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July 2019の3件の記事

July 15, 2019

[Journey] 岩手県大槌町~釜石市 '19. 7.15

19071501namiitabeachIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

岩手県大槌町・浪板海岸の波は「片寄せの波」といわれ、寄せるだけで、返しの波がない。その海は、サーファーで賑わう。沖に見えるのは「ひょっこりひょうたん島」のモデルのひとつである、と町のパンフレット等で紹介されている蓬莱島。もっとも「ひょっこりひょうたん島」というのは1964~69年にNHKで放映された人形劇の番組なので、これをリアルで知っている人は結構なお年だ。

海岸から1kmほど山側に行ったところに「ベルガーディア鯨山」という施設がある。ここに「風の電話」という、電話線がつながっていない黒電話が置かれた電話ボックスがある。詳細はWebサイト参照。

中には「許可なく写真撮影禁止」と書かれていた。許可を取らなかったので、写真は外からだけ撮る。

 

19071502bellgardiakujirayamaIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

こう書くのもなんだけど、撮影制限があるのに「インスタ映え」の雰囲気をひたすら強く感じる場所だった。私がここのオーナーの思いを感じ取れていないだけなのかもしれないけれど。

大槌町の中心部を目指して歩く。30分ほどで吉里吉里の集落へ入る。「きりきり」と読むこの地名の由来は、アイヌ語の「白い砂浜」の意味からとも、ここの海岸の砂の上を歩くと「キリキリ」と鳴るからとも言われる。

…ということは、白くきれいな砂浜があったのかもしれない。しかし津波で砂が流されてしまったそうで、海岸は立入禁止・工事中だった。

 

19071503kirikiribeachIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

町の中心にある天照御祖(あまてらすおおみかみ)神社。

 

19071504chinboIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

境内に珍棒が祀られている。鳥居の下で屹立する珍棒。思わず頭の部分を撫でると、想像以上にスベスベしていた。さすが、わかっていらっしゃる(…)。

「吉里吉里坂」と書かれた緩い坂道を登り、峠をトンネルで抜ける。

 

19071505kirikiritunnelIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

トンネルの入口脇にあるボタンを押すと「通行者注意」の表示が出て運転者に歩行者の存在を知らせる仕組みになっている。しかしトンネル内に歩道はなく、恐怖感と戦いながら早足で通過。大槌の市街に入る。

プレハブのそば屋で一服する。ゆでめんを供す質素な店なのにテラス席があるのが、妙だけど嬉しい。

 

19071506noodleshopIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

前回、大槌の町を訪れたのは2017年。二年で、町の姿は大きく変わった。

 

19071507otsuchicityIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

二年前は、民家があったのは主に国道沿いに限られていたけれど、今は見渡す限り真新しい家が整然と建ち並ぶ。そしてさらに新築住宅の広告看板が立つ。まるでここだけバブル景気が来ているようだ。

 

19071508adIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

市街地の中心に「おしゃっち」という建物ができていた。

 

19071509oshattiIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

一階と二階は大槌町文化交流センター、三階は図書館がある。一階には津波の被害と町の復興の様子を撮った多くの写真パネルが展示されていた。

 

19071510photoIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

空いたスペースには机と椅子が設けられ、地元の高校生とおぼしき若者が思いおもいに勉強していた。

 

19071511oldgovbuildongIwate, SONY α6000 with SONY E 18-55mm F3.5-5.6 (2014. 9)

前回訪れたときには残されていた、津波の被害を受けた町庁舎。その建物は撤去されて、芝生が植わっていた。

 

19071512traceofbuildingIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

ぽつりと立つ地蔵が、悲劇の証しとして唯一残された。いろいろな捉え方はあるだろうが、これが、この町の震災被害の収束方法だ。

列車に乗るため、大槌駅へ。昔のこの駅の様子は知らないけれど、明らかに立派で大きな駅舎が建つ。

 

19071513otsuchistnIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

この形もひょうたん島イメージのような。

 

19071514kamaishistnIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

釜石駅に着くと、ラグビーワールドカップの掲示があった。釜石でも試合があるのだ。盛り上がっている…のだろうか。今回はここまで。

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July 14, 2019

[Journey] 岩手県宮古市~山田町 '19. 7.14

三陸鉄道の列車を田老駅で降りる。駅前の、かつて民家があったところは無料駐車場になっていた。ずっと昔からそうだったかのように見えた。

 

19071401frontoftarostnIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

震災で津波の被害を受けた田老は、来るたびに町の様子が大きく変わっている。悲劇の象徴的な存在だった、決壊した防潮堤の上は、地元の爺さんが朝の散歩道にしていた。後を追って防潮堤にのぼり、町を見下ろす。

 

19071402baseballstudiumIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

この野球場がある場所は、2011年7月に来たときには更地だった。

 

19071403beforeIwate, SONY NEX-5 with SONY E 18-55mm F3.5-5.6 (2011. 7)

震災前とは別の姿で新しい町ができつつある様子は、復興というより、再開発のようにも見える。そして町の中心部近くには「新田老駅」が工事中。

 

19071404shintarostnIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

既設の田老駅とわずか500mしか離れていない。来年春に開業予定。

 

19071405tarokankohotelIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

震災直後「ここだけが残った」建物だったように見えた「たろう観光ホテル」も、今は「ここだけが取り残された」ように感じる…というか、ここは震災遺構として、あえてそのまま残しているのだけど。

お昼前の列車で南へ移動。

 

19071406miyakostnIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

三陸鉄道の宮古駅から先、釜石駅までの間は今年3月に営業が再開されたばかりだ。震災前、この区間は山田線というJRの路線だった。だが復旧にあたり、JRが鉄道としての再開を渋った。結局、復旧にかかる費用の多くをJRが負担する代わりに、復旧後は地元第三セクターの三陸鉄道に経営譲渡することで話がついた。

しかし再開直後の物珍しさのせいか、今日乗った二両編成の列車は旅行者などで激混みで、立ち客もいた。岩手船越駅で下車。

 

19071407iwatehunakoshistnIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

無人駅。

 

19071408beforesantetsu Iwate, CASIO EXILIM EX-ZR410 (2014. 7)

↑この画像は2014年、休業中に訪れたとき撮ったもの。看板がJRだったこと以外はほとんど変わってないっすね。

岩手船越駅から歩いて10分ほどのところに、「道の駅やまだ」がある。

 

19071409michinostnyamadaIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

鉄道が再開するまで路線バスで宮古から釜石へ行くときは、途中「道の駅やまだ」で乗り換えが必要だった。道の駅やまだには町の特産品を扱う売店や食堂がある。乗り換えの時間つぶしもできて、便利な場所だ。

そしてこの近くには、かねてから行きたかった「鯨と海の科学館」がある。

 

19071410whaleandseaIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

鯨と海の科学館は、道の駅やまだから海岸の近くに下りたところに建つ。場所的に津波の被害を受けたことは明らかだったけれど、営業再開しているかどうかはっきりせず、2014年2017年に訪れたときは、入口の前まで来て初めて休業中であることを知った。だが今日は、営業再開したのを予め全国ニュースで知っていた。三度目の正直だ。期待とともに訪ねる。

 

19071411openIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

ここでいちばんの見ものは、三陸沖で捕れた体長17.6mのマッコウクジラの骨格標本。

 

19071412whaleIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

津波は建屋の二階床上1mの高さまできたそうだ。そのとき約7万点の展示物や標本が流出し、一階に展示されていたクジラの骨格標本も津波を被った。

 

19071413aftertsunamiIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

しかしこの骨格標本は幸いなことに、流失した部分はなかった。それから、この骨を一つずつ洗って再開を目指したという。

 

19071414stumprallyIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

明日はスタンプラリーをやるそうだ。「(明日また来てください。)」とは冷たいようだけど、明日また来る人もいるのかもしれない。入場料は大人¥300、小中学生は¥150。財布には優しい。

こじんまりとした所だけど、展示物はまとまっていて、説明もわかりやすかった。来てよかった。

 

19071415thanksIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

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July 13, 2019

[Journey] 岩手県久慈市~田野畑村 '19. 7.13

19071301frontofkujistnIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

JR八戸線の列車で久慈へ。駅前で、貸切バスから降りてきた団体客と一緒になる。

 

19071303kitasanrikurailIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

19071302kitasanrikurail2017
久慈駅前の建物に掲示されているドラマ「あまちゃん」で使われた「北三陸鉄道」の看板は、前回(2017年)来たときに見たものから新しくなっていた。2013年の放送から時間が経った今も、まだここは、あまちゃんの町だ。

乗り換えの三陸鉄道の列車をホームで待つ。するとさっきの団体客がやってきた。彼らはずっと列車に乗るわけではなく、バス一台で久慈駅まで来て、列車の旅をちょっとだけ体験してから、先の駅で待っているバスに乗って移動するようだ。

バス一台、というのが曲者で、列車を貸し切るほどの人数ではないから、一般客に加えて数十人の人達が普通の列車に乗ることになる。

あー近くに来たらうっとうしいなと思っていたら、背後からその団体さんのひとりと思われるばあさんに袖を引っ張られ「ねえ、海はどっち側?」と尋ねられた。

そんなに私が海の方向に熟知しているように見えるのだろうか。海が見たければ、走っている列車の中にこだわらず、列車から降りたときにじっくり見ればいいじゃないか、と思った。

 

19071304inthetrainIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

…ということで三陸鉄道の列車を、海が近くに見えた堀内駅で下車。

久慈から5つめ。この駅にも、待合室に駅ノートがあった。

 

19071305notebookinthestationIwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

そしてここも絵の達人が訪れていた。少数精鋭の絵師たちが全国行脚しているのか、あるいは、今はこういう人が多いのだろうか。

 

19071306horinaistnIwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

堀内駅は、あまちゃんのロケで使われた駅だそうだ。パッと見た感じ、周囲は小さな漁村以外に何もない。もっともそれが、ドラマで使うには好都合だったのだろう。

海岸へ降りると、一部が公園のように整備されていた。まだ新しい。震災復興というより、あまちゃんなどでここを知った旅行者が退屈しないように作られたのではないかと思った。

 

19071307takuboku Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 7)

公園には宮沢賢治の碑があった。宮沢賢治が1925年に三陸を旅行したとき、堀内の港から船に乗った(可能性がある)そうだ。碑に刻まれた「敗れし少年の歌へる」は、賢治が乗船する日の明け方に書いた詩とされる。

 

19071308ria Iwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

公園から少し歩くとシャープに入り組んだ「いかにもリアス式」といった感じの海岸があり、次の列車までの2時間を持て余さずに過ごすことができた。

続いて、北リアス線で震災から最後に復旧した島越駅で下車する。駅が営業を再開できたのは震災から3年後の2014年4月だった。震災前は駅の周りに集落があったようだけど、現在は、人家は見当たらない。しかし新しい立派な駅舎があった。

 

19071309shimanokoshistn Iwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

2018年度の一日の乗降客数は39名という。

駅にあった名所案内に書かれていた、ハイペ海岸へ行ってみる。ひと気のない山道を30分以上歩く。

 

19071310tsunami Iwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

山の中なのに「津波浸水区間」の表示があった。海抜31m。ここに津波が来たことを、いつ、誰が最初に知ったのかと思う。

 

19071311haibebeach Iwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

ハイペ海岸に着いた。色を失った、愛想のない海。ちょうどそのとき「村に、クマが出没しています…」と抑揚のない声で伝える村内放送が無人の砂浜に響いた。怖い。海岸を後に、足早に2km先の田野畑駅へ。今日はここまで。

 

19071312tanohatastn Iwate, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 7)

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