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December 2018の8件の記事

December 31, 2018

[Journey] 北海道苫小牧市~厚真町 '18.12.31

9月の北海道胆振東部地震で最も強い震度7だった厚真(あつま)町は、苫小牧市の隣にある。苫小牧駅前から出ているコミュニティバスで、町の中心まで約1時間。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

人口4,600人の厚真町は、ジャムなどの原料になる果実「ハスカップ」の作付面積日本一を誇るそうだ。ハスカップは本州以南では馴染みがないけれど、北海道では割とポピュラーな植物らしい。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

商店は、そば屋以外はどこも年末休みのようだった。そば屋が開いているのも、たぶん年越しそば対応だろう。

一見、地震の影響はあまりなかったように感じる。しかし何気なく小便をしに公園に立ち寄ったとき、園内に真新しい仮設住宅があるのが目に入った。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

まちなか交流館「しゃべーる」にはカフェがあり特産品の販売なども行われていると聞き、ここでささやかながら少しでも復興支援のお力になりたいと考えていたけれど、やはり既に「謹賀新年」の飾り付けがされ、休みに入っていた。

そしてまた、安易に神社へ。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

厚真神社は、富山県から来た幅田九郎兵衛が厚真に入植・開墾したとき1895年に町の中心地に建てた八幡神社が起源とされる。町の歴史と共にある神社だ。厚真神社の鳥居は、地震で上部が落下してしまった。今も、鳥居の上は欠けたままだ。ここも初詣準備中だったので、ご朱印は自粛する。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

厚真町は、内陸部から海沿いにかけて広がる。JR日高本線が通っている「浜厚真」と呼ばれる沿岸部には、町の中心部からコミュニティバスで行くことができる。だがこのバスも今日は年末年始で運休だったので、いったん苫小牧に戻り、沿岸を走る日高本線で向かう。

苫小牧から浜厚真までおよそ20分。浜厚真駅は、古い貨車を改造して待合室にした無人駅だった。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

せっかくだから海まで行ってみたい。Google Mapで調べると、駅から海岸まで歩いて10分。しかし日高本線もまた、「本線」と名はつくものの廃止の噂がある路線で、本数は少ない。苫小牧に戻る列車は、いま乗ってきた列車の折り返しの便が20分後にやって来る。しかしその次の列車は3時間後。したがって余裕時間はほぼゼロだけど、挑戦してみる。


ところが、海までの一本道を歩くつもりが何故かけもの道のようなところに入ってしまい、痛恨のタイムロス。海岸へ行くことはできなかった。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

ここまでが限界だった。無念。

今夜は苫小牧に住む友人と会うことにしていた。私の旅で、途中で知人とつるむのは珍しい。

苫小牧駅で待ち合わせ、再会を祝す。しかし「この辺に飲み屋街が…」と連れて行かれた先の店は、どこも灯りがついていなかった。昨日もそうだったけど、開いている店がないのだ。やむなく駅へ戻り、駅直結のショッピングモール内で、ようやく開いているのを見つけたラーメン屋に入る。しかし注文した途端、「ラストオーダーですが…」といわれる。ここも年末体制だった。18時で閉店だという。軽く飲んでから、開いている店を再び探す。そして、やっと見つけたロッテリアへ。


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Hokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018.12)

おっさん二人で、晩のロッテリア。だがここも「今日は19時で閉店」と入口に書かれていた。東京から訪れた物好きのために、せっかくわざわざ寒い中、しかも大晦日の晩に駅まで出てきてもらったのに何だか申し訳なかった。


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Hokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018.12)

早くホテルへ戻ったので、ホテル内にあったコインランドリーで侘しく洗濯する。だが乾燥機がボロく、衣類がなかなか乾かない。あきらめて生乾きの衣類を部屋のあちこちに引っ掛けておいたら、乾燥した空気のおかげで翌朝には完璧に乾いていた。

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December 30, 2018

[Journey] 北海道帯広市~苫小牧市 '18.12.30

午前4時ごろ、地震で目が覚めた。帯広の震度は2。しかし隣接する町村は震度3だったので、たぶん、それなりに揺れた。これも今年9月にあった北海道胆振東部地震の余震だろうか。日本は、どこにいても地震が当たり前になった。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

列車の時間まで市内を歩く。観光スポットの類は既に正月休みに入っているので、今朝もまた、安易に神社へ足を運ぶ。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

18123003gisyuin1910年創建の、帯廣神社。ここも初詣準備中で忙しそうだったけれど、書き置きのご朱印をいただくことができた。

今日は苫小牧まで移動する予定。

当初は帯広から100km南の襟裳岬へ行き、そこから海沿いに苫小牧へ向かおうと考えていた。

しかし二日前に根室の納沙布岬の寒さと風を体験して、襟裳岬もまたクソ寒いだけではないかと、おじけづいた。おそらく襟裳岬のトップシーズンは、夏だ。冬場はバスの本数も減り、乗り換えの接続も悪かった。

「えりもの春は なにもない春です」

という歌が昔あったけれど、冬の襟裳岬は、春よりも一層、何もなさそうな気がした。寒さをしのげる場所がなければ、低温と、海からの風に長時間さらされるだろう。

おとなしく列車メインで移動する道を選ぶ。

昨日に引き続き、根室本線で西へ。

帯広から一時間少々かかって新得駅に着く。

ここから線路は二手に分かれる。滝川市の滝川駅へ向かう根室本線と、千歳市の南千歳駅へ向かう石勝線。


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Hokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018.12)

むかしは、札幌方面の長距離列車は根室本線を走って滝川へ向かっていた。しかし1981年に石勝線が開通してから、道央の千歳空港や札幌へは石勝線を通るほうが距離が短くなり、特急列車はすべて石勝線を走るようになった。新得以西の根室本線は、「本線」の名前はそのまま残ったけれど、普通列車のみの運行となり、事実上、単なるローカル線となった。しかも2016年に台風で付近の鉄道が被災したとき、石勝線はすぐに復旧したけれど、根室本線の新得と東鹿越の間は、そのときから2年以上にわたり不通のまま現在に至る。JR北海道は、この区間を復旧せずに廃止することを検討しているとか。もし鉄道がなくなったらこの区間を通る機会もなくなるように思ったので、列車代行のバスで、根室本線をさらに進むルートを選ぶ。


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Hokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018.12)

新得からの代行バスは一日5本。廃止が噂されるだけあって本数は少ない。もっとも、特急列車が走る石勝線のほうはといえば、普通列車は一本も走っていない。列車は全て特急だ(…)。北海道の地方部では、特急が走らないと、おそらくそれだけでどの路線も存在価値はぐっと下がるだろう。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

13時58分の東鹿越行きバスは20人程度の客を乗せて出発。すぐに狩勝峠を登る。この峠は、日本海側と太平洋側の分水界なのだそうだ。

やがて、下界の眺望がひらける。


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Hokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018.12)

むかし根室本線は、不通になっている現在のものとはまた別のルートを通っていた。そのルートは眺望がよかったらしく、『日本三大車窓』のひとつと言われた。ひょっとすると、いま通っている、この場所と似た眺めだったのかもしれない。

天気がたまたまそうなのか、あるいは気候が違っているのかわからないけれど、峠を越えてから雪が深くなったような気がした。


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Hokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018.12)

列車の来なくなった駅で待つ客を数人ずつ拾いながら、一時間かけて東鹿越駅に着く。たぶん何もないであろう駅前の様子を見る間もなく、既に発車待ち状態の列車に直行。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

さらに何度か列車を乗り換え、20時過ぎに苫小牧に着く。

北海道の中では大きな町のイメージがあった苫小牧。人口17万人。駅前から大きな通りが伸びている。しかし、開いている店がない。かろうじて見つけたコンビニで食料を買い込んでまっすぐホテルへ行くしかなかった…というか、コンビニがあってよかったとしみじみ思った、年の瀬の夜。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

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December 29, 2018

[Journey] 北海道根室市~帯広市 '18.12.29

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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

今日はまず、根室でもっとも大きな神社といわれる金刀比羅(ことひら)神社へ行く。

駅から20分ほど歩いたけれど、町並みは途切れない。根室市の人口は26,000人。その割に町の規模は大きく感じる。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

金刀比羅神社では北方領土にある神社のご神体も預かっているそうだ。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

朝から初詣の準備で忙しそうだった。すでに迎春体制だ。ご朱印は自粛し、お参りのみで神社を後にする。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

電子雑誌「シックスサマナ」巻頭に載っている「ニッポンキッサツアー」の作者・純喫茶hippieさんのブログの最新記事で根室の喫茶店を紹介していたので、その店を探しに行く。だが店は見つかったけれど、開いていなかった。既に正月休みのようだ。その近くで別の店が営業していたので、寒さしのぎと朝食を兼ねてそこへ入る。


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Hokkaido, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018.12)

国後島の写真パネルが、何気なく店内に飾られていた。

「きのうはマイナス8℃。今日はマイナス3℃。昨日よりは暖かいね」

隣の席で新聞を大きく拡げている中年女性に話しかけられた。たしかに昨日の納沙布岬に比べると、今朝の根室の町は寒さが和らいでいるように感じた。しかしよそ者の立場で、北海道の寒さについて語るのは何となく気が引けた。私が身をもって語ることができる北海道の寒さは、昨日と今朝の二日間だけだ。

その後しばらくとりとめのない話を続け、「これあげる」と、私のトーストがのっていた皿に干しいもを置くと、彼女は再び新聞を読み始めた。

この女性はお店の人で、空いた席で暇つぶしに新聞を読んでいるのだと思った。けれども彼女はしばらくして席を立つとカウンターに入り、中にいた人にお金を渡して店を出ていった。お金を払うのにわざわざカウンターの中へ入り込む必要はないと思うのだけど、ようするに彼女は、このお店の非常にフレンドリーな常連客のようだった。さっき店内のトイレの場所を尋ねたときに「なんで私に聞くの」的な表情をされたことが理解できた。しかし個人経営の喫茶店が元気な町は、いいなと思う。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

時間をかけてぶらつくのもよさげだったけれど、いかんせん、外はマイナス3℃だ。店を出てまっすぐ駅へ。根室本線で西へ向かう。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

途中、釧路で乗り換えた列車を含めてずっと一両編成で、かつ空席が目立つ。普通列車とはいえ、だいじょうぶかJR北海道。根室から6時間かけて、17時過ぎに今日の宿泊地・帯広着。既に真っ暗な駅前に粉雪がちらついていた。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

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December 28, 2018

[Journey] 北海道根室市 '18.12.28

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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

いきなり北海道・根室の納沙布岬。今回の旅は、ここから。

根室を訪れるのは学生時代の貧乏旅行以来、二度め。しかし前回は駅から岬までのバス代が惜しくて根室の市街地を歩いたのみだったので、納沙布岬は今日が初めてだ。

納沙布岬は「日本最東端の地」と言われる。しかし厳密には日本の最東端は東京・小笠原の南鳥島であり、ここは「一般人が行くことができる最東端の場所」にあたる。そして実は「一般人が行くことができる日本の東西南北端」を、今、納沙布岬でコンプリートした。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2017. 9)
Okinawa, MINOLTA α5-xip with MINOLTA AF 28-80mm xi F4-5.6 (1993.12)
Okinawa, MINOLTA α5-xip with MINOLTA AF 28-80mm xi F4-5.6 (1994. 1)

一般人が行くことができる日本の端は、北は北海道の宗谷岬(上の画像・左)、南は沖縄県・波照間(はてるま)島の高那崎(同・中)、西は沖縄県・与那国島の西崎(いりざき)(同・右) 。20年以上前に与那国島を訪れてから長い間、最東端だけを残した状態だった。そして今日、ようやく全ての端の地を踏んだ。しかし日本以外の国へ普通に足を運ぶようになった現在では、特に大きな感慨はなかった。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

納沙布岬には、愛国系団体の方々が立てた数々の「北方領土返せ」系の碑が海に向かって並ぶ。だが、海の向こうにあるはずの北方領土の姿は見えない。強風が吹いているにも関わらず、雲が厚い。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

寒風を逃れようと岬の近くにあった「北方館」へ入る。入場無料。北方領土問題に関する資料などが展示されている。北方領土を見るための望遠鏡もたくさんある。ふつう観光施設にある望遠鏡は有料のものが多いけれど、ここは望遠鏡もすべて無料。太っ腹だ。しかし望遠鏡を覗いても、やはり今日は北方領土は見えなかった。

千葉県とほぼ同じ5,000平方キロの広さの北方領土には、17,000人が住んでいたと書かれていた。

昨夏、稚内を経て北海道から旧・南樺太を訪ねたときのことを思い出す。


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Karapto/Sakhalinskaja, SONY α6000 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2017. 9)

上の画像は、現在はロシア・サハリン州のユジノサハリンスクと呼ばれる、旧・南樺太の豊原。

終戦時、九州とほぼ同じ面積である36,000平方キロの南樺太には35万人の日本人と4万人の朝鮮人がいた。南樺太の住民が住む場所をソ連に奪われたのは北方領土と同じタイミングだった。だが、のちに日本政府はサンフランシスコ講和条約で南樺太の領有権を放棄し、一方で北方領土は「日本固有の領土である」と声高に主張し続けている。実際に目にしてきたためかもしれないけれど、政府の、北方領土と旧・南樺太への対応の差が心に引っ掛かった。

15時過ぎのバスで根室市街へ戻る。


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Hokkaido, SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018.12)

まだ16時前なのに、市街地は既にこの暗さ。きょうの根室の日没は15時49分だった。ちなみに東京は16時35分。時差を感じつつ、本日終了。

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December 04, 2018

最近見た映画④「ボヘミアン・ラプソディ」

この映画の存在を知った当初は単なる「メンバーのそっくりさんを使ったQueen再現物語」だと思い、あまり興味を持っていなかった。しかし作品がヒットし「ハードロック好きならこれは絶対見ておかないと」という声をどこかで聞いたとき、そもそもQueenを「ハードロック好きが絶対に聴いておかないといけないグループ」とまで考えていなかった私は「そんな凄いのかこの映画?」と思って、12月になってから見に行った。

私は年齢的にいえばリアルQueen世代の中心よりおそらくちょい下くらいで、オリジナルメンバーのライブに行ったことはなかったけれど、フレディ・マーキュリーが亡くなったあとソロ活動をしていたギタリストのブライアン・メイが1993年に行ったライブや2005年にFree/Bad Companyのボーカルだったポール・ロジャースとオリジナルQueenメンバーが組み「Queen+Paul Rodgers」として行った来日公演を見たことがある(そのときの感想はこのブログにも書いた)。


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非常に熱心なファンとまではいえないけれど愛着はある、程度のレベルですわ、あえていえば。

そんな私がこの作品を見ていたときにまず感じたのは、これまで断片的に持っていたQueenに対する知識と比べて映画のストーリーに違和感を持ったところがいくつかあって、「あれ、この場面って、事実もそうだったっけな?」と感じるたびに思考が停止してしまったことだった。

あとで考えると、事実に忠実にストーリーを作ればフレディの死をクライマックスに持ってくることを避けないわけにはいかなかっただろうから、ハッピーな場面で終わらせる物語にするにはああするしかなかったのかなと納得もできたけど。

でも全体的な出来としては、そっくりさんのレベルも高かったし、ライブの部分は実際のQueenの音源が使われていたのでやっぱり感動はしたし、見て損はなかった。ライブの映像にもQueenのものが使われていたら、たぶん私も涙腺が決壊していただろう。

Queenの曲はロックの中でも、「口ずさむことができる部分が長い」ものが多いと思う。ライブでも"Bohemian Rhapsody"の前半部分や"Love of My Life"のほぼ全てなどでは、日本でも多くの客がいっしょに歌っていた。そうした曲を多く残しているというのもこのグループの強みだし、今、この映画が、リアル体験していない若い世代をひきつけることができた大きな原因のひとつなのではないかなと思った。


2005年来日公演での"Teo Torriatte"。この曲はサビが日本語なので客の歌声も一層大きかった。実際に見たときにはそんなに変には思わなかったんだけど、今あらためて聴くと、こうした曲ではポール・ロジャース全然合ってないな…いや私ポール・ロジャースも好きなんで辛いんだけど。

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December 03, 2018

最近見た映画③「FOR REAL」

これは毎年今ごろの時期に「ベイスターズの今年一年を振り返る」的な内容で作られる作品で、上映期間終了後にDVDやBlu-rayが発売される。今回はじめて見たのだけど、今年はベイスターズにとって反省材料が多いであろう年だったので終始退屈せずに見ることができた。評論家的な見方が好きな人には、こういうのは結構楽しめそうな。

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December 02, 2018

最近見た映画②「えちてつ物語」

「えちてつ」こと、えちぜん鉄道は、福井県を走る私鉄。永平寺や東尋坊、また今年6月に行った芦原温泉など、県内の観光地へ行くときにはこの鉄道が便利なので、何度も乗ったことがある。


えちぜん鉄道の電車には「アテンダント」と呼ばれる女性乗務員が乗っている。この鉄道以外にもアテンダントがいる列車に乗ったことがある。だがえちぜん鉄道のアテンダントは、たまたま私がお見かけした方々がそうだったというだけだったのかもしれないけれど、他の鉄道のアテンダントと比べて、旅行者に媚びたり、妙に愛想がよかったり、見た目派手だったりという感じではなく、動きがきびきびとしているように見えた。それが逆に謎っぽくて印象に残っていた。

映画は、お笑いタレントを目指して福井から上京したものの全く売れずに心が折れかかっていた女性がえちぜん鉄道の社長からスカウトされ、心機一転アテンダントを目指すというストーリー。

アテンダントについて詳しく描かれているだろうと思い、私がほのかに抱いていた謎が解けるかと期待して見た。しかし、残念ながらその謎は解けなかった。主人公を演じた横澤夏子さんはテレビでよくお見かけする売れているお笑いタレントさんで、そのせいか、動きが派手で、しばしばテレビドラマっぽくも見えた。


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Fukui, SONY Cyber-shot DSC-W630 (2013. 2)

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December 01, 2018

最近見た映画①「ゲンボとタシの夢見るブータン」

このところ、映画を多く見た。

年に一本も映画を見ないこともある私にしては珍しいので、備忘録を兼ねて感想を残す。


そのお花畑的な邦題からして、実は、見る前はあまり期待していなかった。原題は"The Next Guardian"。ブータン人のルム・バッタライ氏とハンガリー人のドロッチャ・ズルボー氏が共同監督を務めた。

ブータン中部の町・ブムタンに古くからあるお寺に住む一家の生活を、ナレーションも音楽も付けずに淡々と描く。

地方にあるお寺の後継ぎをためらい、都会で働くことを希望する息子。娘はトランスジェンダーで、サッカーに夢中になっている。しかしブータンには若者が憧れるような大企業はない。また、人々の意識が昔と大きく変わっていなければ、トランスジェンダーに対して特に寛容な社会でもないだろう。

現代的、かつ、ありがちなテーマなのでフィクションかと思ったら、ノンフィクションなのだそうだ。出演者が話すブータン現地語であるゾンカ語の吹き替えもなく、クールなドキュメンタリー風の作品。いい意味で予想を裏切られた。


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Bumthang (BHUTAN), MINOLTA α-807si with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2000.12)

2000年の冬に訪れたブムタンの寺院。建物の姿は今もほとんど変わらないように見えたけれど、人の心は変わったか。

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