June 16, 2019

千代田湯の銭湯絵を検証する

せっかく北陸へ行ったので、ついでに、気になっていたことを検証するため富山県高岡市に立ち寄った。

気になっていたのは、先日廃業した北大塚・千代田湯の浴室に描かれていた絵のことだ。海と立山連峰をバックにトンネルから出てくる北陸新幹線の絵は、どこまでリアルだったのか。

 

19061601wallpaintinginchiyodayuTokyo, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 6)

実はこの絵を初めて見たときから、なんとなく「実物はこうだったっけ?」と疑問に感じる部分がいくつかあった。千代田湯がなくなった今となっては遅きに失した感もあるけれど、せっかく北陸に行く機会ができたので、これらについて検証する。

富山へ行く前に、新幹線を検証する。

この絵を見たとき、まず、新幹線に違和感があった。しかしマニアではないので、どこがおかしいのか具体的にわからなかった。そこで北陸新幹線の車両を撮り、銭湯絵と比較する。

「東京都内で北陸新幹線を撮影できる場所」を検索して調べた、京浜東北線の王子駅近くにある「北とぴあ」へ。北とぴあは「東京都北区の産業の発展と区民の文化水準の高揚」を目的として作られた施設。「ほくとぴあ」と読む。最上階の17階が展望ロビーになっており、王子駅と付近を走る電車のビュースポットになっている。そこから新幹線を撮る。

 

19061602hokurikusinkansenFukui, SONY α6000 with TAMRON 18-200mm F3.5-6.3  (2019. 6)

なんか電車の形を詳しく検証するという目的の作例としては今ひとつになってしまった。だけどよく見ると、銭湯絵と実物の車両の色が違っているのがわかる…だろうか。銭湯絵の電車の前面が濃い青に赤帯なのに対して、実物は、明るい青色に茶色の帯だ。形そのものはあまり違っていないようなので、ひょっとしたら絵のモデルはモノクロ写真で、彩色を想像で適当に行なったのではないかと推測する。

次に、場所を検証する。

海上に山が浮かぶ光景が見えるのは、富山県高岡市の雨晴(あまはらし)海岸だ。雨晴には鉄道が通っているけれど、それは北陸新幹線ではない。氷見(ひみ)線という、ディーゼル車が走る単線のローカル線だ。従ってその時点で既にリアルな光景ではないのだけれど、ではどこまで現実に沿っているのか検証する。

 

19061603amaharashistnToyama, SONY α6000 with TAMRON 18-200mm F3.5-6.3  (2019. 6)

雨晴駅。どう見ても新幹線の駅ではない。雨晴という地名は、1187年に源義経がここを通った時に突然雨に降られ、岩屋で雨が上がるのを待ったことに由来する。

 

19061605yoshitsunerockToyama, SONY α6000 with TAMRON 18-200mm F3.5-6.3  (2019. 6)

今日もポツポツと雨が降ったりやんだりしている。傘を手に線路沿いを歩く。氷見線は、雨晴付近では海岸沿いを走る。銭湯絵では列車がトンネルから出るところが描かれていた。雨晴付近にも一ヵ所トンネルがある。モデルになっているとすればそこだろう。

線路沿いの道を歩いてトンネルの入口へ向かう。しかしトンネルの入口は、道路から見えない死角にあった。

 

19061604tunnelToyama, SONY α6000 with TAMRON 18-200mm F3.5-6.3  (2019. 6)

しかも背景は、山ではなく工場。

仕方がないのでトンネルもあきらめて、単に海沿いを走る氷見線の列車を撮る。雲がなければ山は見えたはずなのだけど、今ひとつ冴えない絵になってしまった。結論。千代田湯の絵は、かなり現実とかけ離れていた。

 

19061606seasideToyama, SONY α6000 with TAMRON 18-200mm F3.5-6.3  (2019. 6)

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June 15, 2019

[Journey] 福井県高浜町~おおい町・若州人形座公演 '19. 6.15

19061501wakasawadastnFukui, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 6)

JR小浜線・若狭和田駅。一日の乗客数は121人(2017年)の、小さな駅。しかし駅には「ピースフル和田」という観光案内所があり、無人駅ではなく、電車のきっぷも売っている。

この駅がある福井県高浜町には、原子力発電所がある。10分歩いたところに、関西電力のPR館「若狭たかはまエルどらんど」がある。

 

19061502eldolandFukui, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 6)

原発コーナーは「アトムプラザ」と名づけられており、人形に説明していただいたけれど、残念ながらこれまで訪ねた他のPR施設に比べると展示内容は薄めに感じた。

 

19061503atomplazaFukui, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 6)

隣の、おおい町へ移動する。少し山側に入り、若州一滴文庫へ。昨年に続いて今年も若州人形座の竹人形劇を見に来た。今回の演目は水上勉作品の「越前竹人形」。今日もまた満員御礼だ。

 

19061504fullthanksFukui, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 6)

上演時間1時間20分。原作は文庫本で167ページの量なので長編ではないけれど、場面転換が多いため、劇では多少内容が端折られていた。また小説の主人公は小柄な男性の喜助(きすけ)だけど、劇は喜助の美しい嫁・玉枝を中心に描かれていたように感じた。それでも原作の原型は壊されていなかったと思った。そしてこの作品、結末はBad Endingで唐突に終わるのだけど、その、ぶっつり感もよく表現されていた。また、語りの飛鳥井かゞりさんもお見事。

昨年の「曽根崎心中」は水上作品ではなかったため見た後に若干の不満は残ったけれど、今日は、観劇後に尻が痛くなったことを除けば満足だった。いや梅雨空の下、福井まで来てよかった。

 

19061505rainydayFukui, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 6)

そして来年の若州人形座公演、演目は「五番町夕霧楼」だとか。これは、来年も見に来いということでしょうか…。

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May 04, 2019

[Journey] 青森県八戸市 '19. 5. 4

八戸市は、青森市・弘前市に次ぐ青森県第三の都市だ。人口は23万人。下北半島・北三陸への交通の拠点であり、また一時期、八戸駅は東北新幹線の終点でもあったため、手頃な宿が多い。何度も訪れるうちに、駅近のスーパーマーケットの場所まで覚えてしまった。

 

19050401yokomachistore Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

たぶん八戸駅に最も近いスーパーマーケット・「よこまちストア一番町店」。駅から徒歩10分のところにある。

一方でむかしからの八戸の中心街は、八戸駅から6km離れたJR八戸線の本八戸駅周辺にある。そしてそこには、最近までストリップ劇場・「八戸マノン劇場」があった。今朝は、まずその跡地を探しに行く。

 

19050402manon1 Aomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

劇場は本八戸駅のすぐ近くにあった。跡というより、おそらく営業中のときそのままの姿で建物が残っている。廃墟のように見えるかもしれないけれど、現在営業しているストリップ劇場の多くも、外観の程度はおおよそここと似たりよったりだ。ちなみに劇場の名に使われている「マノン」という単語の語源は、18世紀にフランスの貴族アベ・プレヴォーが書いた小説「マノン・レスコー」に登場する美少女の名前で、この作品を基にバレエやオペラが作られたため、広く知られるようになった。今さら完全に手遅れではあるけれど、選んだ言葉は大切に使ってほしかった。

 

19050403manon2 Aomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

ネットでいろいろ調べたところ、2016年1月ごろまでは営業していたらしい。しかし廃業は突然だったようだ。いや、経営者にとっては計画的だったのかもしれないけれど、廃業後しばらくしてから「料金不払いによる電気やガスの停止通知が扉の隙間に挟み込まれていた」こともあったようで、きれいに店をたたむ意思はなかったように感じた。

 

19050403manon3 Aomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

入口のドアにしっかりとテープで貼られている紙には、「×××××氏 出入禁止にする どろぼー!!」と書かれていた(注:実際は実名が書かれていた)。怖い。

しかしなぜ、青森県では三番目の町であり、風俗産業が特に盛んなようにも見えない八戸にストリップ劇場があったのだろうか。

日本でストリップ劇場が存在した場所の多くは、大都市の盛り場や温泉地などの歓楽街だ。だが、それ以外に「なぜここで?」と思われる所にも劇場はあった。たとえばあまり風俗に縁がなさそうな埼玉県朝霞市には、かつて朝霞コマ劇場、朝霞大一劇場、朝霞ショー劇場と、三つも劇場があった。また、現在も営業している大和ミュージック劇場は、やはり、風俗のイメージが強くない大和市にある。

この二つの町には共通点がある。それは米軍施設が近くにある(または過去にあった)ことだ。朝霞には米軍キャンプがあった(現在の陸上自衛隊朝霞駐屯地)。また大和ミュージック劇場のすぐそばには、米軍厚木基地がある。そして八戸の隣の三沢市には、米軍の三沢基地があるのだ。ストリップはアメリカ発祥の風俗だ。八戸マノン劇場がはたしてアメリカ人向けに機能していたかどうかと考えると若干の疑問があるけれど、この地に劇場が作られた由来として、そんな影響もあったのではないかと考えてみる。

 

19050404honhachinohestn Aomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

本八戸駅からJR八戸線の列車に乗る。列車は海沿いに南下する。15分後、鮫駅で下車。ここは、まだ八戸市。鮫にはウミネコ繁殖地として有名な蕪島がある。

 

19050405kabushimaisland Aomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

19050406gosyuin 島の周りは観光客で賑わっていたけれど、島の中にある蕪嶋神社の本殿は再建中で、鳥居の先に立ち入ることはできなかった。震災の影響ではなく、2015年に火災で全焼してしまったのだ。もっとも、ここの津波の高さは6mだったので、そのときの被害も皆無ではなかっただろう。今回は、ここまで。

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May 03, 2019

[Journey] 青森県横浜町~野辺地町 '19. 5. 3

下北半島を縦断するJR大湊線に初めて乗ったのは、まだJRが国鉄だった昭和の終わりの頃だった。暇と体力はあったので、駅から5kmくらい歩いて、陸奥湾沿いの荒野を疾走する列車の写真を撮った。

 

19050305ohminatolineold2Aomori, MINOLTA X-600 with MINOLTA New MD Rokkor 135mm F2.8 (1985. 9)

貧乏だったため写真はモノクロ。当時モノクロフィルムの現像料金は¥250(カラーでは¥300~350)、サービスサイズのプリント代は¥20~25(カラーは¥30~40)くらいだった。

それから何度も大湊線に乗ったけれど、駅間を走る列車を狙って撮ったのはそのときだけだった。

今日は30年ぶりに、当時と同じ場所へ行こうと試みる。

 

19050301fukkoshistn Aomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 5)

吹越(ふっこし)駅。大湊線沿線の、特に海に近いあたりでは強風が吹くことが多く、しばしば列車が運休になる。「吹越」という駅名もまた、風に縁がありそうな感じがした。だが調べたところではアイヌ語で「穴の跡が多いところ」という意味の「ポコットウシ」が、激しく訛ったものらしい。この「穴」は、この近くに吹越鳥帽子山という休火山があり、その噴火口が埋まって窪地になったところがたくさんあることに由来するようだ。吹越駅と、つぎの有戸駅の間は11km離れている。ほぼ中間地点にドライブインのような独特な作りの民宿があり、その近くにあった小山に登って列車を待った記憶があった。

 

19050303minshku Aomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 5)

1時間ほど歩くと、当時のおぼろげな記憶そのままの姿の民宿があった。だが小山は見つけることができず、線路もうっそうと茂った松林に遮られて見えなかった。そういえば、強風対策のためか線路沿いに松が多く植林されていたのを車窓から見たことがあった。

そこで、過去にこだわらず、列車を撮ることができそうなポイントを新たに探すことにした。さらに数十分歩いた先で、線路を見下ろせそうな丘を発見する。てっぺんに上がると、人の足跡が数個残っていた。先駆者の鉄道マニアの方のものかもしれなかった。人間ではない獣の足跡もあったけれど、それはあえて気にしないことにする。

 

19050304ohminatolinenowAomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 5)

30分くらい待った後、二両編成の列車が、30年前と同様に意外に速いスピードで通り過ぎていった。

このあとは、横浜町の中心部へ行って昼飯を食うつもりでいた。町の中心は、有戸と逆方向にある陸奥横浜駅が近い。吹越と陸奥横浜の間も7kmあるので、鉄道と並走する国道を走る路線バスで行くつもりだった。しかしバスの時間まで2時間あったため、だらだら歩いて距離をつめることにする。だが1時間半が過ぎたところで尿意をもよおしたので、小便を兼ねて、国道沿いにぽつんと建っている渋めのラーメン屋に入店。

 

19050306ramenshop Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

地元民と思われる先客が数人いた。¥5~600のメニューが並ぶなかで唯一よそ者向けに見えた、この店で最も高い「ほたてラーメン」¥1,000を発注。

 

19050307hotateramen Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

地元客は皆、普通っぽいラーメンを食べていて、口々に「おいしー」と言っている。普通のラーメンを頼めばよかった(…)。

放尿兼昼食の間にバスは行ってしまったので、結局、店を出た後、さらに歩く。

途中で、砂浜海岸という海水浴場へ行く道を見つけた。砂浜海岸もまた、むかし偶然見つけて、澄んだ陸奥湾の光景に感動した場所だ。

 

19050308sunahamabeachAomori, FUJI Utsurundesu (1996. 9)

これは、持参した一眼レフが故障して使えなくなったため旅先で買った「写ルンです」で撮った写真。余談だけどこのとき以来、旅行にはカメラ二台体制をとるようになった。

久しぶりの砂浜海岸。入口に来た。

 

19050309sunahamabeachnowAomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 5)

…きたない。(´・ω・`)

海開きの直前には掃除されるのだろうか。そうならば、たまたま悪い時期に来てしまったのかもしれない。でも、以前はオフシーズンでも今日ほど汚れていなかったのだけど。

 

19050310mutsuyokohamastn Aomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 5)

結局、陸奥横浜駅まで歩いてしまった。列車で終点・野辺地へ。

野辺地駅構内にはむかし「こけし亭」といううどん屋があって、貧乏旅行をしていたときには世話になっていた。こけし亭はいつのまにかなくなってしまったけれど、そのあとに「駅そばパクパク」というなんかかわいらしい名前の店ができていた。

 

19050312pakupaku Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

調べたところ、こけし亭はもともと宮城県で弁当などを製造販売していた株式会社伯養軒の直営店で、1999年にNRE(日本レストランエンタプライズ)に営業譲渡された。東京資本となったこけし亭は2014年に撤退してしまったけれど、駅そばの灯が消えることを懸念した野辺地の人たちが地元資本で立ち上げたのがこの「パクパク」なのだそうだ。

 

19050313udonAomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

19050311hosuukei こけし亭のうどんは断面が丸くて細めの独特な麺だった記憶があるけれど、今日いただいたぱくぱく亭の天ぷらうどんは、素朴でやさしいお味のおうどんでございました。

今日はもうじゅうぶん働いた(?)気分だったので、ここまで。

宿に着いてから歩数計を確かめると、やはりえらくたくさん歩いていた。

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May 02, 2019

[Journey] 青森県むつ市 '19. 5. 2

19050201cherryinosoreAomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

昨日の、恐山の桜。

山では桜はまだ蕾だったけれど市街地では見ごろの桜がちらほら目についたので、今日は桜を見るつもりで郊外にある花見の名所を何ヶ所かチェックしていた。

だがホテルを出た途端に雨に遭う。風も強い。花散らしの雨になりそうな気もしたので、予定を変えてむつ市街を歩く。

 

19050202masakariplaza Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

観光物産館の「まさかりプラザ」。「まさかり」の名は下北半島の形からつけたのだろう。

 

19050203masakariplaza2 19050204masakariplaza3 Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

観光関係の展示説明のほか、「エネルギーZONE」と書かれた原子力施設PRコーナーがあった。電力会社はここでも影響力のあるスポンサーなのか。

外に出ると空は明るくなっていたけれど相変わらず大粒の雨が落ちていて、しばらく待ってもなかなかやむ気配がない。

 

19050205tanabujinja Aomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 5)

田名部(たなぶ)神社へ。鳥居の下に歴代天皇の名と肖像が展示されていた。改元に対する熱意を感じる。

 

19050206tennou Aomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 5)

19050207gosyuin むつ市は1960年まで大湊田名部市という名で、その中心が田名部町だった。

いただいたご朱印には「下北半島総鎮守」と記されている。広い下北半島の、取りまとめ神社だ。

由緒によれば「創立年代は1616年(元和二年)の類焼のために不明であるが、1341年(興国二年)の鰐口が残されている」とされる。鰐口とは、神社仏閣の堂前に布を編んだ太い綱とともに吊るしてある円形の大きな鈴のことだ。江戸時代以前からこの地に存在したであろう由緒ある神社である。

神社を出ても雨は止まなかった。今日は、やる気なくここで終了。

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May 01, 2019

[Journey] 青森県むつ市~東通村 '19. 5. 1

下北半島の中心にある恐山は、きょうが山開きだ。
ほぼ満員の恐山行き始発バスを、終点のひとつ手前の「太鼓橋」という停留所で降りる。

 

19050101bridgeofsanzu Aomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

太鼓橋は「三途川」と名づけられた細い流れに架かる。ここが、いわゆる現世とあの世の境界に当たる。橋の向こうには恐山菩提寺がある。しかし悪人には、この橋が針の山に見えたり糸のように細く見えたりして渡ることができないそうだ。

だが太鼓橋には「通行止」と書かれた札が掛けられており、誰も渡ることができなかった。仕方がないので脇にある車道を歩いて菩提寺へ向かう(…)。

 

19050102osorezanbodaiji Aomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

19050104gosyuin菩提寺の前には大きな駐車場があるので、多くの人は車で訪れるようだ。

開山初日だけあって参拝客は多い。しかし中が広いため、あまり混雑感はない。

恐山には過去何度か訪れたことがある。

初めて来たのは大学生の頃だった。そのときは境内にある宿坊に泊まった。部屋は男性と相部屋だった。宿代がいくらだったか覚えていないけれど、学生の貧乏旅行で払うことができた金額だった。

実は今回、久しぶりにここに泊まってみようと思って開山の日に合わせてスケジュールを組んだのだけど、調べたところ今は宿泊料が一泊一万円を超えていることを知り、それならば普通に町なかのホテルに泊まったほうがいいわということであっさりあきらめた。

もちろん私が泊まったころと違って宿泊棟は立派なものになっていたけれど、それもなんか違うだろうと愚痴のひとつもいいたくなる。

また今日は、ご朱印を受け付ける担当の人たちが、預かったご朱印帳を投げるように雑に扱っている(ように見えた)のが気になった。忙しいのはわかるけれど、参拝者に見えるところでは…ねえ。

そういえば昔ここに泊まったとき、帰りがけに挨拶をしようと僧侶に声を掛けると、お金を勘定していてめんどくさそうに返事をされたことを思い出した。なんでそんなことを記憶していたかといえば、坊さんがお札を人前で数える姿が、それまで私が抱いていたイメージと違っていたからだと思う。もちろん坊さんだって生活はあるわけだけど、しかし。

 

19050103osorezan  Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

恐山は、地獄と極楽の光景が同居しているといわれる。たぶん私が見たのは、ナントカの沙汰も金…ああもうやめときます。

いったんむつ市内中心部のバスターミナルへ戻り、下北半島の北東部にある東通(ひがしどおり)村へ。

村へ行く路線バスは1日5本。14時25分の三番バスの乗客は、私含め二人だけだった。目的地は「トントゥビレッジ」。東通村にある東通原子力発電所のPR施設だ。

 

19050105tontuvillageAomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

下北半島には原子力関連施設が多い。それに伴って、こうした施設につきもののPR館の類もまた多くある。

 

19050106mapofsimoita Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

「トントゥ」は東通の音読みであると共に、「森の小人」を意味するフィンランド語でもあるそうだ。ということでトントゥビレッジには原子力PRコーナーのほか、子供向けのメルヘンな展示もある。

 

19050107tontucorner Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

また上階は展望室になっていて、東通原子力発電所1号機の外観を見ることができた。結構盛りだくさんの内容ながら、ここも他のこの類の施設と同様に太っ腹の入場無料。原子力PRコーナーには福島第一原子力発電所の現状説明があった。

 

19050108f1 Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

最近は報道されることが少なくなったので、地道にこうした展示を続けているのはありがたい。きょうから令和元年。工藤パンで改元をささやかに祝う。

 

19050109kudopan Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

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April 30, 2019

[Journey] 北海道函館市~青森県大間町 '19. 4.30

学生時代に初めて北海道に渡ったときは、18きっぷを使って青森から青函連絡船に乗っていった。連絡船の函館港は鉄道駅と隣接していて、改札を出ずに跨線橋を渡って列車に乗り換えることができた。きょうは逆にフェリーで本州に渡る予定だけど、函館から船に乗るのはそのとき以来だ。

フェリーの乗り場も、駅のすぐそばにあるものだと思っていた。しかし念のため昨日の晩に調べたところ、函館駅からバスで30分かかることがわかった。バスは船の便に接続するように出発するということだったけれど、調べていなければ乗りそこなっていたかもしれなかった。

 

19043001hakodateftHokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 4)

今日乗るのは青森行きではなく、大間(おおま)行きのフェリー。

 

19043007ferryticket

大間は下北半島の先端にあり、函館から17km。北海道から直線距離でもっとも近いところにある本州の町だ。大間行きの津軽海峡フェリーは1日3便、所要時間は1時間30分。

 

19043002ferryforohmaHokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

青森行きのフェリーは4時間かかるので乗船時間は短いけれど、大間から下北半島を抜けるのに車で2時間。車の代わりに路線バスと鉄道を乗り継いでいくともっと時間がかかるので、名実共に本州までの最短ルートであるとも言いがたい。

 

19043003intheferryHokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 4)

座敷席はこんな感じ(※ボカしてあります)。これ以上乗ってきたら暑苦しいので、おそらくこれでほぼ定員いっぱいではないかと思う。

天気は曇り気味だったけれど風がなかったので、ほとんど揺れを感じることなく定時に大間に着いた。

 

19043004ohmaportAomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

大間は本州最北の地である大間崎があることとマグロの一本釣りが有名であること以外に具体的な見所があるわけではない。

 

19043008ohmacityAomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

だがおそらくそれらのみをネタとした土産物屋などで、大間崎の周辺は旅行者で賑わっていた。

 

19043005ohmasakiAomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 4)

晴れていれば北海道が見えるというけれど、ついさっきまで北海道にいた身としては、どうでもよかった。やがて雨が落ちてきたので、きょうはこれまでとする。

 

19043006holidayinohmaAomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 4)

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April 29, 2019

[Journey] 北海道森町~函館市 '19. 4.29

19042901inthetrain Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

一両編成の函館行き列車の乗客は、途中から、私と、もうひとりの旅行者っぽい若い男性の二人だけになった。いくら鈍行とはいえ、ゴールデンウィーク中の函館本線で、これはないだろうと思う。JR北海道の乗客減は、実は相当深刻なのではないか。今日は天気がよいので、寄り道しながら函館へ向かうことにする。

まず森駅で途中下車。ここはデパートなどの駅弁大会でよく見る、いかめしを売っている駅として知られる。2009年7月にも来たことがある。そのときは駅前にある弁当屋で、できたての温かいいかめしを買って食べた。それから駅付近を歩いたけれど、特に印象に残った場所はなかった。

 

19042902ikameshishop Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

そして今日も、同じ店でいかめしを買う。

温かいいかめしは旨い。しかしいかめしは冷めると飯が固くなり食感が今ひとつになってしまうので、個人的には駅弁として評価すると今ひとつな気がする。そしてこのいかめし、質素ないでたちの割に値段は¥780になっていた。駅弁は贅沢品だ。


19042903ikameshiHokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 4)

駅前に「桜まつり」の掲示があったので、会場の公園へ足を運ぶ。

 

19042904cherryfestHokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

けれども桜はまだ一~二分咲き程度だった。だがこの数日で一気に咲きそうな勢いも感じられた。

続いて、桜を見て思い出した場所へ向かう。北海道新幹線との乗換駅・新函館北斗へ。ここも2017年5月に訪れたことがある。そのときに見た法亀寺のしだれ桜を、再び見に行く。

前回にきたときは、桜は既に散りかけだった。けれど今回はまだ4月だし、まだ間に合いそうな気がした。

 

19042905shidarecherry Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

大きな一本桜は、きょうは七~八分咲きだった。日当たりのよいところから花が開き始めたように見える。

前回よりは美しい姿を見ることができた。

5月からゴールデンウィークの後半にかけては駅と寺の間を臨時バスが走るという案内があったけれど、今日は歩いて5kmの道を戻る。

函館駅に着いた頃には日が傾き始めていた。町は観光客で溢れている。だが、市内の主だった観光スポットはあらかた既に行ったことがあり、そして再訪したいところも特になかった。

 

19042906trum Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

市電に乗り、坂の上にある終点の駅から少し歩いたところにある神社へ。1445年・室町時代の創建といわれる、函館の総鎮守・函館八幡宮。

 

19042907hakodatehachimanHokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

19042908gosyuin ここは初めて来たけれど、市街の喧騒からほどよく隔離された、居心地のいい空間だった。

今日はここまで。

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April 28, 2019

[Journey] 北海道長万部町~八雲町 '19. 4.28

長万部のゆるキャラ「まんべくん」。

 

1904281manbekunHokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4) 

むかしはコメディアンの由利徹さんが「オシャ・マンベ」というネタを持っていた。由利さんは1999年に亡くなったので、若い人はこのネタを知らないかもしれない。しかし『長万部』の読みかたを知らないという人は、そう多くはないと思う。しかしまた、この町に何があるか知っている人も、多くはないのではないか。 

きょうは長万部を歩く。 

地名の由来は諸説あるけれど、有力とされるのは「オサマムペ」(アイヌ語で「カレイのたくさん捕れる河口」という意味)なのだそうだ。町の人口は5,300人。なので市街地は小さく、駅前にも商店は少ない。けれども若干のコンビニとツルハドラッグがあるので、日々の生活はそれで事足りる。 

 

1904282tsuruhadrugHokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 4)

 北海道のツルハドラッグは、薬や生活用品はもとより、食品、それも生鮮食品などまで扱っており、その存在意義は大きい。

 駅前からまっすぐ伸びる道路を5分くらい歩くと、海に通じる短い梯子がかかっていた。

 

1904283toseasideHokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

太平洋に面し、函館と札幌を結ぶ北海道唯一の一桁国道・国道5号線が通じる長万部はJR函館本線と室蘭本線の分岐点でもあり、交通の要衝として知られる。長万部駅には特急列車が停まり、北海道新幹線が札幌まで延伸されるときには新幹線の駅もできる予定だ。

 1904284stationHokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

長万部駅を発車する特急列車を撮る。

線路をはさんだ町の海側はツルハドラッグや町役場などの主要な建物が多くあることに対して、山側には、昨晩泊まった長万部温泉や長万部総鎮守の飯生(いいなり)神社など、どちらかというと歴史があるように見えるスポットが目立つ。

 しかし調べたところ、長万部温泉は意外に歴史は新しく、1955年、天然ガスの試掘中に偶然天然ガスと一緒に温泉が噴出したのがはじまりだそうだ。 

一方、長万部飯生神社は北海道の神社の中でも歴史があり、1773年(安永2年)に漁業の繁栄を祈念して建立された。

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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

 ご朱印をいただき、近くにある町民センターへ。

 ここには郷土資料室と「鉄道村」といわれる鉄道関係のものを集めたコーナーがある。郷土資料室で長万部町の歴史を学習。

 

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「1457年の『コシャマインの戦い』や1669年の『シャクシャインの戦い』で先住民のアイヌが松前藩に敗れ、和人の支配が強まった」と説明があった。もしアイヌが勝っていたら、今の北海道はまた違った姿になっていたのだろうか、と薄ぼんやり考える。それは、独立国かもしれないし、自治区かもしれない。領土問題は結局ほとんどが、理屈より力関係の結果のような気がする。

 

1904288railcentreHokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 4)

鉄道コーナー。北海道ではこういった鉄道関係資料の施設をよく見かけるけれど、裏を返せば、廃止された鉄道が多くあり、それらを惜しんで作られたものが多いように感じる。昼食は、宿の部屋に置いてあった町のガイドマップに載っていた海鮮ちゃんぽんの店へ行く。

 

19042810chanponshopHokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 4)

だらだらと歩いて、町からおよそ1時間。普通は車で行くところだろう。店に着くと、行列が10人以上あった。1時間かけて来ていなければ、間違いなく店に入らず戻っているところだった。とは言え先を急ぐ旅でもないので、無心で列に並ぶ。30分以上待って着席。ほどなくして着丼。

 

1904289kaisenchanponHokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 4)

…はい。 

食べ終わって店を出るときに入口を振り返ると、待ち人の列ははさらに長くなっていた。

 地図を確認したところ、長万部の隣の駅のすぐ近くまで来ていた。列車の時刻は調べていなかったけれど、駅に行ってみる。

 

19042811nakanosawastn Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

 中ノ沢駅。古い貨車を待合室にした、無人駅。その待合室に置かれていた駅ノート(駅を訪れた人が自由に書き込めるように有志によって置かれたノート)をぱらぱらめくっていると、達筆なイラストが目に留まった。

 

19042812stnnotebookHokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 4)

 特に何か名所があるわけでもない小駅。この作者も、気まぐれに列車を降りて時間を持て余した旅行者か。

長万部に戻るつもりだったけれど、時刻表を見ると、逆方向の函館方面の列車のほうが先に来ることがわかったので、それに乗り、30分後、適当に見つくろった八雲(やくも)駅で下車。

 

19042813yakumostnHokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

「八雲」といえば、やはり、日本神話に出てくる「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」の和歌を連想するので、何かいわくがあるのかと少し期待していたけれど、普通の町だった。いや。普通にしてはこの辺では規模が大きい町だと思って駅を降りたところ、ここにも新幹線の駅ができるようだった。

戻りの列車が来るまでの間、この辺で見どころはないかと名所案内を見る。

 

19042814spotsinyakumoHokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

そして特に何もせず過ごして、今日はここで終了。

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April 27, 2019

[Journey] 北海道室蘭市~長万部町 '19. 4.27

どんより曇った空の下、坂道を上る。

気温は6℃。年末に苫小牧で会った友人が「…しかし冬の北海道なんてわざわざよく来ますよねー」と、ボソッと漏らしていたのを思い出す。

あれから四ヶ月経ったのに、きょうの北海道も、春にはまだ程遠い。向かう先は室蘭・地球岬。

 

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地球岬に着いた。風が吹き荒れていた。

 

1904272capechikyu2Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

太平洋を見渡すことができるという地球岬。1985年に朝日新聞「北海道の自然100選」、1986年に北海道郵政局による「あなたが選ぶ北海道景勝地」、1987年に読売新聞による「新日本観光地100選」でそれぞれ第1位を獲得した道内有数の景勝地だ。

タクシーで来た外国人観光客のグループが、私のあとをついてきて私と同じアングルで写真を撮る。やがて悪天候と寒さにヤケになったのか、案内板の、ハングルで書かれた説明を大声で読み始めた。金をかけてここに来てこの寒さと天気では、ヤケになる気持ちも理解できないわけでもない。

坂を下り、駅へ戻る。3km先にある母恋駅。「ぼこい」と読む。「母」に「恋」と字面がよいので、無人駅にも関わらず入場券を売っている。

 

1904273ticketofbokoistn Hokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 4)

だが地名の由来はアイヌ語の「ポクセイオイ(poksey-o-i)」(ホッキ貝の群生するところ)あるいは「ポクオイ(pok-o-i)」(陰になる所)なのだそうで、特に愛がある土地というわけではないようだ。

 

1904274bokoistnHokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

列車を乗り継いで長万部へ向かう。

 

1904275sunsetHokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 4)

 

海岸に日が沈むのが見える。ここは太平洋なのにな、と疑問に思ったけれど、よく考えてみたら大きな湾に沿っているためだった。19時過ぎに長万部着。

 

1904276oshamanbestnHokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 4)

駅から10分ほど歩いたところにある長万部温泉の、ひなびた旅館に泊まる。

 

1904277oshamanbespringHokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 4)

風呂がシブいぜ。

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