May 23, 2020

[Journey] 北海道紋別郡(名寄本線・豊野駅 '89. 2. 8)

20052301homeHokkaido, MINOLTA X-600 with MD Rokkor 50mm F1.7 (1989.2)

前の記事の新十津川駅の写真を発掘したとき見つけた、別の写真。これも1989年2月に北海道を旅行したときに、名寄本線の豊野駅とその近くで撮った。

名寄本線は、石北本線の遠軽からオホーツク海沿いを通って宗谷本線の名寄に至る138kmの路線。遠軽まで夜行の急行列車に乗り、4時40分発の名寄本線の始発列車に乗り換え、朝日が昇る頃にこの駅に降りた。無人駅だった。列車を降りるとき車掌から「しばれ死ぬぞ」と言われたことを今も覚えている。

 

20052302toyonostnHokkaido, MINOLTA X-600 with MD Rokkor 50mm F1.7 (1989.2)

それから、駅の近くで列車の写真を撮っていた。新十津川で「鉄ちゃんばかり」とほざいておきながら、ヤワな鉄ちゃんを凌ぐ行動をとっていた。

 

20052303trainHokkaido, MINOLTA X-600 with MD Rokkor 135mm F2.8 (1989.2)

だがなんでこの駅を選んで降りたのか。…それが思い出せない。我ながら謎の行動だった。

名寄本線は、この写真を撮った3か月後の1989年5月1日に廃線になってしまった。行った理由は謎ながらも30年経ったいま見ると非常に貴重な写真なので、今回、載せてみた。

 

駅があった場所の、現在の地図。列車の後ろに広がっていた雪原は、実は意外に近くからオホーツク海だったのかもしれない。

それにしても2月の午前6時にもう一度ここへ行くのは、絶対に無理。

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May 07, 2020

今まで乗ってきたJR線の距離を再計算する

こういう機会でもあり、ここで今まで乗ってきたJR線の距離を再計算してみた。

会社 営業キロ 乗車キロ 乗車率
JR北海道 2,371.6 2,371.6 100.0%
JR東日本 7,208.6 7,192.0 99.8%
JR東海 1,967.5 1,967.5 100.0%
JR西日本 4,888.3 4,877.3 99.8%
JR四国 855.2 850.9 99.5%
JR九州 2,251.6 2,251.6 100.0%
合計 19,542.8 19,510.9 99.8%

 

 

 

 

 

 

 

新たに乗った路線の加算よりも、廃止になった路線をマイナスすることのほうが多かった。

まず、きょう5月7日付けで廃線になったJR北海道の札沼線(北海道医療大学-新十津川間)。この線に乗ったのは大学の春休み、まだ国鉄だった頃に周遊券で旅行していて暇を持て余して思いつきで寄り道したときの、たぶん一度だけだった。午後の列車に乗り、終点の新十津川駅に着いたときには日が落ちていた。三脚を立てて夜の駅を撮った。

…しかし今日、その写真をアップしようと久しぶりにフィルムスキャナを使おうとしたところ、スキャナが故障していた。これを機に新品を買おうかと考えたけれど、このご時世、不要不急で宅配便の世話になる買い物をするのも何なので、今回は写真は無しで。

またJR東日本の気仙沼線(柳津-気仙沼間)と大船渡線(気仙沼-盛間)は東日本大震災で被災し、2012~13年にBRT(Bus Rapid Transit)と呼ばれる、主に線路敷の上を舗装して作った専用道を走る路線バスで復旧した。当初このBRTは鉄道復旧までの暫定運行とする予定だった。しかしJRは鉄道としての復旧をあきらめ、今年4月1日付けで鉄道は廃止扱いにしてBRTはそのままバス路線となった。

2010年の夏、仙台から気仙沼線の列車に乗って気仙沼へ行ったことがあった。それから町を歩いて、たまたま見つけた大船渡線の鹿折唐桑駅から気仙沼駅まで一駅だけ列車に乗って戻った。これが結局、気仙沼線と大船渡線の列車に乗った唯一の経験になってしまった。

 

20050701sisiorikarakuwastn01Miyagi, RICOH Caplio GX100 (2010. 7)

鹿折唐桑駅は気仙沼の市街地にある。昨秋気仙沼を再訪したとき、BRTで下車した。

 

20050702sisiorikarakuwabusstopMiyagi, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019.11)

しかし鹿折唐桑のバス乗降場に鉄道時代の雰囲気は残っていなかった。

あらためて記憶をたどると、小さなローカル線にも思い出がある。

***(2020.5.23追記)

自粛期間中、身辺整理をしているときに札沼線の新十津川駅で撮った写真のプリントを見つけたのでフラットベッドスキャナで読み込んだ。

 

20050703shintotsukawastn120050704shintotsukawastn2Hokkaido, MINOLTA X-600 with MD Rokkor 50mm F1.7 (1989.2)

夜のホームの写真は1989年2月15日。雪の駅舎のほうは1989年2月3日。「人間はすべて鉄ちゃん」とキャプションをつけていた。まったく記憶になかったけれど、昼と夜の二度訪れていた。夜写真のキャプションには使ったカメラ・レンズ・フィルムのほかに「4秒 f5.6」と絞りとシャッター速度も書いていた。今よりも丁寧に写真を撮っていた。

 

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November 04, 2019

[Journey] 宮城県気仙沼市~女川町 '19.11. 4

2016年に気仙沼市の大谷海岸を訪れたとき、津波を受けたJR気仙沼線の線路と駅ホームの跡がほぼそのまま残っていた。

 

19110401oyabeach2016Miyagi, SONY α6000 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2016. 12)

震災遺構として保存するつもりなのか気になっていたので、その後の様子を確認しに行ってみる。

 

19110402oyabeach2019Miyagi, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2019.11)

駅があった場所では大掛かりな整地が行われていた。駅や線路の跡は確認できなかった。

もともとこの辺りは気仙沼線の中でも海に近いところを通っており、車窓の景色がよい場所として知られていた。けれども、鉄道の面影はなくなっていた。

 

19110403oyabeachnowMiyagi, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2019.11)

南三陸町へBRTで移動する。町の中心にある志津川駅は2017年に商店街の移設に伴って場所が変わっていた。

 

19110404shizukawastnMiyagi, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019.11)

駅建屋はプレハブ。これもまだ暫定的な場所なのか。

 

19110405sunsunsyoutengai1Miyagi, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2019.11)

「南三陸さんさん商店街」は、場所は変わりながらも以前あった店は継続して営業している様子だった。この商店街のお客は地元民が多い。だが、なぜかよそ者にも優しい雰囲気を感じるので、南三陸町に来るたびに立ち寄るようになった。

 

19110406sunsunsyoutengai2Miyagi, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019.11)

一方で、新しい市街の川向うにある震災前の市街地は大きく姿を変えていた。

 

19110407bousaityosyaMiyagi, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2019.11)

悲劇の象徴的存在だった防災対策庁舎の周囲は全面整地中だった。そしてその向こう側の、住宅や商店があった辺りにはべらぼうな盛り土が施され、巨大な丘が作られていた。

 

19110408bighillMiyagi, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2019.11)

この巨大人造丘は、高さ20m。「祈りの丘」という名の震災犠牲者鎮魂施設になるらしい。南三陸町は市街地の場所を完全に変えた。

BRTで柳津へ。以前は柳津駅でBRTから列車に乗り換えるときには、駅前でバスを降りてから改札を通り、跨線橋を上り下りして鉄道のホームに行く必要があった。だが、BRTの乗降場から鉄道のホームまでまっすぐ歩いていける通路が作られていた。BRTを鉄道の仮復旧ではなく恒久的なものとする布石だろうか。

 

19110408yanaizustnMiyagi, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2019.11)

列車を乗り継いで女川へ行く。

震災後に建て替えられた女川駅の周りには、やはり新しくできた商店街がある。けれども、今のところはそれしかない。

 

19110409onagawacityMiyagi, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2019.11)

せっかく海のそばまで来たのだから何か魚を食べようと思い、閉店時間が迫っているせいか愛想のない食堂に入って、せわしなくサンマ定食をいただく。今回はここまで。

 

19110421sanmarMiyagi, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019.11)

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November 03, 2019

[Journey] 岩手県陸前高田市~宮城県気仙沼市 '19.11. 3

BRTで陸前高田市へ。陸前高田駅の場所が前回(2017年)来たときと変わっていた。

 

19110301rikuzentakadastnIwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

線路はないけれど、作りが鉄道駅っぽい。

今の駅は「新中心市街地」と呼ばれるところにあるらしい。

そばに商店街があった。きょうは「産業まつり」という催しが行われており、アマチュアっぽい人が仮設のステージで歌っている。地元産品の出店もあったけれど、お客さんはほとんどが普段着姿の、近所の人に見えた。

 

19110302industrialfestIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019.11)

駅は高台にあり、海の方向を見下ろすことができる。タピック45を見つけた。

 

19110303tapicIwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

川の流れを辿った先にある、横から見ると三角形をしたタピック45は、震災前は「道の駅」で、近くに「奇跡の一本松」などの震災遺構がある。しかし周りの土地は荒れ放題だ。重機が置かれているので、造成中、なのかもしれないけど。

 

19110304neartapicIwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

タピック45。

震災後しばらくの間は自由に中に入ることができたけれど、きょうは立入禁止になっていた。手前に立つ筒状の物体は、よく見ると最上部にマンホールの蓋が付いている。たぶんこれからその高さまで盛り土をするのだろう。

 

19110305museumIwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

タピック45の隣に「東日本大震災津波伝承館」という施設が新しくできていた。入場無料。

おそらくこれまで見た震災関連の展示館の中で、もっとも手がかかっているように見えた。館内には写真パネルや被災した物の展示のほか、説明用のビデオが多くあった。個人的にこうした施設の説明ビデオというのは、興味のない部分が早送りができなかったり、逆に、興味のある部分だけを見直したりすることができなかったりするため、好きではない。けれども現代の動画世代の人には、こっちのほうが理解しやすいのかもしれない。

 

19110306takadamatsubaraIwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

建物の裏手に回ると、たくさんの松の幼木がきれいに植えられていた。震災前まで存在していた「高田松原」を復活するのだそうだ。そしてここから「奇跡の一本松」への道路が作られていた。

 

19110307roadtoipponmatsuIwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)
…。

一本松は以前と変わらずぽつんと立っていたけれど、新たにできたアプローチの豪華さからして、将来は、このままぽつんでは済まないような気もした。

 

19110308ipponmatsuIwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

東日本大震災津波伝承館を出て、あらためて町を歩く。

 

19110309rikuzentakadacityIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019.11)

二年前と変わらず、至るところで工事中のように見えた。いや、そのとき派手に行なわれていた盛り土工事は、ほぼ終わったようだった。しかし。

陸前高田市の2010年の人口は23,300人だった。震災後の2015年は19,800人。2019年は18,500人で、大幅な人口減少が続く。

これに対して今年の夏に訪れた大槌町の人口は15,300人(2010年)→11,800人(2015年)→11,600人(2019年)で、震災直後の落ち込みは大きかったけれど、直近の下がり方はやや小さくなっている。大槌町で新築のこぎれいな家がずらりと建ち並ぶのを見てバブリーだと感じたけれど、よそ者にバブリーと思われようが、復興においてまず重要なのは、かつて住んでいた人が早く元の生活に戻せるようにすることではなかろうか、と、このとき思った。

気仙沼行きのBRTに乗り、終点のひとつ手前の鹿折唐桑(ししおりからくわ) 駅で大島行きのバスに乗り換える。

2016年にフェリーで20分かけて行った、大島。今年4月に気仙沼大島大橋が開通して、気仙沼湾に浮かぶ面積8.5平方kmのこの島へ車で行くことができるようになった。

あえて、橋の手前の停留所で降りる。この橋は歩いて渡ることもできるのだ。橋のたもとには見物客がたくさんいた。

 

19110310oshimabrdMiyagi, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

私以外は皆、車で来たのだろう。見物客用の駐車スペースも用意されていた。

橋からの眺めがよい。全長は297m。本土と島の間でいちばん近いところに架けられたのだろう。

 

19110311oshimabrd2Miyagi, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

大島に入り、島を横断して太平洋側にある小田の浜という海岸まで歩く。

 

19110312oshimaMiyagi, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

小田の浜はきれいな海岸だった。

 

19110313odanohama

19110314beachhouseMiyagi, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

海の家も新しい。最近整備されたのだろう。橋ができたことによって、今後観光地としての発展が期待される。

 

19110315bustocityMiyagi, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019.11)

夕方のバスで気仙沼市街に戻る。

宿の近くに手ごろな店が開いておらず、まさかの二晩連続で晩飯がはなまるうどん!

 

19110316hanamaruagainMiyagi, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019.11)

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November 02, 2019

[Journey] 岩手県釜石市~大船渡市 '19.11. 2

19110201unosumaiIwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

釜石市の北部にある、鵜住居。「うのすまい」と読む。インパクトがあるこの地名の由来は、素直に「鵜の居住地」というほかに、アィヌ語の「ウシ・オマ・イ(入り江のある所)」とする説もある。

 

 

地図で見るとたしかに入江にあるこの町は、東日本大震災で、やはり津波の被害を受けた。

地震のあと、駅のそばにあった鵜住居地区防災センターに200名以上の住民が避難した。「防災センター」という名前は避難所っぽさも感じられるけれど、実はここは避難者が「避難生活をするための拠点」としての位置づけで、津波の一次避難先としては高台などに別の場所が定められていた。津波は二階建ての建物を丸ごと襲い、中にいた人のうち生存者として救出されたのはわずか34名だった。

鉄道は長い間不通が続き、今年3月、8年ぶりに営業再開した。しかし今日、私はJR釜石駅から路線バスでここに来た。先月きた台風の影響で、鉄道は再び不通になってしまっていた。

 

19110202rustedrailIwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

駅前に「いのちをつなぐ未来館」という、重い名前の施設があった。

震災に関する資料が展示されていた。

 

19110203miraikan1Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019.11)

今まで他の町で見てきた震災関連の施設と比較しても、ここの説明は具体的かつ、量も多すぎず少なすぎずで、わかりやすかった。

 

19110204paststationIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019.11)

館内には震災前の駅前の写真パネルも展示されていた。しかし現在の駅前には、まったく昔の面影はなかった。駅前には緩やかな丘ができていて、「釜石祈りのパーク」という、これまた重い名前がつけられていた。

 

19110205praingparkIwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

手前にあるみかげ石には「釜石市鵜住居地区防災センター跡地」と彫られていた。

線路をはさんだ反対側を歩く。

 

19110206waytothestadiumIwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

10分ほど先へ行くと、釜石鵜住居復興スタジアムがある。津波で校舎が全壊した小学校と中学校の跡地に建てられた。

ここで今年、ラグビーワールドカップの試合が行われた。試合は9月と10月に一試合ずつ予定されていた。しかし10月の試合は不運にも台風と重なってしまい中止になった。釜石には「釜石シーウェイブス」というクラブチームがあるので、今後はリーグ戦などに使われるのだろうけれど、貴重な国際試合の一試合が中止になったのは痛い出来事だっただろう。

 

19110207stadiumIwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

スタジアムは6,000人収容(ラグビーワールドカップの試合時には仮設席を増設して16,020人とした)。入り口の前にいきなり避難経路の案内があるのが特徴的だ。釜石の市街地から距離はあるけれど、ここに作ったということは、アクセスは鉄道やバスよりも自家用車を想定しているのかなと思う。

 

19110208movieIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019.11)

映画「ボヘミアン・ラプソディ」野外上映会の告知があった。明日。¥500か。いいなぁ。

一瞬そそられたけれど、夜はちょっと冷えそうだと思った。

釜石へ戻り、南下する。釜石から先は、鉄道は動いていたけれど、列車はガラガラだった。

 

19110209retrocarIwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

レトロな観光用車両。

 

19110210insidethetrainIwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2019.11)

車内も豪華な雰囲気なのにもったいない。7月に乗ったときは、昼間の列車には立ち客もいるくらいだったのに。一部区間がまた不通になったせいか、営業再開当初のブームが過ぎたせいなのか。

盛駅でBRTに乗り換え。BRTは列車と同じホームの反対側から発車する。

 

19110211sakaristnIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019.11)

BRTは地方のバスでは珍しく、Suicaも使える。列車の頃より所要時間はかかるけれど、鉄道の代替手段として、使い勝手に相当配慮されているように感じる。本日の宿泊地・大船渡で下車。

 

19110212hanamaruyoshinoyaIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019.11)

はなまるうどんと吉野家が合体した店があった。一見、便利そうだ。しかしよく考えると何が便利なんだかわからない。自分は牛丼を食べたいけどツレがどうしてもうどんを食べたいといっているときとか…牛丼とうどんを同時に食べたいけど近くに「なか卯」がないときとか…くらい…か…な。

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July 15, 2019

[Journey] 岩手県大槌町~釜石市 '19. 7.15

19071501namiitabeachIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

岩手県大槌町・浪板海岸の波は「片寄せの波」といわれ、寄せるだけで、返しの波がない。その海は、サーファーで賑わう。沖に見えるのは「ひょっこりひょうたん島」のモデルのひとつである、と町のパンフレット等で紹介されている蓬莱島。もっとも「ひょっこりひょうたん島」というのは1964~69年にNHKで放映された人形劇の番組なので、これをリアルで知っている人は結構なお年だ。

海岸から1kmほど山側に行ったところに「ベルガーディア鯨山」という施設がある。ここに「風の電話」という、電話線がつながっていない黒電話が置かれた電話ボックスがある。詳細はWebサイト参照。

中には「許可なく写真撮影禁止」と書かれていた。許可を取らなかったので、写真は外からだけ撮る。

 

19071502bellgardiakujirayamaIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

こう書くのもなんだけど、撮影制限があるのに「インスタ映え」の雰囲気をひたすら強く感じる場所だった。私がここのオーナーの思いを感じ取れていないだけなのかもしれないけれど。

大槌町の中心部を目指して歩く。30分ほどで吉里吉里の集落へ入る。「きりきり」と読むこの地名の由来は、アイヌ語の「白い砂浜」の意味からとも、ここの海岸の砂の上を歩くと「キリキリ」と鳴るからとも言われる。

…ということは、白くきれいな砂浜があったのかもしれない。しかし津波で砂が流されてしまったそうで、海岸は立入禁止・工事中だった。

 

19071503kirikiribeachIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

町の中心にある天照御祖(あまてらすおおみかみ)神社。

 

19071504chinboIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

境内に珍棒が祀られている。鳥居の下で屹立する珍棒。思わず頭の部分を撫でると、想像以上にスベスベしていた。さすが、わかっていらっしゃる(…)。

「吉里吉里坂」と書かれた緩い坂道を登り、峠をトンネルで抜ける。

 

19071505kirikiritunnelIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

トンネルの入口脇にあるボタンを押すと「通行者注意」の表示が出て運転者に歩行者の存在を知らせる仕組みになっている。しかしトンネル内に歩道はなく、恐怖感と戦いながら早足で通過。大槌の市街に入る。

プレハブのそば屋で一服する。ゆでめんを供す質素な店なのにテラス席があるのが、妙だけど嬉しい。

 

19071506noodleshopIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

前回、大槌の町を訪れたのは2017年。二年で、町の姿は大きく変わった。

 

19071507otsuchicityIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

二年前は、民家があったのは主に国道沿いに限られていたけれど、今は見渡す限り真新しい家が整然と建ち並ぶ。そしてさらに新築住宅の広告看板が立つ。まるでここだけバブル景気が来ているようだ。

 

19071508adIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

市街地の中心に「おしゃっち」という建物ができていた。

 

19071509oshattiIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

一階と二階は大槌町文化交流センター、三階は図書館がある。一階には津波の被害と町の復興の様子を撮った多くの写真パネルが展示されていた。

 

19071510photoIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

空いたスペースには机と椅子が設けられ、地元の高校生とおぼしき若者が思いおもいに勉強していた。

 

19071511oldgovbuildongIwate, SONY α6000 with SONY E 18-55mm F3.5-5.6 (2014. 9)

前回訪れたときには残されていた、津波の被害を受けた町庁舎。その建物は撤去されて、芝生が植わっていた。

 

19071512traceofbuildingIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

ぽつりと立つ地蔵が、悲劇の証しとして唯一残された。いろいろな捉え方はあるだろうが、これが、この町の震災被害の収束方法だ。

列車に乗るため、大槌駅へ。昔のこの駅の様子は知らないけれど、明らかに立派で大きな駅舎が建つ。

 

19071513otsuchistnIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

この形もひょうたん島イメージのような。

 

19071514kamaishistnIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

釜石駅に着くと、ラグビーワールドカップの掲示があった。釜石でも試合があるのだ。盛り上がっている…のだろうか。今回はここまで。

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July 14, 2019

[Journey] 岩手県宮古市~山田町 '19. 7.14

三陸鉄道の列車を田老駅で降りる。駅前の、かつて民家があったところは無料駐車場になっていた。ずっと昔からそうだったかのように見えた。

 

19071401frontoftarostnIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

震災で津波の被害を受けた田老は、来るたびに町の様子が大きく変わっている。悲劇の象徴的な存在だった、決壊した防潮堤の上は、地元の爺さんが朝の散歩道にしていた。後を追って防潮堤にのぼり、町を見下ろす。

 

19071402baseballstudiumIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

この野球場がある場所は、2011年7月に来たときには更地だった。

 

19071403beforeIwate, SONY NEX-5 with SONY E 18-55mm F3.5-5.6 (2011. 7)

震災前とは別の姿で新しい町ができつつある様子は、復興というより、再開発のようにも見える。そして町の中心部近くには「新田老駅」が工事中。

 

19071404shintarostnIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

既設の田老駅とわずか500mしか離れていない。来年春に開業予定。

 

19071405tarokankohotelIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

震災直後「ここだけが残った」建物だったように見えた「たろう観光ホテル」も、今は「ここだけが取り残された」ように感じる…というか、ここは震災遺構として、あえてそのまま残しているのだけど。

お昼前の列車で南へ移動。

 

19071406miyakostnIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

三陸鉄道の宮古駅から先、釜石駅までの間は今年3月に営業が再開されたばかりだ。震災前、この区間は山田線というJRの路線だった。だが復旧にあたり、JRが鉄道としての再開を渋った。結局、復旧にかかる費用の多くをJRが負担する代わりに、復旧後は地元第三セクターの三陸鉄道に経営譲渡することで話がついた。

しかし再開直後の物珍しさのせいか、今日乗った二両編成の列車は旅行者などで激混みで、立ち客もいた。岩手船越駅で下車。

 

19071407iwatehunakoshistnIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

無人駅。

 

19071408beforesantetsu Iwate, CASIO EXILIM EX-ZR410 (2014. 7)

↑この画像は2014年、休業中に訪れたとき撮ったもの。看板がJRだったこと以外はほとんど変わってないっすね。

岩手船越駅から歩いて10分ほどのところに、「道の駅やまだ」がある。

 

19071409michinostnyamadaIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

鉄道が再開するまで路線バスで宮古から釜石へ行くときは、途中「道の駅やまだ」で乗り換えが必要だった。道の駅やまだには町の特産品を扱う売店や食堂がある。乗り換えの時間つぶしもできて、便利な場所だ。

そしてこの近くには、かねてから行きたかった「鯨と海の科学館」がある。

 

19071410whaleandseaIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

鯨と海の科学館は、道の駅やまだから海岸の近くに下りたところに建つ。場所的に津波の被害を受けたことは明らかだったけれど、営業再開しているかどうかはっきりせず、2014年2017年に訪れたときは、入口の前まで来て初めて休業中であることを知った。だが今日は、営業再開したのを予め全国ニュースで知っていた。三度目の正直だ。期待とともに訪ねる。

 

19071411openIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

ここでいちばんの見ものは、三陸沖で捕れた体長17.6mのマッコウクジラの骨格標本。

 

19071412whaleIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

津波は建屋の二階床上1mの高さまできたそうだ。そのとき約7万点の展示物や標本が流出し、一階に展示されていたクジラの骨格標本も津波を被った。

 

19071413aftertsunamiIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

しかしこの骨格標本は幸いなことに、流失した部分はなかった。それから、この骨を一つずつ洗って再開を目指したという。

 

19071414stumprallyIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

明日はスタンプラリーをやるそうだ。「(明日また来てください。)」とは冷たいようだけど、明日また来る人もいるのかもしれない。入場料は大人¥300、小中学生は¥150。財布には優しい。

こじんまりとした所だけど、展示物はまとまっていて、説明もわかりやすかった。来てよかった。

 

19071415thanksIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

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July 13, 2019

[Journey] 岩手県久慈市~田野畑村 '19. 7.13

19071301frontofkujistnIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

JR八戸線の列車で久慈へ。駅前で、貸切バスから降りてきた団体客と一緒になる。

 

19071303kitasanrikurailIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

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久慈駅前の建物に掲示されているドラマ「あまちゃん」で使われた「北三陸鉄道」の看板は、前回(2017年)来たときに見たものから新しくなっていた。2013年の放送から時間が経った今も、まだここは、あまちゃんの町だ。

乗り換えの三陸鉄道の列車をホームで待つ。するとさっきの団体客がやってきた。彼らはずっと列車に乗るわけではなく、バス一台で久慈駅まで来て、列車の旅をちょっとだけ体験してから、先の駅で待っているバスに乗って移動するようだ。

バス一台、というのが曲者で、列車を貸し切るほどの人数ではないから、一般客に加えて数十人の人達が普通の列車に乗ることになる。

あー近くに来たらうっとうしいなと思っていたら、背後からその団体さんのひとりと思われるばあさんに袖を引っ張られ「ねえ、海はどっち側?」と尋ねられた。

そんなに私が海の方向に熟知しているように見えるのだろうか。海が見たければ、走っている列車の中にこだわらず、列車から降りたときにじっくり見ればいいじゃないか、と思った。

 

19071304inthetrainIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

…ということで三陸鉄道の列車を、海が近くに見えた堀内駅で下車。

久慈から5つめ。この駅にも、待合室に駅ノートがあった。

 

19071305notebookinthestationIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

そしてここも絵の達人が訪れていた。少数精鋭の絵師たちが全国行脚しているのか、あるいは、今はこういう人が多いのだろうか。

 

19071306horinaistnIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

堀内駅は、あまちゃんのロケで使われた駅だそうだ。パッと見た感じ、周囲は小さな漁村以外に何もない。もっともそれが、ドラマで使うには好都合だったのだろう。

海岸へ降りると、一部が公園のように整備されていた。まだ新しい。震災復興というより、あまちゃんなどでここを知った旅行者が退屈しないように作られたのではないかと思った。

 

19071307takuboku Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

公園には宮沢賢治の碑があった。宮沢賢治が1925年に三陸を旅行したとき、堀内の港から船に乗った(可能性がある)そうだ。碑に刻まれた「敗れし少年の歌へる」は、賢治が乗船する日の明け方に書いた詩とされる。

 

19071308ria Iwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

公園から少し歩くとシャープに入り組んだ「いかにもリアス式」といった感じの海岸があり、次の列車までの2時間を持て余さずに過ごすことができた。

続いて、北リアス線で震災から最後に復旧した島越駅で下車する。駅が営業を再開できたのは震災から3年後の2014年4月だった。震災前は駅の周りに集落があったようだけど、現在は、人家は見当たらない。しかし新しい立派な駅舎があった。

 

19071309shimanokoshistn Iwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

2018年度の一日の乗降客数は39名という。

駅にあった名所案内に書かれていた、ハイペ海岸へ行ってみる。ひと気のない山道を30分以上歩く。

 

19071310tsunami Iwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

山の中なのに「津波浸水区間」の表示があった。海抜31m。ここに津波が来たことを、いつ、誰が最初に知ったのかと思う。

 

19071311haibebeach Iwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

ハイペ海岸に着いた。色を失った、愛想のない海。ちょうどそのとき「村に、クマが出没しています…」と抑揚のない声で伝える村内放送が無人の砂浜に響いた。怖い。海岸を後に、足早に2km先の田野畑駅へ。今日はここまで。

 

19071312tanohatastn Iwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

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June 16, 2019

千代田湯の銭湯絵を検証する

せっかく北陸へ行ったので、ついでに、気になっていたことを検証するため富山県高岡市に立ち寄った。

気になっていたのは、先日廃業した北大塚・千代田湯の浴室に描かれていた絵のことだ。海と立山連峰をバックにトンネルから出てくる北陸新幹線の絵は、どこまでリアルだったのか。

 

19061601wallpaintinginchiyodayuTokyo, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 6)

実はこの絵を初めて見たときから、なんとなく「実物はこうだったっけ?」と疑問に感じる部分がいくつかあった。千代田湯がなくなった今となっては遅きに失した感もあるけれど、せっかく北陸に行く機会ができたので、これらについて検証する。

富山へ行く前に、新幹線を検証する。

この絵を見たとき、まず、新幹線に違和感があった。しかしマニアではないので、どこがおかしいのか具体的にわからなかった。そこで北陸新幹線の車両を撮り、銭湯絵と比較する。

「東京都内で北陸新幹線を撮影できる場所」を検索して調べた、京浜東北線の王子駅近くにある「北とぴあ」へ。北とぴあは「東京都北区の産業の発展と区民の文化水準の高揚」を目的として作られた施設。「ほくとぴあ」と読む。最上階の17階が展望ロビーになっており、王子駅と付近を走る電車のビュースポットになっている。そこから新幹線を撮る。

 

19061602hokurikusinkansenFukui, SONY α6000 with TAMRON 18-200mm F3.5-6.3  (2019. 6)

なんか電車の形を詳しく検証するという目的の作例としては今ひとつになってしまった。だけどよく見ると、銭湯絵と実物の車両の色が違っているのがわかる…だろうか。銭湯絵の電車の前面が濃い青に赤帯なのに対して、実物は、明るい青色に茶色の帯だ。形そのものはあまり違っていないようなので、ひょっとしたら絵のモデルはモノクロ写真で、彩色を想像で適当に行なったのではないかと推測する。

次に、場所を検証する。

海上に山が浮かぶ光景が見えるのは、富山県高岡市の雨晴(あまはらし)海岸だ。雨晴には鉄道が通っているけれど、それは北陸新幹線ではない。氷見(ひみ)線という、ディーゼル車が走る単線のローカル線だ。従ってその時点で既にリアルな光景ではないのだけれど、ではどこまで現実に沿っているのか検証する。

 

19061603amaharashistnToyama, SONY α6000 with TAMRON 18-200mm F3.5-6.3  (2019. 6)

雨晴駅。どう見ても新幹線の駅ではない。雨晴という地名は、1187年に源義経がここを通った時に突然雨に降られ、岩屋で雨が上がるのを待ったことに由来する。

 

19061605yoshitsunerockToyama, SONY α6000 with TAMRON 18-200mm F3.5-6.3  (2019. 6)

今日もポツポツと雨が降ったりやんだりしている。傘を手に線路沿いを歩く。氷見線は、雨晴付近では海岸沿いを走る。銭湯絵では列車がトンネルから出るところが描かれていた。雨晴付近にも一ヵ所トンネルがある。モデルになっているとすればそこだろう。

線路沿いの道を歩いてトンネルの入口へ向かう。しかしトンネルの入口は、道路から見えない死角にあった。

 

19061604tunnelToyama, SONY α6000 with TAMRON 18-200mm F3.5-6.3  (2019. 6)

しかも背景は、山ではなく工場。

仕方がないのでトンネルもあきらめて、単に海沿いを走る氷見線の列車を撮る。雲がなければ山は見えたはずなのだけど、今ひとつ冴えない絵になってしまった。結論。千代田湯の絵は、かなり現実とかけ離れていた。

 

19061606seasideToyama, SONY α6000 with TAMRON 18-200mm F3.5-6.3  (2019. 6)

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June 15, 2019

[Journey] 福井県高浜町~おおい町・若州人形座公演 '19. 6.15

19061501wakasawadastnFukui, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 6)

JR小浜線・若狭和田駅。一日の乗客数は121人(2017年)の、小さな駅。しかし駅には「ピースフル和田」という観光案内所があり、無人駅ではなく、電車のきっぷも売っている。

この駅がある福井県高浜町には、原子力発電所がある。10分歩いたところに、関西電力のPR館「若狭たかはまエルどらんど」がある。

 

19061502eldolandFukui, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 6)

原発コーナーは「アトムプラザ」と名づけられており、人形に説明していただいたけれど、残念ながらこれまで訪ねた他のPR施設に比べると展示内容は薄めに感じた。

 

19061503atomplazaFukui, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 6)

隣の、おおい町へ移動する。少し山側に入り、若州一滴文庫へ。昨年に続いて今年も若州人形座の竹人形劇を見に来た。今回の演目は水上勉作品の「越前竹人形」。今日もまた満員御礼だ。

 

19061504fullthanksFukui, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 6)

上演時間1時間20分。原作は文庫本で167ページの量なので長編ではないけれど、場面転換が多いため、劇では多少内容が端折られていた。また小説の主人公は小柄な男性の喜助(きすけ)だけど、劇は喜助の美しい嫁・玉枝を中心に描かれていたように感じた。それでも原作の原型は壊されていなかったと思った。そしてこの作品、結末はBad Endingで唐突に終わるのだけど、その、ぶっつり感もよく表現されていた。また、語りの飛鳥井かゞりさんもお見事。

昨年の「曽根崎心中」は水上作品ではなかったため見た後に若干の不満は残ったけれど、今日は、観劇後に尻が痛くなったことを除けば満足だった。いや梅雨空の下、福井まで来てよかった。

 

19061505rainydayFukui, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 6)

そして来年の若州人形座公演、演目は「五番町夕霧楼」だとか。これは、来年も見に来いということでしょうか…。

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