する。実は今まで海外に蚊取り線香を持っていったことはほとんどなく、夜中に蚊が現れたときも布団を頭から被って攻撃をかわしていたのだけど、今回のようにシーツ風の掛け布団しかない宿では防御のしようがないので、蚊取り線香は非常に効果的だった。これは今後も使える手だな。なおマッチは飛行機に持ち込むときのルールがわからなかった(タバコを吸わないので、今までそういう機会がなかった)ので、スリランカに来てから買いました。一箱7ルピー(¥5)。

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September 19, 2018

[Journey] Kandy~Jaffna / Sri Lanka '18. 9.19

北部の町・ジャフナへ、320kmの移動。キャンディ、ジャフナの両方とも鉄道は通じているけれど途中乗換えが必要で、列車の詳しい時間もわからない。距離は長いけれど、直行便があるバスを利用する。


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Kandy (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

8時30分のジャフナ行きバスは、8時25分頃にバスターミナルを発車した。時間ぎりぎりに来たら乗り遅れていた。長距離バスも車両は今まで乗ってきたものとほぼ同じで、椅子は古くて狭くて硬い。エアコンやトイレなど望むべくもない。


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Kandy (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

車内ではスリランカ音楽のライブビデオがだらだら流れている。

途中、一昨日滞在したダンブッラの街の時計台が見えた。このバスはダンブッラを経由するのだ。予め知っていれば、もっとスケジュールを効率的に作ることができたかもしれなかった。


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Matale (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

途中休憩は一回だけ。ほぼ飲まず食わずで過ごす。15時40分にジャフナに着いた。


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Jaffna (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

だ円形をした島・スリランカの、南北の距離は440km。南北で気候の差は特に感じない。だがジャフナは距離的にインドに近く、コロンボやキャンディと比べると雰囲気もどことなく南インドの田舎町っぽく見える。たとえばインドでよく見る、髪を太い三つ編みにした女性を、この町では多く目にする。


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Jaffna (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

ジャフナを含むスリランカ北部では、1983年から2009年まで激しい内戦が続いていた。原因は、人口の7割を占める多数派のシンハラ人と、北部や東部地域に多く住んでいるタミル人の間の民族対立だった。

シンハラ人優遇政策に不満を持ったタミル人の一部はスリランカからの分離・独立を目指してLTTE(Liberation Tigers of Tamil Eelam〔タミル・イーラム解放の虎〕)という組織を作り、スリランカ政府軍と戦った。幾度となく繰り返された和平交渉・停戦合意が失敗した後、強硬派のラジャパクサ大統領が海軍・空軍まで用いた総力戦でLTTEを制圧し、2009年に武力で内戦を終らせた。

人口およそ2,000万人のスリランカで実に26年に渡って続いた内戦の死者は5万人、負傷者は6万人以上といわれ、28万人を超えるタミル人が国内難民となった。

スリランカ政府は「海外には、まだLTTE残党が存在する」と発言し、一方で「政府・軍・警察などによるタミル系住民迫害が今も続いている」と「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」というNGOが報告するなど、両者の対立は完全になくなったたとは言い難いけれど、その後スリランカ国内でテロは再発していないとされる。そして日本の外務省が長い間スリランカ北部などに出していた渡航自粛勧告も解除され、普通に旅行できるようになった。

今ジャフナを歩いていて、とりあえず危険な気配は感じない。

腹が減っていたので何か食おうと、バスターミナル近くの食堂に入る。140ルピー(¥98)の野菜カレーを注文。


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Jaffna (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

若い男の店員と話しているとき、男が「Yes」と答えながら首を大きく横に傾げる、よくインド人がする身振りをすることに気づく。

スリランカでこのゼスチャーを見たのは初めてだった。「インド人?」と尋ねると、彼は「いや、スリランカ人だ」と答えた。やはりインドの影響が強い地域なのだろうか。彼と話を続けた。

「スリランカに前に来たのは1992年だって?まだ俺は幼かったよ。そのときはジャフナには来てないよね?」

当時のジャフナは「行きたくても行けない町」として、私は記憶していた。

「そう、この町は危険だった」

彼は腰に手をやると機関銃を構える真似をして、「トゥルルルルルル…」と唇をふるわせた。

その姿が妙にリアルだったので、無意識に「実際に見たことあるのか?」と尋ねた。

少し沈黙してから彼は、無表情に「…Yes」と言った。


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Jaffna (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

ジャフナの宿はネットで予約していた。バスターミナル、鉄道駅ともに徒歩10分くらいで行くことができる場所にある「Cosy Hotel」。1階にレストランがあり、2階から4階が宿になっている。『地球の歩き方』にも、ここのレストランについては「ジャフナで数少ない観光客向けのレストランで、何を食べてもおいしい」と紹介されている。

外観は少しくたびれているけれど、ホテル部分の階段は吹き抜けで洒落た造りになっている。


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Jaffna (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

部屋もクラシックで洒落た雰囲気だろうか、と期待して扉を開ける。


18091908toomuchbeds
Jaffna (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

えっと…、ベッドひとつでいいんですけど。

ベッド置き場か、この部屋。しかも、なぜかベッドだけは豊富にあるけれど、アメニティは、石鹸、タオルといちばん手前のベッドにだけかけられたシーツ(もしかしたらシーツ風の掛けぶとん)のみだった。シーツまでアメニティにカウントしたくなるほど、何もない。

過去に石鹸もタオルもシーツもなく、ベッドと枕だけの宿に泊まった経験もあるので、設備がPoorであることはとりわけ大きな不満ではない。けれど、ここの宿代は一泊¥2,143。「とても安い」というほどでもない。しかも、三泊する予定だ。まあ「寝るだけ」と考えればよいか…というか、「寝るだけ」にすれば…と自分を納得させる。

だが、さらに問題が発覚した。部屋の中から鍵をかけられないのだ。さすがにこれは納得し難かった。

フロントに下りてボーイを呼び、調べてもらう。けれども、やはりだめだった。

「鍵がかからないのなら部屋を変えろ」とクレームをつけた。しかしこのとき実は同時に、「…これはひょっとしたら、もう少しまともな部屋に変えてもらえるチャンスかも」と、心の中でほくそ笑んでいた。

部屋を変えろと言ったせいか、今度は、オーナーの、無口そうな中年男性がやってきた。そして自らドアをガチャガチャやって確認しはじめた。ここで不具合をしっかりアピールしなければならない。

オーナーの背後から、

"Never Locking!"
"Very Dangerous!"
"Too Impossible!(?)"

…等、とにかく思いつくままの英語で不満をたれ続けた。すると、それを傍らで聞いていたボーイから「あんたおもしろいな。好きだわ」と、なぜか賞賛された。

しばらくしてあきらめたオーナーに「今日は他の部屋が空いていないので、明日まで待ってくれ」と言われたので、「変えてくれなかったら予定を短縮して明日出て行くぞ」と釘を刺す。もっとも宿代はカードで支払い済なので、予定を変えるとなったら、それはそれで面倒なのだけど。

今晩は扉の前に椅子などを置き、不審者の侵入時には音でわかるようにして就寝。


18091909lockedroom
Jaffna (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

しかしこの鍵が今日壊れたというわけでなければ、今までこの部屋に泊まった客は鍵がかからなくてもたいして気にしていなかったということなのではないか、と、寝るときに気づく。

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September 18, 2018

[Journey] Kandy / Sri Lanka '18. 9.18

18091801kandystreet
Kandy (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

スリランカ中部最大の町・キャンディ。人口12万人。スペルは飴さんの"Candy"ではなく、"Kandy"。スリランカ現地語のひとつであるシンハラ語で「山」を意味する"Kanda"(カンダ)が転じたものといわれる。


18091802kandycitybefore
Kandy (SRI LANKA), MINOLTA X-600 with MINOLTA New MD 50mm F1.7 (1991. 9)

1991年に来たとき撮った、キャンディ市街中心部の時計台。


18091803kandycity2018
Kandy (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

時計台も街も、ほんの少し垢抜けたように見える。

シンハラ人による最後の王朝の都があったことから、キャンディは「古都」と称されることが多い。しかしキャンディには「仏陀の歯がある」とされる超有名な仏歯寺という大きなお寺があるものの、同じように古都と呼ばれる日本の京都やタイのチェンマイと違って、町全体にお寺が多いというわけではない。そして実は市街地には、超有名な仏歯寺以外にこれといった見どころがない。前回来たときにそのことを学習したため、今日は、とりあえず超有名な仏歯寺にお参りする以外は特に予定を決めず、だらだら街歩きをしようと考える。

町はずれの高台に、白い大仏が見えた。


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Kandy (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

この大仏は1993年にできた。前にこの町に来たときは、まだ無かった。

"White Buddha"と、見たままで呼ばれることもあるようだけど、正式名称は"Bahiravokanda Vihara Buddha Statue"。"Vihara"(ヴィハーラ)とは出家修行者が住む僧院のことで、日本語では「精舎」と訳される。平家物語の一節にある「祇園精舎の鐘の声…」の「精舎」のことだ。

大仏様を目指して急な坂道を上がる。なんかこのところ毎日、坂を登っているようだ。曲がりくねったわかりにくい道だったけれどGoogle Mapのおかげでほとんど迷わず、40分で到着。


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Kandy (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

入口を通り過ぎようとすると、掃除をしていた男から「入場料が必要だよ」と声をかけられる。入場料は250ルピー(¥175)。しかしそれは、昨日の夕食のローカル食堂のカレーより高かった。昨日のカレーを思い出してためらいながら財布を出す私の脇を、地元の人たちがお金を払うことなく通り過ぎる。入場料を取るのは外国人だけなのだろう。


18091806whitebhuddha
Kandy (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

大仏様の高さは13m。濃い系の顔つきをした20代くらいに見える若い坊さんが「上に登ることができるよ」と大仏様の右膝の辺りを指差した。階段があった。

背中に接して作られた小さな階段を上がると、脇のあたりまで行くことができた。脇の下から失礼して、ご尊顔を拝する。


18091807upbhudda
Kandy (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

振り返れば、朝のキャンディ市街が一望できた。


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Kandy (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

階段を下りると、私が日本人だと知った濃い系の坊さんから「どこからきましたか?とうきょう?おおさか?ごきげんいかがですか?おはようございます!」と、畳みかけるように日本語で話しかけられた。まるで怪しい観光ガイドっぽく見えてその場は思わず引いてしまったけれど、日本語をやたらと知っている理由を尋ねておけばよかったと、あとから思った。

市街へ戻り、仏歯寺へ。「仏歯が入った箱を見ることができる"Puja"(プジャ)の時間に行くのがお勧めですわ」と、泊まっているホテルのフロントの人から言われたので、9時半から始まるプジャの時間に間に合うように訪れる。プジャはヒンディーで「礼拝」や「供養」という意味だけど、仏教国のスリランカやブータンでも同じ意味で使われている。


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Kandy (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

仏歯寺。ここも世界遺産に登録されている。さすがに超有名なだけあって、立派な造り。拝観料は1,500ルピー(¥1,050)。有名観光地の入場料はもれなく高いのか、高いところが有名観光地なのか。お寺の中は、たぶん私と同じようにプジャ狙いで来たと思われる人たちでいっぱい。時間になると仏歯が納められている部屋の前で太鼓とラッパの演奏が始まる。


18091810puja
Kandy (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

仏歯は金色の小箱に入っているそうだけど、箱の中は見ることはできなかった。多くの外国人旅行者がガイドと共に来ていた。彼らはガイドの説明を神妙な様子で聞き、やがてガイドと共に足早に去っていった。この寺は、彼らの印象に残ったのだろうか。

仏歯寺の周りにはキャンディ国立博物館、考古学博物館、仏教博物館という三つの博物館があり、これらを巡っていたらお昼近くになった。

仏歯寺の近くに"Old Empire"というカフェがあるのを見つけた。


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Kandy (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

私事ではあるけれど、"New Empire Hotel"というバンコクで泊まる常宿(名前は高級そうだけど一泊¥2,500)に名前だけ似ているので勝手に親近感を覚え、店内へ。古い建物をお洒落な感じで使っており、若い男性店員たちはお揃いの黒シャツを着ている。しかし渡されたメニューを見て、がっかりする。カレーなどの食事もあるけれど、お値段が全体的に高い。

軽いものを頼んでさっさと退散しようと思い、アイスコーヒーを注文。405ルピー(¥284)。日本のスタバのコーヒーと変わらない値段。スタバの数倍時間がかかってコーヒーが来た。


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Kandy (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

なんだこの白さは。思わずそばにいた店員に「これ、コーヒーか?」と尋ねる。ポケットに手を突っ込んで立っていたチャラい男性店員は事も無げに「そうだ」と答えた。そうなのか。

凝視すると、ほんの少し茶色く見えるような気もしないでもない。もしかしてホワイトチョコレートのように、見た目は白いけれど味はしっかり付いているというような未知の飲み物がスリランカにあるのかと思い、口にする。だが、「これはコーヒーだ」と念じて飲めば、かすかにコーヒーの香りがするように感じられないこともないかもしれないような気がする、という程度の味だった。そして、勘定をしようと500ルピー札を渡すと、男は「サンキュー」と言いながら札を着服する素振りを見せて微笑んだ。それが、男が初めて私に見せた愛想だった。しかも請求書には、レストラン並みのサービス料10%が上乗せされていた。

話のネタは提供されたけれどサービスは提供されなかったうえにチップまであげる気はないので、「いいから釣りよこせ」と言い、釣り銭を手にする。するとしばらくして、チャラ男店員同士が私の前でじゃれ合いはじめた。そして私の目の前に、丸めた紙くずが飛んできた。それは故意に投げられたのではなく、じゃれ合いの過程で誤って飛んできたのかもしれない。だがチャラ男たちは私に謝罪もせずその後もイヌのようにじゃれ合い続けていたから、単なるケチな客に対する嫌がらせだったのだろう。絵に描いたようなクソ店だ。しかし「不潔だった」とか「まずかった」とか「面と向かって暴言を吐かれた」とか「釣り銭をごまかされた」とかいうような直接的な不快さはなかったので、腹がたつというより、むしろある意味こちらもその稚拙なクソっぷりを少し楽しんでしまっていたような。

クソ店・Old Empireを出ると、空に黒い雲が上りはじめていた。ひと雨来そうなので、スーパーマーケットで食料を買い込んでホテルへ急ぐ。キャンディで泊まっているホテルは新しくこじんまりとしたところで、値段(4,070ルピー・¥2,801)の割に部屋も清潔で快適だ。

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Kandy (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

寝るだけではもったいないと思っていたので、ちょうどよい休養の機会が来たものと受け取る。部屋に戻り、日本から持ってきた本を読みはじめると、しばらくして窓の外から激しいスコールの音がした。本日はこれにて終了。


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Kandy (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

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September 17, 2018

[Journey] Sigiriya~Kandy / Sri Lanka '18. 9.17

ダンブッラからおよそ20km離れたところにある町・シーギリヤへ。シーギリヤには、スリランカで最も有名な遺跡のシーギリヤ・ロックがある。シーギリヤ・ロックは、5世紀に、高さ195mの岩頸(火山が侵食によって削られて、火道内の岩栓が地表に現れた地形)に当時の王・カッサパ1世が造った王宮の遺構。断崖絶壁の上に築かれた王宮跡と、岩頸の中腹に描かれたシーギリヤ・レディと呼ばれる女性画が有名だ。1982年、世界遺産に登録された。

バスを降りると、シーギリヤ・ロックはぽっかりと島のように浮かんで見えている。


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Matale (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

シーギリヤ・ロックの外国人入場料は30USドル(¥3,287)。スリランカ・ルピーで払うこともできたようだけど、チケット売り場の掲示はUSドルのみだった。外貨をがっつり稼いでやろうという魂胆が垣間見える。だが、この30ドルの入場料が高いと感じるようであれば、シーギリヤ・ロックには行かなければよい。

…私は、実は今までそう思っていたので、スリランカ三回めにして、ようやく今回初めてここに来た。


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シーギリヤ・ロック全景とシーギリヤ・レディの写真が印刷されたチケット。

入場券売り場の近くにある博物館を見てから、シーギリヤ・ロックの頂を目指す。


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Matale (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

昼を過ぎると混雑して登りにくくなると聞いていたので午前中に来たのだけど、それでも先へ進むにつれて人の姿が多く見受けられるようになる。というのも、道が狭く、かつ、岩場に作られた階段は踏込み面の奥行きがところどころ浅く登りづらいために、歩きが遅くなる人が現れるからだ。

シーギリヤ・レディの画が、登っている途中、突然目の前に現れた。写真撮影禁止と聞いていたので、てっきり日の当たらない祠の中などにひっそりと存在するのかと思っていたら、意外にも、野ざらしの岩肌に普通に描かれていた。しかし、やっぱり撮影禁止なのだそうだ。


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Matale (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

麓から30分ほど坂と階段を上がったところにある、ライオンの足を模した巨大なオブジェが残る「ライオン・ゲート」。ここが宮殿の入口にあたる。その先は、明らかに最近作られたと思われる立派な鋼製の階段が通じる。坂をさんざん登ってきた挙句に現れた天へ伸びる階段を見て、絶望感と、なぜか「この先はちょっと歩きやすくなる」という不思議な安堵感とが入り混じる。


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Matale (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

階段を登りきり、さらに坂道を数十メートル上がって、頂上に着く。麓からの所要時間はおよそ45分だった。


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Matale (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

頂上には王宮のほか、兵舎、住居、ダンスステージとプールがあったそうだ。

しかし王宮が現役だった当時は、ここまでどのような道があったのだろうか、そして、そこまでしてなぜこの場所に王宮を作りたかったのだろうか、と思う。到達困難な場所へ宮殿を築くことによる達成感や征服感は理解できるけれど、いっぺん上がってしまったら、ここに根を生やしたように居ついてしまって、滅多なことでは下界へ降りようと思わなくなり、長期に渡って権力を振るい続けることは難しくなるとは考えなかったのだろうか。自然に、そんな疑問が湧く。事実、カッサバ1世は、実弟のモッガラーナに戦いを仕掛けられ、王宮ができてからわずか11年後に自らの喉を切って自害し、シーギリヤ・ロックは短期間で都の役割を終えた。

そして今、土台だけが残された王宮の跡では、中国人観光客が記念撮影をしている。「イー、アル、サン(中国語で「1、2、3」)」の掛け声とともにジャンプする彼らの眼下には、おそらく当時と変わらぬ緑の大地が広がる。「国破れて山河あり」そのものだ。


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Matale (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

そんなわけで、初シーギリヤ。率直にいわせていただければ、入場料30ドルの価値はあるとは思ったけれど、反面、一回来れば十分な場所のようにも感じた。

ダンブッラの宿へ戻る。既にチェックアウトを済ませて荷物だけ預かっていただいていたため、その荷物を取りに帰った。


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Matale (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

しかし「まあ茶でも一杯」とオーナーのおばあさんからありがたい言葉をいただいたので、お言葉に甘えてセイロンティーで一服。


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Matale (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

ひと気のない昼下がりのゲストハウスでだらんとしているネコが、居心地よさげに見える。人間にとっても居心地がよさそうだったので少々名残惜しさはあったけれど、さらに移動。バスで二時間かけて、夕方に、中部の中心都市であるキャンディへ着く。本日はキャンディ泊。


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Kandy (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

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September 16, 2018

[Journey] Mount Lavinia~Dambulla / Sri Lanka '18. 9.16

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Colombo (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

今日は沿岸の町マウント・ラヴィニヤから内陸部へ移動する。しばし海とはお別れ。長距離バスに乗るので腹の調子を若干心配していたけれど、昨日よりはよくなっていた。

昨日のように混雑していたらどうしようと、少しビビりながら駅へ。


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Colombo (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

小さく静かなマウント・ラビニヤ駅。

1時間に数本程度の列車が、運よく、ほとんど待たずに来た。しかもそれほど混んでおらず、座ることができた。開きっぱなしのドアから入る潮風が心地よい。


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Colombo (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

昨日来た道を戻り、コロンボのバスターミナルでスリランカ中部の町・ダンブッラ行きの車に乗る。


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Matale (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

およそ4時間半後、「ダンブッラだ」と言われて降ろされる。時計台があった。ここはダンブッラの、新市街と呼ばれる地域だ。


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Matale (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

人口68,000人のダンブッラは、石窟寺院があることで知られる。

石窟寺院。

世界史の授業で先生が「せっくつ・じいん」と口にすると、思春期の高校生たちが小さくざわめいた、あの、石窟寺院である。

岩場を掘削した洞窟状の空間を利用して作られた石窟寺院は、インドや中国に多く存在する。ダンブッラの石窟寺院はスリランカ最大のもので、紀元前3世紀から僧院として存在し、紀元前1世紀に寺院に転換したといわれる。1991年に世界遺産に登録され、より有名になった。

石窟寺院は2km南の旧市街にあり、バスターミナルがある新市街から離れている。『地球の歩き方』には「ツーリストのためのゲストハウスは旧市街にある」と書かれていた。しかし移動を考えると、旧市街に泊まるのは不便だ。そこで新市街には宿はないものかと、さっき乗ったバスの中でGoogle Mapを見ていたところ、バスターミナルの近くにも何軒かゲストハウスがあることがわかった。そのうちの一軒に行ってみる。冷蔵庫やテレビは無いけれど、エアコン付きのまあまあきれいな部屋が、一泊3,800ルピー(¥2,660)と言われたので、ここに宿をとる。


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Matale (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

町の近くにあるのに緑が多く、過ごしやすそうだ。しかしここは一泊だけの予定なので、少しもったいない気もする。

荷物を置いて街へ。タクシーや路線バスを使っても旧市街へ移動することはできるけれど、身軽になったので歩いて行ってみる。沿道に何軒か金魚屋があった。


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Matale (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

スリランカで金魚屋を見るのはこれが初めてのような気がする。というか、ひとつの町の中で複数の金魚屋を見たことが、海外で初めてのような気がする。ここは金魚の産地なのだろうか。そしてまた、このような金魚のビニール袋詰めというのは、見た目はきれいだけど日持ちはあんまりしないように思われ、どれだけ手間がかかっているのか気になった。

そして石窟寺院へ。寺は高さ160mの丘の上にある。麓にあたる入口には金色の大仏が鎮座していた。


18091609gbuddha
Matale (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

入場料1,500ルピー(¥1,050)を払い、丘を登る。


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Matale (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

入場料が高い割に現地の人が多く来ているように感じたけれど、実は1,500ルピーは外国人料金で、スリランカの有名な遺跡や寺院では、こうした二重料金制をとっているところが多いらしい。もっとも維持保全にかかる費用がかかることを考えれば、信仰心もなく足を踏み入れるだけの外国人から金をふんだくるのは、悪いこととはいえないような気もする。


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Matale (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

坂道と数百段の階段を登った先にある、石窟寺院。

着いたときには意識がやや朦朧としており、内部の印象はあまり記憶していなかったけれど、あとで自分が撮った写真を見ると、なかなか素晴らしいところのようだった。


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Matale (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

もっと落ち着いて見ておけばよかった。

本日は、以上。

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September 15, 2018

[Journey] Colombo~Mount Lavinia / Sri Lanka '18. 9.15

最近、自分が旅をやめるのはどんなときか、ふと考えることがある。若い頃には、それは自分の体力が尽きるときだろうと思っていた。しかし最近は体力以前に、旅に出る直前、気分がとても重くなることがある。億劫に感じるのだ。ここ数日、休みが近いのに、憂鬱な気分だった。

ただ、そのような傾向は昔からあった。学生時代は「億劫だ」というそれだけの理由で出発日を延ばしたことさえあった。さすがに社会人になり休日が貴重になってからはそんな勿体ないことはしなくなったものの、最近また出発前の億劫さが心の中でじわじわ大きくなっていることを感じる。たぶん私が今、旅をやめるとしたら、その原因はまず、億劫さに負けたときだろう。


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Tokyo, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

そして今回もまた羽田0時40分の深夜便での出発。これも気が重くなる一因かもしれない。今年のゴールデンウィークの午前2時発北京行きよりはマシだけど。

さらに、今日は出発前から下痢気味。もっとも、旅の途中で腹をこわした時は原因が非常に気になるものだけど、出発前の下痢なら何も疑う必要がないからまあいいか、と、わけのわからないことを考える。

午前5時にタイ・バンコクのスワンナプーム空港に着く。機内で二回クソをした。

今回は、バンコクは乗り継ぎのみ。しかし乗り換え時間が4時間あるので、どこかに寄り道しようかと、いったんタイ入国手続きをする。だが、うすうす予想はしていたもののスワンナプーム空港の近辺には何かがあるというわけではなく、結局、空港内のファミマを冷やかした程度でイミグレへ戻る。タイに入国していた時間は1時間程度。最短滞在記録更新だ。けれども、バンコクのもうひとつの国際空港であるドンムアンだったら、空港から陸橋を歩いて行くことができる国鉄の駅に出て、周りのひなびた街の空気を吸うくらいはできたのにな、と思う。


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Bangkok (THAILAND), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

ここからスリランカ航空の飛行機に乗る。11時頃、コロンボ郊外のバンダラナイケ空港着。まず「いちばんお得」とネットで紹介されていた通信会社の、空港内にあるカウンターへ行き、SIMカードを買う。


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Katunayake (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

たしか5GBで 1,300ルピー(¥910)だったような。

バスでコロンボ市内へ入り、バスターミナルから鉄道駅まで歩く。人や動物や車が吐く熱気と気温の高さが、ドブから漂う小便の臭いを、より強めているように感じた。


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Colombo (SRI LANKA), CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 9)

スリランカを訪れるのは1992年以来、四半世紀ぶりだ。東南アジアのタイ、マレーシアやベトナムといった国では、しばらくぶりに訪れると町の様子が大きく変わって見えることがしばしばあった。それらに比べてコロンボの町の変化は小さいように感じた。

町の中心にあるコロンボ・フォート駅に着き、一層その感を強くした。遅れた様子でだらだらと入線してくる煤けた列車はどれも、開け放たれた客車の扉からあふれんばかりに客が乗っている。


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Colombo (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

一時間ほど待って、その定員オーバーの列車のひとつに乗る。行き先を乗客に確認する。スリランカはインド程度に英語が通じるので、助かる。無事に車内に入ることはできたけれど、奥まで押し込まれてしまった。30分後、人をかき分けて列車を降りる。村の長老的な雰囲気の婆さんが私を見て何か言い、それに反応して周りの数人が嗤っていたけれど、構う余裕はなかった。

下車したのはコロンボの南13kmにある、マウント・ラヴィニヤという駅。線路の近くにビーチがある。


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Colombo (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

マウント・ラヴィニヤは前回のスリランカの旅で最後に泊まった場所だった。フィルムカメラで写真を撮っていた。


18091507latemtlavinia
Colombo (SRI LANKA), MINOLTA X-700 with MINOLTA MD 28-80mm F3.5-4.8 (1992. 9)

そのとき撮った上の写真を帰国後に人に見せたとき、「この草ぶき屋根の家は高波が来たら真っ先に流されるんじゃないの?」といわれた。そしてたしか「流されてもすぐ、何度でも建て直せるだろう」と答えた記憶があった。

海岸に出て、まず、草ぶきの家を探した。だが草ぶきの家は一軒も残っていなかった。


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Colombo (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

土曜日の夕方であるためか、海岸は多くの地元の人で賑わっていた。

座って落ち着けそうな場所がなかったので、立ったまま、スーパーマーケットで買ったビールのロング缶を一気に飲んだ。立って500mlを一気飲みするのは、高校の帰りに飲んだチェリオ以来かもしれなかった。飲み干したとき、今日初めて「ここに来てよかった」と思った。いや別にここでなくても、ビールを一気飲みできればどこでも同じことを思っていたかもしれないけど。

今回のスリランカの旅は、ここから始める。


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Colombo (SRI LANKA), SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 9)

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