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September 16, 2016

[Journey] Xishuangbanna~Huai Sai / LAOS '16. 9.16

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Yunnan (CHINA), SONY Cyber-shot DSC-W730 (2016. 9)

景洪は日没が遅い分、日の出も遅い。午前6時の街は真っ暗で、朝の気配がまったく感じられない。夜遊びに疲れはじめた若者や、露出派手めの服をまとい街頭に残る肉感的なお姉さんを横目に、足早にバスターミナルへ行く。


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Yunnan (CHINA), SONY Cyber-shot DSC-W730 (2016. 9)

16091503busticket午前6時50分。バスが出発する頃、ようやく空が白みはじめる。行き先は「会晒」。隣国ラオスの、フエサイだ。中国の南の果てともいえるシーサンバンナから、さらに南を目指す。

表記はほとんど漢字の、国際バス。乗車券もほぼ漢字で書かれている。中国人以外の利用は考慮していないのか、あるいは、もともといないのか。

10人ほどの客を乗せ、ゆるい山道を淡々と行く。

勐臘(メンラー)という町で一回目の休憩をしてから再び走り始めたところで、警察署の脇に立つ警察官に、バスが停められた。パスポートチェックかと思い、荷物を手探りする。しかし警察官は我々乗客には目もくれず、運転手の男性にきつい口調で詰め寄ると、彼を車の外へ連れ出した。

20分、30分…と時間が過ぎても、彼は戻ってこなかった。

乗客の表情に不安がよぎる。

ところで、この直前、氏名とパスポート番号を書くように車内で乗客名簿が回覧されていた。それをちらっと見たところ、私以外は全て中国人のようだった。その名簿ですら、項目はすべて漢字で書かれていた。漢字が読めなければ、ラオス人でさえこのバスを利用することは難しいだろう…というか、きっぷを買うことすら不可能に違いないと、一昨日、苦労して乗車券を買ったときのことも思い出す。

そして、思い出して納得し終わっても、彼はまだ戻ってこなかった。


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Yunnan (CHINA), SONY Cyber-shot DSC-W730 (2016. 9)

一時間以上経ち、運転手が交通違反の切符のようなものを手に、うなだれた姿で帰ってきた。だが「ようやく出発か」と思ったところで、乗客は、警察官から荷物を持って外に出るように指示された。そして、警察官は運転手からエンジンキーを受け取るとバスに乗り、動かした。バスは、警察署の中へ消えていった。

…。

まさかの、バスのボッシュートだった。

ちゃらっちゃらっちゃ~♪

それどころではないはずだったのに、脳内に、「世界ふしぎ発見」の、あの音楽が流れた。車の整備不良か、積荷に何かいかがわしいものがあったのか、或いは他の何かのトラブルだったのか、結局、まともに言葉が通じなかったので原因はわからなかったけれど、とにかく、ここでバスは運行終了のようだった。

取り残された乗客と車掌のおばちゃんとの間で善後策が講じられる。だが、中国語が話せる人たちはまだよいとして、唯一、言葉が通じない日本人のオッサン(先に回された名簿から、なんとなく既に国籍は乗客一同に知れわたっていたような)は、ここでは扱いが面倒な存在に思われるはずなので、静かに事の成り行きを見守らせていただく。

バスが行くはずだった、終点のフエサイまで乗る予定の客は、私を含めて4人だった。


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車掌のおばちゃんと筆談したところ、国境の町・磨憨(モーハン)までは他のバスの席を確保できたので、座って行くことができる。…で、運賃も、磨憨までとの差分はここで返金するので、そこから先はあんたらで何とかしなさい、という感じだった。

フエサイまで行く人は他にもいるし、ここは彼らと(…というより、彼らにひっついて)前進するしかなかろう、と、その言葉を素直に受け入れることにした。

「地球の歩き方」によれば、磨憨と国境を接するラオスのボーテンを始発とするバスの類はなく、タクシーを交渉して先へ行くしかないようだった。

そうだ。それを知っていたから、がんばって、景洪に着いた翌朝に、前売りの国際バスのきっぷを買いに行ったのだ。

不安はあったけれど、共にフエサイに行くはずの中国人3名に運命を託すことにする。さっき車掌のおばちゃんから返金されたいくばくかのバス代を手に、ほどなくしてやって来た磨憨行きのマイクロバスに乗り込む。1時間ほどで到着。イミグレーションの建物がすぐ目の前に見える。


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Yunnan (CHINA), SONY Cyber-shot DSC-W730 (2016. 9)

磨憨は整然とした雰囲気の、意外に大きな町のようだ。

出国手続をし、ボーダーの緩衝地帯を歩く。


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CHINA-LAOS Border, SONY α6000 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2016. 9)

たぶんバスだったら、車に乗ってここを通過していたのだろう。

ラオスのイミグレーションは、金色の、仏塔のような建物だ。同行した中国人男性から「入国審査官に金(ワイロ)を払うなよ」と、ひとこと忠告を受ける。それに気づいたのか、審査官からは「…おまえ中国語話せるの?」とボソッと聞かれただけで、パスポートに入国スタンプを押された。


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Louang Namtha (LAOS), SONY α6000 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2016. 9)

ボーテンは、予想通り、何もなかった。休憩中のバスは、景洪発・ラオスのウドムサイ行きのようだ。だが、やはりここから乗れそうなバスはなかった。

同行する中国人男性の一人が、まず、客待ちしていたタクシーに交渉を試みた。

10秒で決裂した模様だ。

片手を広げて、ボヤく。「500元(¥7,700)」と言われたらしい。景洪からフエサイまでのバス料金が140元(¥2,150)だったことを考えると、たしかに受け入れがたい金額ではある。

それから彼は、イミグレを通過する車一台一台に声をかけ、交渉を始めた。十数台目で、合意に至った。当然の如く、中国人の運転する乗用車だった。今度は、彼は指を一本立てて示した。おそらく100元(¥1,500)かと。

そして、その車に乗っていた運転手+知り合いらしき一人にバス難民4人を加え、定員オーバー状態で乗用車はラオスを走り始めた。皆が中国語で談笑している中、ここでも、ひとりだけ場違い的存在の中年日本人男性は、全方位から見ても居心地がよろしくないように思われた。皆様もそれとなく気にはされていたようで、何回か、片言の日本語で話しかけていただいたけれど、会話は続かなかった。

だって、いきなり「アリガト」ってだけ言われても。

日が傾きはじめた頃、フエサイの町に入る。

「フエサイのどこまで行くんだ?」的なことを聞かれたけれど、宿を決めていたわけではないので適当に相槌をうっていると、もう一人のバス難民のおばちゃんといっしょに「中国飯店」と書かれた小さなホテルの前で車を降ろされた。


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Bokeo (LAOS), SONY α6000 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2016. 9)

とりあえず運転手氏に「シェイシェイ」と言って100元札を渡し別れてから、周りを見まわす。

まさにこれは、中国人向けの宿だろう。しかしこのホテルの他に、辺りには商店やメシ屋などは無いようだった。

いっしょに車を降りたおばちゃんはそのホテルへ入っていったけれど、なんかここは、ちょっと違う感がした。Google Mapで調べると、市街地から5km離れている。

もともとあんまり大きな町ではないはずなので、せっかくだからと、市街地を目指して歩く。


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Bokeo (LAOS), SONY α6000 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2016. 9)

途中、大河がいきなり視界に飛び込んできた。


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Bokeo (LAOS), SONY α6000 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2016. 9)

メコン川だ。

景色などどうでもいい気分で歩いているのに、無駄に絵になっている。

この旅何回目…というか、今年何回目のメコン川だろうか。そして、考えてみれば、深い意味もなく、まさかの今年二度目のラオスだ。


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Bokeo (LAOS), SONY α6000 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2016. 9)

一時間ほど歩いてフエサイの市街地に着くことができた。ゲストハウスが軒を連ねる通りを何度か行ったり来たりしてから、新しめに見えた小さなゲストハウスに今宵の宿を決める。タヌキっぽい雰囲気の、オーナーの親父に「二泊するからディスカウントしてくれないかな」と言うも、まけてはくれず、そして、なぜか一泊分の料金120,000キップ(¥1,500)しか受け取らなかった。

今日は移動に徹した一日だったので、明日はフエサイの街をぶらぶら歩いてみようかと、ビアラオをほどよく吸収した脳味噌でぼんやり考えながら、床につく。


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Bokeo (LAOS), SONY α6000 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2016. 9)

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