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May 2019の4件の記事

May 04, 2019

[Journey] 青森県八戸市 '19. 5. 4

八戸市は、青森市・弘前市に次ぐ青森県第三の都市だ。人口は23万人。下北半島・北三陸への交通の拠点であり、また一時期、八戸駅は東北新幹線の終点でもあったため、手頃な宿が多い。何度も訪れるうちに、駅近のスーパーマーケットの場所まで覚えてしまった。

 

19050401yokomachistore Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

たぶん八戸駅に最も近いスーパーマーケット・「よこまちストア一番町店」。駅から徒歩10分のところにある。

一方でむかしからの八戸の中心街は、八戸駅から6km離れたJR八戸線の本八戸駅周辺にある。そしてそこには、最近までストリップ劇場・「八戸マノン劇場」があった。今朝は、まずその跡地を探しに行く。

 

19050402manon1 Aomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

劇場は本八戸駅のすぐ近くにあった。跡というより、おそらく営業中のときそのままの姿で建物が残っている。廃墟のように見えるかもしれないけれど、現在営業しているストリップ劇場の多くも、外観の程度はおおよそここと似たりよったりだ。ちなみに劇場の名に使われている「マノン」という単語の語源は、18世紀にフランスの貴族アベ・プレヴォーが書いた小説「マノン・レスコー」に登場する美少女の名前で、この作品を基にバレエやオペラが作られたため、広く知られるようになった。今さら完全に手遅れではあるけれど、選んだ言葉は大切に使ってほしかった。

 

19050403manon2 Aomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

ネットでいろいろ調べたところ、2016年1月ごろまでは営業していたらしい。しかし廃業は突然だったようだ。いや、経営者にとっては計画的だったのかもしれないけれど、廃業後しばらくしてから「料金不払いによる電気やガスの停止通知が扉の隙間に挟み込まれていた」こともあったようで、きれいに店をたたむ意思はなかったように感じた。

 

19050403manon3 Aomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

入口のドアにしっかりとテープで貼られている紙には、「×××××氏 出入禁止にする どろぼー!!」と書かれていた(注:実際は実名が書かれていた)。怖い。

しかしなぜ、青森県では三番目の町であり、風俗産業が特に盛んなようにも見えない八戸にストリップ劇場があったのだろうか。

日本でストリップ劇場が存在した場所の多くは、大都市の盛り場や温泉地などの歓楽街だ。だが、それ以外に「なぜここで?」と思われる所にも劇場はあった。たとえばあまり風俗に縁がなさそうな埼玉県朝霞市には、かつて朝霞コマ劇場、朝霞大一劇場、朝霞ショー劇場と、三つも劇場があった。また、現在も営業している大和ミュージック劇場は、やはり、風俗のイメージが強くない大和市にある。

この二つの町には共通点がある。それは米軍施設が近くにある(または過去にあった)ことだ。朝霞には米軍キャンプがあった(現在の陸上自衛隊朝霞駐屯地)。また大和ミュージック劇場のすぐそばには、米軍厚木基地がある。そして八戸の隣の三沢市には、米軍の三沢基地があるのだ。ストリップはアメリカ発祥の風俗だ。八戸マノン劇場がはたしてアメリカ人向けに機能していたかどうかと考えると若干の疑問があるけれど、この地に劇場が作られた由来として、そんな影響もあったのではないかと考えてみる。

 

19050404honhachinohestn Aomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

本八戸駅からJR八戸線の列車に乗る。列車は海沿いに南下する。15分後、鮫駅で下車。ここは、まだ八戸市。鮫にはウミネコ繁殖地として有名な蕪島がある。

 

19050405kabushimaisland Aomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

19050406gosyuin 島の周りは観光客で賑わっていたけれど、島の中にある蕪嶋神社の本殿は再建中で、鳥居の先に立ち入ることはできなかった。震災の影響ではなく、2015年に火災で全焼してしまったのだ。もっとも、ここの津波の高さは6mだったので、そのときの被害も皆無ではなかっただろう。今回は、ここまで。

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May 03, 2019

[Journey] 青森県横浜町~野辺地町 '19. 5. 3

下北半島を縦断するJR大湊線に初めて乗ったのは、まだJRが国鉄だった昭和の終わりの頃だった。暇と体力はあったので、駅から5kmくらい歩いて、陸奥湾沿いの荒野を疾走する列車の写真を撮った。

 

19050305ohminatolineold2Aomori, MINOLTA X-600 with MINOLTA New MD Rokkor 135mm F2.8 (1985. 9)

貧乏だったため写真はモノクロ。当時モノクロフィルムの現像料金は¥250(カラーでは¥300~350)、サービスサイズのプリント代は¥20~25(カラーは¥30~40)くらいだった。

それから何度も大湊線に乗ったけれど、駅間を走る列車を狙って撮ったのはそのときだけだった。

今日は30年ぶりに、当時と同じ場所へ行こうと試みる。

 

19050301fukkoshistn Aomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 5)

吹越(ふっこし)駅。大湊線沿線の、特に海に近いあたりでは強風が吹くことが多く、しばしば列車が運休になる。「吹越」という駅名もまた、風に縁がありそうな感じがした。だが調べたところではアイヌ語で「穴の跡が多いところ」という意味の「ポコットウシ」が、激しく訛ったものらしい。この「穴」は、この近くに吹越鳥帽子山という休火山があり、その噴火口が埋まって窪地になったところがたくさんあることに由来するようだ。吹越駅と、つぎの有戸駅の間は11km離れている。ほぼ中間地点にドライブインのような独特な作りの民宿があり、その近くにあった小山に登って列車を待った記憶があった。

 

19050303minshku Aomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 5)

1時間ほど歩くと、当時のおぼろげな記憶そのままの姿の民宿があった。だが小山は見つけることができず、線路もうっそうと茂った松林に遮られて見えなかった。そういえば、強風対策のためか線路沿いに松が多く植林されていたのを車窓から見たことがあった。

そこで、過去にこだわらず、列車を撮ることができそうなポイントを新たに探すことにした。さらに数十分歩いた先で、線路を見下ろせそうな丘を発見する。てっぺんに上がると、人の足跡が数個残っていた。先駆者の鉄道マニアの方のものかもしれなかった。人間ではない獣の足跡もあったけれど、それはあえて気にしないことにする。

 

19050304ohminatolinenowAomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 5)

30分くらい待った後、二両編成の列車が、30年前と同様に意外に速いスピードで通り過ぎていった。

このあとは、横浜町の中心部へ行って昼飯を食うつもりでいた。町の中心は、有戸と逆方向にある陸奥横浜駅が近い。吹越と陸奥横浜の間も7kmあるので、鉄道と並走する国道を走る路線バスで行くつもりだった。しかしバスの時間まで2時間あったため、だらだら歩いて距離をつめることにする。だが1時間半が過ぎたところで尿意をもよおしたので、小便を兼ねて、国道沿いにぽつんと建っている渋めのラーメン屋に入店。

 

19050306ramenshop Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

地元民と思われる先客が数人いた。¥5~600のメニューが並ぶなかで唯一よそ者向けに見えた、この店で最も高い「ほたてラーメン」¥1,000を発注。

 

19050307hotateramen Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

地元客は皆、普通っぽいラーメンを食べていて、口々に「おいしー」と言っている。普通のラーメンを頼めばよかった(…)。

放尿兼昼食の間にバスは行ってしまったので、結局、店を出た後、さらに歩く。

途中で、砂浜海岸という海水浴場へ行く道を見つけた。砂浜海岸もまた、むかし偶然見つけて、澄んだ陸奥湾の光景に感動した場所だ。

 

19050308sunahamabeachAomori, FUJI Utsurundesu (1996. 9)

これは、持参した一眼レフが故障して使えなくなったため旅先で買った「写ルンです」で撮った写真。余談だけどこのとき以来、旅行にはカメラ二台体制をとるようになった。

久しぶりの砂浜海岸。入口に来た。

 

19050309sunahamabeachnowAomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 5)

…きたない。(´・ω・`)

海開きの直前には掃除されるのだろうか。そうならば、たまたま悪い時期に来てしまったのかもしれない。でも、以前はオフシーズンでも今日ほど汚れていなかったのだけど。

 

19050310mutsuyokohamastn Aomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 5)

結局、陸奥横浜駅まで歩いてしまった。列車で終点・野辺地へ。

野辺地駅構内にはむかし「こけし亭」といううどん屋があって、貧乏旅行をしていたときには世話になっていた。こけし亭はいつのまにかなくなってしまったけれど、そのあとに「駅そばパクパク」というなんかかわいらしい名前の店ができていた。

 

19050312pakupaku Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

調べたところ、こけし亭はもともと宮城県で弁当などを製造販売していた株式会社伯養軒の直営店で、1999年にNRE(日本レストランエンタプライズ)に営業譲渡された。東京資本となったこけし亭は2014年に撤退してしまったけれど、駅そばの灯が消えることを懸念した野辺地の人たちが地元資本で立ち上げたのがこの「パクパク」なのだそうだ。

 

19050313udonAomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

19050311hosuukei こけし亭のうどんは断面が丸くて細めの独特な麺だった記憶があるけれど、今日いただいたぱくぱく亭の天ぷらうどんは、素朴でやさしいお味のおうどんでございました。

今日はもうじゅうぶん働いた(?)気分だったので、ここまで。

宿に着いてから歩数計を確かめると、やはりえらくたくさん歩いていた。

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May 02, 2019

[Journey] 青森県むつ市 '19. 5. 2

19050201cherryinosoreAomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

昨日の、恐山の桜。

山では桜はまだ蕾だったけれど市街地では見ごろの桜がちらほら目についたので、今日は桜を見るつもりで郊外にある花見の名所を何ヶ所かチェックしていた。

だがホテルを出た途端に雨に遭う。風も強い。花散らしの雨になりそうな気もしたので、予定を変えてむつ市街を歩く。

 

19050202masakariplaza Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

観光物産館の「まさかりプラザ」。「まさかり」の名は下北半島の形からつけたのだろう。

 

19050203masakariplaza2 19050204masakariplaza3 Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

観光関係の展示説明のほか、「エネルギーZONE」と書かれた原子力施設PRコーナーがあった。電力会社はここでも影響力のあるスポンサーなのか。

外に出ると空は明るくなっていたけれど相変わらず大粒の雨が落ちていて、しばらく待ってもなかなかやむ気配がない。

 

19050205tanabujinja Aomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 5)

田名部(たなぶ)神社へ。鳥居の下に歴代天皇の名と肖像が展示されていた。改元に対する熱意を感じる。

 

19050206tennou Aomori, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2019. 5)

19050207gosyuin むつ市は1960年まで大湊田名部市という名で、その中心が田名部町だった。

いただいたご朱印には「下北半島総鎮守」と記されている。広い下北半島の、取りまとめ神社だ。

由緒によれば「創立年代は1616年(元和二年)の類焼のために不明であるが、1341年(興国二年)の鰐口が残されている」とされる。鰐口とは、神社仏閣の堂前に布を編んだ太い綱とともに吊るしてある円形の大きな鈴のことだ。江戸時代以前からこの地に存在したであろう由緒ある神社である。

神社を出ても雨は止まなかった。今日は、やる気なくここで終了。

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May 01, 2019

[Journey] 青森県むつ市~東通村 '19. 5. 1

下北半島の中心にある恐山は、きょうが山開きだ。
ほぼ満員の恐山行き始発バスを、終点のひとつ手前の「太鼓橋」という停留所で降りる。

 

19050101bridgeofsanzu Aomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

太鼓橋は「三途川」と名づけられた細い流れに架かる。ここが、いわゆる現世とあの世の境界に当たる。橋の向こうには恐山菩提寺がある。しかし悪人には、この橋が針の山に見えたり糸のように細く見えたりして渡ることができないそうだ。

だが太鼓橋には「通行止」と書かれた札が掛けられており、誰も渡ることができなかった。仕方がないので脇にある車道を歩いて菩提寺へ向かう(…)。

 

19050102osorezanbodaiji Aomori, SONY α6000 with SAMYANG AF24mm F2.8 FE (2019. 5)

19050104gosyuin菩提寺の前には大きな駐車場があるので、多くの人は車で訪れるようだ。

開山初日だけあって参拝客は多い。しかし中が広いため、あまり混雑感はない。

恐山には過去何度か訪れたことがある。

初めて来たのは大学生の頃だった。そのときは境内にある宿坊に泊まった。部屋は男性と相部屋だった。宿代がいくらだったか覚えていないけれど、学生の貧乏旅行で払うことができた金額だった。

実は今回、久しぶりにここに泊まってみようと思って開山の日に合わせてスケジュールを組んだのだけど、調べたところ今は宿泊料が一泊一万円を超えていることを知り、それならば普通に町なかのホテルに泊まったほうがいいわということであっさりあきらめた。

もちろん私が泊まったころと違って宿泊棟は立派なものになっていたけれど、それもなんか違うだろうと愚痴のひとつもいいたくなる。

また今日は、ご朱印を受け付ける担当の人たちが、預かったご朱印帳を投げるように雑に扱っている(ように見えた)のが気になった。忙しいのはわかるけれど、参拝者に見えるところでは…ねえ。

そういえば昔ここに泊まったとき、帰りがけに挨拶をしようと僧侶に声を掛けると、お金を勘定していてめんどくさそうに返事をされたことを思い出した。なんでそんなことを記憶していたかといえば、坊さんがお札を人前で数える姿が、それまで私が抱いていたイメージと違っていたからだと思う。もちろん坊さんだって生活はあるわけだけど、しかし。

 

19050103osorezan  Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

恐山は、地獄と極楽の光景が同居しているといわれる。たぶん私が見たのは、ナントカの沙汰も金…ああもうやめときます。

いったんむつ市内中心部のバスターミナルへ戻り、下北半島の北東部にある東通(ひがしどおり)村へ。

村へ行く路線バスは1日5本。14時25分の三番バスの乗客は、私含め二人だけだった。目的地は「トントゥビレッジ」。東通村にある東通原子力発電所のPR施設だ。

 

19050105tontuvillageAomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

下北半島には原子力関連施設が多い。それに伴って、こうした施設につきもののPR館の類もまた多くある。

 

19050106mapofsimoita Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

「トントゥ」は東通の音読みであると共に、「森の小人」を意味するフィンランド語でもあるそうだ。ということでトントゥビレッジには原子力PRコーナーのほか、子供向けのメルヘンな展示もある。

 

19050107tontucorner Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

また上階は展望室になっていて、東通原子力発電所1号機の外観を見ることができた。結構盛りだくさんの内容ながら、ここも他のこの類の施設と同様に太っ腹の入場無料。原子力PRコーナーには福島第一原子力発電所の現状説明があった。

 

19050108f1 Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

最近は報道されることが少なくなったので、地道にこうした展示を続けているのはありがたい。きょうから令和元年。工藤パンで改元をささやかに祝う。

 

19050109kudopan Aomori, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2019. 5)

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