December 31, 2012

[Tour] Tachileik / MYANMAR '12.12.31

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Chiang Rai (THAILAND), SONY Cybershot DSC-W630 (2012.12)

国境はすんなり越えられるはず、と思っているものの、気がかりなことがあった。

メーサイから橋を渡ってミャンマー側の町・タチレクで入国手続きをすると、ビザを持っていなくても、いくばくかの手数料を払って14日間有効の入国許可証をパスポートと交換でもらうことができる。だが、このミャンマー入国許可証はタチレクの近辺のみ周遊可能で、遠くへ足を伸ばすことはできないらしい。もっとも、昨日、丘の上からタチレクの町を見下ろしたとき、あんまり面白くなさそうな予感がしたので滞在は一日限りとするつもりだから、それは別に構わない。

問題は、入国に必要な準備である。ビザ無しで行ける国であれば、たいていはパスポートさえあればどうにかなる。しかしそうでない場合、空港でビザを取得できるような国でも、写真などは用意していかなければならないことが多い。

ガイドブックを斜め読みしたところ、手数料はタイ通貨で500バーツ、そして本によっては、顔写真4枚(サイズは不明)とパスポートのコピー1枚が必要と書かれているものもあった。顔写真は、以前、別件で証明用に撮ったものの余りが4枚ある(ただしサイズが小さい)。またパスポートのコピーは、面倒に思っているうち、とるのを忘れていた。入国審査というのは、概して厳重なものである。写真のサイズが合わなかったり、パスポートのコピーがなかったりという理由で入国拒否されたらどうしよう。しかし一応写真はあることはあるし、コピー機くらい入管にないわけはないだろうという甘い気持ちもあった。

タイの出国手続きは通常通り終了。国境の橋を歩いているのは、圧倒的にタイ人が多い。いや外国人もそれなりにいるのだけど、国境を越える人そのものが多い。ほとんど切れ目なく、人が歩いている。

恐る恐るミャンマーの入国手続きを受ける。係官にパスポートを差し出すと、「ごーひゃーく」と間延びした日本語が返ってくる。500バーツを払う。するとその場でデジタル写真を撮られ、それが印刷された「Entry Permit」を渡されて手続きは難なく終わった。写真もコピーも必要なかった。だが、たまたま運がよかっただけかもしれない。時と場合によっては審査が厳しくなることがあっても、決して不思議ではない。


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Tachileik (MYANMAR), SONY NEX-5 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2012.12)

入国手続きを抜けた先にはロータリーと市場がある。市場はメーサイのそれとあまり変わらなさそうなので後回しにし、とりあえず当てずっぽうにその辺をぶらつく。

10年以上前になるけれど、私は、ヤンゴンやマンダレーなど、ミャンマーの代表的な都市に行ったことがある。また今日のように陸路でタイ西部の町・メーソートから国境を越えてミャワディという小さな町を歩いたこともある。

今いるタチレクは、山がちな場所にあるせいか、タイや、今まで訪れたミャンマーの町よりも、インドやネパールに雰囲気が似ている。南アジアっぽい、ごつくて骨太な感じが、強くする。


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Tachileik (MYANMAR), SONY Cybershot DSC-W630 (2012.12)

ミャンマーには、タイとは別の通貨がある。しかし、この町では、国境近くの市場や外国人向けの商店以外でもバーツが普通に使えるようだ。そしてここでもメーサイと同じように、市場では中国製品が幅を利かせている。全てをひっくるめれば「無国籍」という言葉が、いちばんしっくりくる町だ。


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Tachileik (MYANMAR), SONY Cybershot DSC-W630 (2012.12)

当てずっぽうの町歩きにも飽きたので、市場の前で暇こいているトゥクトゥクの運転手に町案内を頼む。どうも推奨の観光ルートが決まっているようで、お寺二つと首長族の村と宝石屋の、計4ヶ所の写真を見せられる。費用を尋ねると「500バーツ」とのこと。どう考えても1~2時間で巡れそうな感じなので、せいぜい200バーツが妥当ではなかろうかと質すと、200バーツでよいと即答される(注:あとで調べたところ、相場は100バーツ前後らしい。道理で、すんなりOKしていたわけだ)。


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Tachileik (MYANMAR), SONY NEX-5 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2012.12)

寺は、歩いていくにはちょっとしんどいだろうと思われる程度に町から離れたところにあった。寺もパゴダ(仏塔)もそれなりに立派ではあるけれど、ヤンゴンやマンダレーの寺院に比べると、どうしてもショボく感じられる。


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Tachileik (MYANMAR), SONY NEX-5 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2012.12)

「首長族の村」がこんな町の近くにあるのだろうかと疑問に感じていたところ、連れて行かれたのは小さな丘の麓。こじんまりした門をくぐると、丘の上に向かって数百メートルの一本道が伸びており、道の両側に首長族の女性が働く土産物屋が十軒くらい並んでいる。…って、村じゃないし。それでもせっかくなので写真を撮らせてもらおうと、和風の顔立ちをした、ただし首はあんまり長くない女性の店で、何か土産になりそうなものを探す。しかし、この辺ではまず実用になることはないであろうモフモフした耳当てや、首と腕の関節がバネでできていてビローンと伸びる5cmくらいの首長族ミニチュア人形など、甘く見ても、まともな土産になりそうなものが見つからず、思わず苦労する。それでもどうにか日本では使えそうなマフラーを見つけられたので、タイ語で価格交渉し、購入。この女性が日常使っているのは何語なのだろうかと、ふと、気になる。おそらくタイ語でもビルマ語でもないだろう。

宝石屋は興味がなかったので省略。それでは、と置屋を紹介されたが、あまりよい噂を聞いていなかったので、こちらも辞退する。評判がよかったら行くのかと言われても困るのだが。

午後になっても、国境に架かる橋を歩く人の流れは絶えることがない。その多くを占めるタイ人は、買い物が目的なのだろうか。市場で売られているものはメーサイとほとんど同じに見える。けれども、若干値段が安いのだろう。というか、大した観光スポットもなかったこの町に大挙して訪れる理由が、それ以外には思いつかない。

メーサイに戻って、橋のそばにある「タイ最北端」の看板の傍らで、越境する人たちを眺める。ガイドブックにはイミグレが開いているのは17時までと書かれていた。しかし時間を過ぎて日が暮れても、相変わらず人々は薄暗くなった橋の上をダラダラ歩いている。閉じた国境を見届けようとしばらく粘っていたけれど、待つことが無意味に思えてきたので、あきらめた。


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Chiang Rai (THAILAND), SONY NEX-5 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2012.12)

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November 09, 2010

国境の町・ミャワディ

先日、総選挙が行なわれたミャンマーで、日本人ジャーナリストが拘束された。このニュースを聞いたときは「またヤンゴンで日本人が事件に巻き込まれたか」と思った。しかし拘束された場所は、タイと国境を接するミャワディだった。また、ミャワディと川を隔てたタイの町・メーソートで、日本のテレビ局のタイ人スタッフが、ミャンマーから飛んできた流れ弾に当ったという。

2007年に、これらの町を訪ねたことがある。しかし記憶では、国境の川に架かる橋は、長さ数百メートルはあった。そんなに長い距離を流れ弾が飛んでくるもんだろうかと思い、当時撮った画像を探してみた。


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Mae Sot (Thailand) [MAP] , KONICAMINOLTA α Sweet DIGITAL with 24-85mm***

手前がタイ領で、川向こうの、建物が何軒か並んでいるのがミャワディだ。たしかに橋は長かったのかもしれないけれど、川幅は、せいぜい数十メートル程度だ。石を投げても国境の向こう側に届くだろう。

拘束された日本人ジャーナリストは、ボートで川を渡って、密入国したという。表向きには現在この国境は閉まっているようだけど、その気になれば国境を越えることは、そう困難ではないと思われる。

そういえば、私がミャワディを訪ねた時には、ミャンマー側のイミグレーションオフィスで、自称・ガイドのミャンマー人の男性に声をかけられ、そのまま数時間、町を案内してもらった。

普段は、こうした自称・ガイドの世話にはならないのだけど、この時は、この町の、どこに何があるかもわからなかったし、誤って変なところに紛れ込んでしまうのも不安だったので、男についていった。

男は、ミャワディの街中にある市場や寺院などを手際よく案内してくれた。しかし今でも私が印象に残っているのは、彼が、案内中に、一瞬、スッと私と距離を置いて、携帯電話で「ジャパニーズ…○#▲□♪★」と何者かと会話をしていたことだった。決して豊かではないこの国で、携帯電話で(たぶん)俺のことを何やら話しているっつーことは、おそらく彼は、ミャンマー政府と関係がある何者かで、俺は、悪さをしないように監視されているのかなー、と思ったものである。


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Myawadi (Myanmar), KONICAMINOLTA α Sweet DIGITAL with 24-85mm***

ミャンマーが、この選挙で何かが変わるかと言う期待は、全くない。しかしそう考えてみれば、「オバマで何も変わらなかった」とか「民主党が政権を獲ってもいいことはなかった」とか嘆くことができる国に住んでいる人々は、「選択できる余地がある」分、まだ、恵まれているのだ。

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May 09, 2008

ミャンマーサイクロン被災義捐金関連リンク

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Bago (Myanmar), MINOLTA α-5xi p with 24-50mm***

雨季入り直前の最も気温が高い時期に、ミャンマー南部を襲ったサイクロン。想像するだけでも過酷な状況が目に浮かぶ。

いろいろ難しい国であるのは周知の事実ではあるけれど、天災が人災に拡大することは最低限に食い止めたいところだ。既に義捐金を受け付けている団体を3つご紹介する。

日本赤十字社
TOP→右側のメニュー最新情報『2008.05.08[義援金]ミャンマー・サイクロン救援金受付について』

郵便振替口座による救援。窓口振込の場合、手数料は無料。


セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
TOP→左側のサイトメニュー『緊急支援』→『ミャンマー・サイクロン緊急支援活動』

↑の中に現地駐在員による支援活動報告があり、そこに寄付方法が記されている。
ゆうちょ銀行窓口からの振込に限り、5月13日以降は振込手数料無料。


イーバンク銀行
TOP→右側のメニュー『CSRの取組み』→『ミャンマーサイクロン救援義捐金』

イーバンク口座を持っている人は振込手数料無料。

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February 11, 2008

泰東寫眞舘更新

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Myawadi (Myanmar) [MAP] , KONICAMINOLTA α Sweet DIGITAL with 24-85mm***

泰東寫眞舘の『最近の写真館』に、年末にミャンマーへ行ったときの画像を載せました。

もともと今回のミャンマー画像は、もうちょい凝った形で載せる予定でしたが、暇がなくズルズル時間が過ぎてしまったので、とりあえず、いつもの形でupすることにしました。

折りを見て編纂し直したいとは考えておりますが、さて。

画像のキャプや、この文章までも、実は今、銀世界の中を走るJR米坂線の車内で作っておるような状況ですし…。


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Yamagata , KONICA Digital Revio KD-500Z***

米坂線の、昔っぽいディーゼル車両。列車内は鉄道マニア濃度が高し。

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January 03, 2008

謹賀新年

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Bangkok (Thailand) [MAP] , KONICA Digital Revio KD-500Z***

というわけで昨日、ますますもって清濁併せ呑む雰囲気が強く感じられたタイから、とっとと帰ってまいりました。

あけましておめでとうございます。

無事にミャンマーにも行けました。ははは。詳細は追ってご報告する予定です。

しかし休み中は久しぶりにまとめて本を読むことが出来ました。ここで書くのも何ですが、ネットから離れた生活というのも、えーなぁと思いました。これからは、旅行中はケータイの電源も切ることにしよう。


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December 27, 2007

10年前に使い残した札を持って旅に出る

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さて、国境は開いているのだろうか(…!?)


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December 21, 2007

フリージャーナリストは単なる下請労働者か

ASIA PRESS NETWORKのサイトに、先日ミャンマーのヤンゴンで射殺された長井健司氏とフリージャーナリストの実態についての記事が載っている。

その中で気になったのが、フリーランスの収入だ。彼らの生涯年収は1億から1億数千万円だという。全業種をひっくるめた日本の男性正社員平均の、半分以下である。

私は、フリージャーナリストは、マスコミ会社の正社員が持ってない専門的知識の高さと行動力を売りにしているという印象を持っていた。だが、それにしては報酬が少なすぎる。

もっとも、おそらく使う側の立場にしてみれば「現在のフリージャーナリストの多くは、高い金を払うに値しない」と言うだろう。

つーか業界は違えど、ウチの会社で下請を使う場合、しばしば、そう言い訳をしている。それでは、正社員は下請労働者とのコスト差に見合う高いスキルを持っているかという疑問は置いといて。

結果として、下請費用抑制→労働者のモラールと技術力低下→さらなる費用抑制→…のスパイラルに至っているのが実態だ。

今日、ある人材派遣会社の営業担当者と話す機会があった。

「…結局、今の世の中、偉くなるでもなく、ダラダラと正社員でいるのが一番賢い選択かもしれませんねぇ」

シニカルすぎる考えだろうか。


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Yangon (Myanmar), Minolta α-5xi p with 24-50mm***

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September 27, 2007

ミャンマーは何処へ向かうのか

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Bago (Myanmar) [MAP] , Minolta α-8700i with 24-50mm***

民主主義にあらずんば悪政かと言えば、必ずしもそうではないというのが、ミャンマーで軍政が長いこと続いてきた要因ではある.。

しかし、良いことか悪いことかわからぬがこの国の為政者はそれほど悪賢くないようで、今、彼らは自らの保身のために僧侶に手をかけ、仏像を破壊している。アフガニスタンのタリバンも聞いて呆れているに違いない愚行だ。

政府はネットを遮断するなど国外との通信手段に制限を加えて、事態の隠蔽に躍起になっている。しかし結局そのうちバレる話だ。以前ここを旅していて感じたことだが、元イギリス植民地だけあって、この国の人は英語の理解度が周辺の国に比べて高い。断片的であったとしても、海外メディアの情報が漏れ伝われば、すぐに国民の間に浸透するはずだ。

これが圧政崩壊の糸口となるのか、あるいは隣国の天安門事件のように、無かったことにされるのか。

いずれにせよ、当分の間、再び、気軽に訪ねることのできる国ではなくなるのだろう。

こんなことで国が閉ざされるのは悲しいことだ。

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