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April 2017の3件の記事

April 30, 2017

[Journey] 岩手県宮古市 '17. 4.30

今日は宮古を巡る。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

宮古市内を走る岩手県北バスの色は、昔の国鉄のディーゼル特急に似ている。

昔のディーゼル特急の画像というのが過去に撮影したストックの中にないか探したところ、前に大阪にあった博物館で撮った、こんなのがあった。


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Osaka, SONY Cyber-shot DSC-RX100 (2013.10)

これを子供の頃に絵本か図鑑の類で見て、かっこいいと思った記憶がある。けれどもこの列車に実際に乗った記憶は、ない…っていうか今見ると大してかっこよくないのだけど。

この岩手県北交通バスで宮古随一の景勝地・浄土ヶ浜へ行く。

朝一番のバスで、9時30分頃に着いた。


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Iwate, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2017. 4)

浄土ヶ浜は、17世紀に宮古にある常案寺の僧が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことからそう名づけられたといわれる。

人の少ない朝の浄土ヶ浜は神々しく、極楽浄土を知らぬ私にも、その光景を彷彿させる。


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Iwate, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2017. 4)

けれども好天に誘われるようにわらわらと人が集まり始め、賑やかになってきた反面、急に俗っぽくなってきたので午前中のバスで宮古駅へ戻る。


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Iwate, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2017. 4)

昼飯を食う場所を探しながら市内を歩くうち、大きな神社を見つける。


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Iwate, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2017. 4)

17043008gosyuin横山八幡神社。鳥居の向こうに見える石段を登った先に本殿がある。

ご朱印と一緒にいただいた由緒略記によれば、この神社は川の上流から流されてきた山といわれる横山に、680年創建された。


我が国に 年経しければ
御幣の串の 立つところなし

1006年には禰宜が詠んだこの和歌から「宮古」という地名ができた。1199年には源義経が参籠。大般若心経百巻を奉納した。そして当時義経の家臣だった鈴木三郎重家は老齢のためこの地に残り、この神社の宮守となった。

…等々、三陸の要衝の地だった宮古において、この神社は中心地としての役割を果たしていたようだ。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

飯を食ってから三陸鉄道北リアス線の列車で、田老へ。

震災以後、ここへ来るのは三度め。


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Iwate, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2017. 4)

駅近くの道路から海岸方向を見下ろすと、かつて集落だったところには太陽光発電用のパネルが敷き詰められていた。

2011年、街の中心部だった場所には野球場が作られ、中学生が試合をしている。


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Iwate, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2017. 4)

野球場の近くには仮設商店街ができていた。食堂やデイリーヤマザキがある。デイリーヤマザキでは「当店自慢の豆大福」が売られている。つまり、品揃えは完璧だ。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

現在この地域は災害危険区域に指定され、住宅等の建築が制限されている。今も人が住むことはできない。

3年前に来たときは更地だった。その前、震災の4ヵ月後に来たときは、流された建物の土台だけが剥き出しになり、瓦礫があっちこっちで山積みにされていた。

町は、姿を変えて再生しようとしている。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

バス停の名前に見覚えがあった。

2011年7月に、ここで写真を撮っていた。


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Iwate, SONY NEX-5 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2011. 7)

今日の街の姿を見て、6年前に撮ったこの画像を公開する気持ちになった。

本日の最後の行程として、街から少し外れたところにある三王岩へ足を伸ばす。

地図上では駅から数キロ程度に見えるけれど、坂道を登らなければならないため体感的には遠い。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

車道から少し逸れたところに「展望台→」と書かれた標識があったので行ってみたけれど、そこよりも車道の脇からのほうが岩はよく見えた。


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Iwate, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2017. 4)

17043016sinsyouga何の関係もあるわけないけれど、なぜか「岩下の新生姜」を思い出した。

いやまあどうでもいいですけど。

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April 29, 2017

[Journey] 岩手県釜石市~山田町 '17. 4.29

釜石には新日鉄住金の釜石製鉄所がある。いわずと知れた「鉄の町」だ。大きな企業があったからこそ、震災からの復興も周りの町に比べて早かったように感じる。

三陸鉄道の列車に乗っていると、釜石駅に着く直前に太い鉄橋をゆっくり渡る。この鉄橋の何が太いかというと、線路を覆う「トラス」と呼ばれる主構の骨組みが太いのだ。車窓からこれを見ると、「おぉ『鉄の町』に来たんだな」という気持ちになる。

今朝はまず、この太い鉄橋を走る列車を撮ろうと思い、橋のたもとに足を運ぶ。橋は釜石駅から数百mのところにあった。正式な名前は「大渡川橋梁」という。橋の向こう側には製鉄所がある。やがて一両のディーゼル車が姿を現わし、目の前を通り過ぎていった。


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Iwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2017. 4)

がっちり作られた橋の存在感に比べ、三陸鉄道の列車はとても小さく見えた。

三陸鉄道と逆方向に海沿いを北上するJR山田線の釜石-宮古間55.4kmは、震災による津波の影響で現在も不通だ。この区間は2018年度までにJRが復旧作業を行い、完成と同時に地元第三セクター会社である三陸鉄道に譲渡し、三陸鉄道が経営を引き継ぐ計画になっている。それまでは休止路線としてJRに籍が残っているけれど、もともと鉄道と競合する形で民間のバス路線がある区間なので、鉄道の代行バスは走っていない。そしてこの「JRに籍が残っている」というのが私にとっては曲者で、実は、この山田線の釜石-宮古間は「まだ乗っていないJR東日本の路線」なのだ。つまりここは、「列車は運休で代行バスも走っていないのでJRとして乗ったことにできない」状況で、三陸鉄道に譲渡される日まではどう頑張っても乗り残し状態が続く。黙って待っていればいい話ではあるけれど、一方で現在「まだ乗ったことのない…」シリーズ遠征を続けている身としては歯がゆい状況にある。

今日は、その山田線と競合する岩手県交通の路線バスで北へ向かう。大槌町で下車。


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Iwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2017. 4)

3年前に来たときと比べて街の様子が一変していた。町を縦断する道路沿いに真新しい住宅が建ちはじめている。2014年は、下の画像のように至るところで土地の造成中だった。


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Iwate, SONY Cyber-shot DSC-W730 (2014. 9)

きれいな住宅が建ち並ぶ中に、古い神社があった。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

17042905gosyuin小槌神社。

大同(806~810年)の頃、ここから山に数キロ入ったところにある明神平にいた土地の開拓者を祀ったのが起源とされるこの神社は、1629年に現在の場所に移り、1872年に村社となった。

東日本大震災の時には境内駐車場まで津波が押し寄せ瓦礫で埋め尽くされ、一方、神社の背後にある山林の火災で本殿裏まで火の手が追ったけれども、氏子の懸命な消火活動によって奇跡的に被災を逃れた、と境内に掲げられた説明に書かれていた。

また震災後約5ヶ月の間は、住民の避難所になったそうだ。

神社の入口には真新しい「東日本大震災鎮魂之碑」がある。

社務所でご朱印をいただけるかどうか尋ねると、書き置きのものを賜ることができた。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

今、大槌の街は一見、ニュータウンのような様相を呈している。だが道路から少し山側に入ったところにある旧・大槌町役場の建物は、被災したときの姿を未だ留めていた。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

津波で二階部分まで浸水し約40人の犠牲者を出したこの建物は、震災遺産として残すか解体するかで住民の意見が分かれている。残すかどうかは、結局、近所に住む人の意思に委ねられるべきだと私は思うけれど、「忘れたい」という人と「忘れてはいけない」という人に二分されるのは当然のことだ。そして新しい街が具体的な姿を現わそうとしている今こそが、決断のときなのだろう。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

Google Mapで検索しながら歩いていくと、この先に大槌駅がある…ようなのだけど、道は行き止まりで、駅を見つけることはできなかった。これは次回のお楽しみにとっておこう。

再びバスで北へ行く。終点の、山田町にある「道の駅やまだ」。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

路線バスで釜石と宮古の間を行き来する場合、必ずここで乗り換えになる。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

ここは釜石と宮古のほぼ中間に位置する。

道の駅から600mほど行った先の海岸近くにある「鯨と海の科学館」に向かって歩く。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

3年前にここを通ったときに建物の前まで行ってみたけれど、被災した影響で休館していた。だがその後も何となく気にはかけていて、何度か検索する中で「2016年4月オープンを目指す」「遅くともいわて国体(2016年10月)の前には」「2017年度リニューアルオープン予定」などとあるのを見つけた。けれども「再開した」とか「×月×日再開」とか具体的に再開について書かれたものは見つからなかった。

3年前はここで雨に遭った。そして今日も、バスを降りてしばらく歩くと大粒の雨が落ち始めた。ここでは雨に祟られる宿命か。重い気分になる。

案内板があった。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

「 館」。

これは今日も、まだっぽい気配か。

しかし「休館中」と明記された類の掲示は見当たらないので、今日もやはり念のために建屋まで歩を進め、中をのぞきこむ。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

ようやく「休館中」の掲示を確認。ここもまた次回に持ち越しか。

そして今回も天候不順につき、本日はこれにて活動終了。


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Iwate, SONY α390 with SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II (2017. 4)

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April 28, 2017

[Journey] 岩手県遠野市~釜石市 '17. 4.28

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Iwate, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2017. 4)

岩手県遠野市。ちょうどいい感じに桜が咲いている。この旅は桜を愛でる機会が多いかも、と期待する。

遠野には、だいぶ前に一度来たことがあって、めぼしいスポットはそのとき既に足を運んだ記憶がある。だが今回、公共交通機関がpoorになったことを感じる。前に来たときと同じように路線バスで回ろうと考えても、路線がなかったり、路線はあっても便がほとんどなかったりで不便になっていた。

そこで的を絞り、寺と神社ひとつずつを選んで半日の間に巡ることにする。

まず一日4本しかないコミュニティバスに乗って、福泉寺というお寺さんへ。ここには日本最大の木彫観音像があるそうだ。

山門のそばにあるバス停から本堂経由で観音堂に向かって歩く。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

しかし案内図を見ると意外に境内は広そうだ。そして、実際に観音堂への道は長かった。しかもずっと登りだ。

帰りのバスが来るまで約30分ある。行く前には、ちょうどよいくらいの時間かと思っていたけれど、あまり余裕はなさそうだ。もしそのバスを逃すと、次は2時間30分後。それではバスに乗らずに歩いて駅に戻るとしたら…と、グーグルマップで所要時間を調べると「1時間16分」と表示された。2時間30分後のバスを待つよりは早いけれど、ちょっと時間をかけてここを巡ってから歩いて戻ろうとすると、たぶんそのバスを待って帰るのとほとんど時間が変わらなくなる。それならば意地でも30分後のバスに間に合うようにしたいと思い、10分くらい早足で参道を登り続けると、観音堂が見えた。


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Iwate, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2017. 4)

17042804gosyuin堂内にある観音像(撮影禁止)は、初代住職の佐々木宥尊が自ら一週間の断食百回決行の上、200年の巨木を20年の歳月をかけて彫り続け完成したものだそうで、総丈五丈六尺(17m)の一本彫り。

息を整えてから参拝し、ご朱印を賜る。

堂内には、こちらの体調を見透かすかのようにたくさんの足腰関係のお守りがあった。

この他に境内には四国八十八箇所と西国三十三所の写し霊場があり、多宝塔、五重塔、庫裡、愛宕堂、護摩堂、鐘楼堂もあるそうで、ひと通り参拝すると2時間以上かかるという。

天気がよく、桜が満開だ。観音堂の周りは見晴らしがよく、一服こきたいところだったけれど、何よりもバス優先で、来た道を速攻で戻る。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)
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Iwate, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2017. 4)

ほどなくして来たバスで遠野駅へ。

軽く昼メシを食ってからJR釜石線の列車に乗り、ひとつ先の青笹駅で下車。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

次の列車が来るまでの約1時間の間に、約2km先にある荒神神社を目指す。ここは、遠野にある神社を画像検索したときに見つけて「シブい」と感じたので、ほぼ写真を撮るだけの目的で行こうと思った。


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やはり時間にあまり余裕がないので足早に歩く。しかし駅付近には案内板の類がなく、途中で道を間違えたことに気づく。一瞬心が折れかけたけれど、気を取り直し、荒らさぬように田畑の中を注意深くかつ迅速に突っ切って進むと、やがて、西日に映える萱葺き屋根の小さなお社が目に入った。


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Iwate, SONY α390 with MINOLTA AF ZOOM 24-85mm F3.5-4.5 NEW (2017. 4)

なるほどこれはシブくてフォトジェニックだ。しかし決まった角度から眺めるのみの所だなここは。こうした場所にありがちな「実はアングルを変えると近くに普通の家が建っている」という事実もあった。

5分くらい写真を撮ってから急ぎ足で駅へ戻る。

またまたギリで列車に間に合う。

釜石へ。市街地にある今宵の宿へ歩く道すがら、「桜まつり」と書かれた飾り付けを見つける。


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

ほうほうここでも桜が。明日の朝に立ち寄ろうかなと思い様子を伺うと…


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Iwate, CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR4000 (2017. 4)

ちょっ…ここもクマ注意の看板が。

それにしても「注意」って、どうしろと。

取り急ぎすみやかに退却し、宿へと急いだ。

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