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July 13, 2018

[Journey] 群馬県渋川市 '18. 7.13

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Gunma , SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 7)

群馬県の伊香保温泉には、1956年まで鉄道が通じていた。町に、当時の電車が一両保存されていた。鉄道がなくなった現在も、路線バスのほかに東京・新宿から高速バスが1時間おきに走っており、交通が不便な印象は特に感じない。


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Gunma , SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 7)

温泉の中心にあたる石段街には、ちらほらと観光客がいる。その半分近くは中国語を話している。中国人が来なかったら街の人は半分になるのだろうか、と思う。

日暮れ時には石段の辺りの趣がより深まるのではないかと期待して、再び足を運ぶ。しかしお店はほとんどがシャッターを下ろし、寂しさだけが漂っていた。


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Gunma , SONY α6000 with SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA (2018. 7)

10分くらい歩いて見つけたラーメン屋へ。壁に貼られたメニューから餃子を選び、しばらくしてラーメンを追加して晩飯とする。


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Gunma, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 7)

店を出ると、時計は20時を回っていた。

今回の旅はこれから始まる。

先月、福井県の芦原温泉に行ったちょうどその頃に、あわらミュージック劇場と共に残っていた数少ない温泉ストリップのひとつ、福島県の芦ノ牧温泉劇場が6月末で閉館することを知った。温泉ストリップは残すところ4ヵ所しかない。これは思い立ったときに実際に行動に起こさなければ、行かずして消えてしまうのではなかろうか、行けるところは時間が空いたときに行っておかねば…と思い立ち、それから一ヵ月後の金曜日、たまたま時間がとれる機会ができたのでさっそくフットワークも軽やかにやってきました伊香保温泉。

目指す「伊香保銀映劇場」は、町のメインロードから旅館が並ぶ脇道に入り、数十メートル急な坂を登ったところにある。宿から電話すれば車で迎えに来てくれると聞いていたけれど、せっかくなので歩いていく。昼間のクソ暑さが有名な群馬も、山の中ではさすがに日が沈むと気温がぐっと下がり、だらだら歩きがちょうど心地よい。やがて目に入る、闇に浮かび上がる看板。


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Gunma, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 7)

看板の下に立っていた男性に導かれて劇場へ。


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Gunma, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2018. 7)

劇場の建屋には、普通は掲げられているであろう料金表や、出演者の名前とか顔写真とかが描かれたポスターの類を見つけることはできなかった。その代わりに、建屋の入口で待ち構えているおばさんから、料金は¥4,000である旨と女の子は二人である旨を説明される。お金を払うと「じゃ、ここで靴脱いで」と言われ、素足で場内へ。…これ、予備知識がなければ絶対にこのプロセスの途中のどこかでビビって躊躇していただろう。

暗い場内の奥手に見えるステージでは既に、熟した女性が踊っていた。そして先客が一人いた。しかし一対一で見るのも勇気が必要だっただろう。観覧エリアにはカーペットが敷かれていて、先客の男性はそこに座っている。よく見ると舞台から離れた壁際に椅子があるように見えたけれど、現在の「客二名」という状況では、そのようにステージから離れた席を選んでリラックスして見ることはとても許されないであろうと察したので、先客の男性の近くに体育座りする。

そういえばここでは、お馴染みの「踊り子さんの体や衣装に手を触れないでください」という注意書きを目にしたりアナウンスを耳にしたりしていない。それに気づいたのは、女性がステージを降りてこちらに近づいてきたときだった。

あーしまった、30分前に食った餃子の臭いが、ぼちぼち体内から湧き上がってくる頃だ。餃子はやめておけばよかったと申し訳なく思いつつ…

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一人目終了。

続いて二人目。「アグネス嬢です」というアナウンスの後に登場したのは、アグネス・チャンさんともアグネス・ラムさんとも異なる、ねっとりした雰囲気を醸す熟した女性。アグネス嬢はステージを降りるとパンツを私の顔に被せ、ステージに戻った。以降、私は仮面ライダーV3のような体(てい)でアグネス嬢の舞いを見る。やがて「それではアグネス嬢の『ゆびポン・ショー』です!」の威勢のよいアナウンスと共に彼女は再びステージを降り…

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以上、約50分でステージは終わった。「踊り子さんの体や衣装に手を触れないで…」というストリップの原理原則は、この劇場では、あくまで客は踊り子さんに「能動的に手を出してはいけない」という意味のようだ(…深読みしてください)。

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この劇場にも記念スタンプがあったので、押させていただいた。ここのスタンプも小さい(大きさを比較するために今回も隣にコインを置きました)。

このときに、劇場へ入るとき案内してくれたおばさんと少し話をすることができた。話していて、彼女が場内アナウンスと同じ声だったことに気がついた。

彼女も芦ノ牧温泉劇場が閉館したことは知っていた。この劇場も、先週末は40人くらい客が入った日もあったけれど、それ以外は今日のように客はめっきり少なくなってしまうそうだ。それは「この劇場だけが」という意味ではなく、伊香保温泉全体の話だ。

日本は高齢化しているのに、なぜ温泉は流行らなくなってしまったのか。私のような者が言うのも何だけど、もっと近場に目を向けてもいいように思う。そしてストリップ。もともと万人向けの娯楽とは言い難いものではあるけれど、今や、よりマニアックな姿になってしまったような。今日の踊り子さんもよく見ると二人とも身体は締まっていて、さすがに「見せる」仕事をしているだけあって、おそらく同年代の女性と比べて相当普段からルックスの維持に気を配っているのだろうとは感じたのだけれど、「いや同年代って具体的にいくつよ?」と問われると「嗚呼すみませんそれはちょっと…ξ」と言葉を濁してしまう厳しい現実がある。

「よかったらお泊りのホテルまで車で送りますよ」

おばさんからありがたい言葉をいただいたけれど、帰りは下り坂一方なので、涼みながら夜道を歩いて宿へ戻る。伊香保の湯は、個人的に今まで訪ねたほかの温泉の湯より体に馴染む気がする。風呂につかりながら、何かいろいろともったいないな、とぼんやり思いに耽る。

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