« Cyber-Shot DSC-W830 | Main | [Journey] 茨城県牛久市~栃木県茂木町 '16. 3.26 »

March 12, 2016

[Journey] 東京都荒川区~茨城県取手市 '16. 3.12

16031201senjuohashi
Tokyo, SONY α390 with SONY DT18-135mm F3.5-5.6 (2016. 3)

千住大橋。

隅田川に架かるこの橋は、松尾芭蕉の「おくのほそ道」の起点としても知られる。

芭蕉はここから日光街道を辿り、北へ向かった。

私は、東へ歩を進める。

今日めざすのは茨城県の取手。途中、県境を川で二度越える。東京都と千葉県の間を流れる江戸川と、千葉県と茨城県の間を流れる利根川だ。そして、この二つの川には渡し舟がある。そこで、渡し舟を使いながら茨城県まで行ってみようと考えた。そしてついでにその間は、できれば歩いていこうと。何キロあるか調べていないけれど、電車で数十分の距離なので、一日で歩いていけない距離でもなかろうと推測した。そしてそして、せっかく歩くのならば出発するのは日の出の時間が格好もよかろう、と考えてやってきました千住大橋、午前5時40分。


16031202sumidariver
Tokyo, SONY α390 with SONY DT18-135mm F3.5-5.6 (2016. 3)

どんよりと夜が明けた隅田川。寒さばかりが身にしみる。

荒川を越えて足立区へ。このあたりには昔、住んでいたことがあった。数十年ぶりに訪れたところもあったため、変化に気を取られて寄り道しているうちに時間が過ぎる。


16031203katsusika
Tokyo, SONY α390 with SONY DT18-135mm F3.5-5.6 (2016. 3)

江戸川に近い葛飾区の柴又・帝釈天に着いたのは11時近くになってしまった。


16031204taisyakuten
Tokyo, NIKON COOLPIX P340 (2016. 3)

寅さんのテーマ曲のイントロである「ちゃ~ちゃらちゃららら~♪」が絶え間なく境内に流れている。しかし寅さんと私とでは、旅人として芸風が相当違うと日ごろ思っているせいか、あまり親近感を持てない。


16031205gosyuin

ご朱印をいただき、江戸川の河畔に下りる。ここから、千葉県松戸市の対岸まで「矢切の渡し」が出ている。歌にもなった有名な渡し舟だ。しかし相変わらずクソ寒いせいか渡し場のあたりに人の姿は少なく、手漕ぎ舟の客は、私ひとりの貸切状態だった。


16031206yagirinowatashi
Tokyo, NIKON COOLPIX P340 (2016. 3)

完全防寒装備の船頭氏と特に言葉を交わすこともなく、若干重い空気とともに数分後、殺風景な千葉県側の渡し場に着く。


16031207yagiri2
Chiba, NIKON COOLPIX P340 (2016. 3)

この渡し場の周りにはあまり見どころがないため、観光でこの舟に乗る人の多くは、すぐに往復するという。

数十分歩き、松戸市の市街地に入る。時刻は正午近くになっていた。


16031208matsudo
Chiba, NIKON COOLPIX P340 (2016. 3)

想定よりも時間がかかってしまったようだ。もっとも、事前に厳密に所要時間を計算していたわけでもなかったけれど。

ここで茨城県境までの所要時間をGoogle Mapで調べた。4時間17分(徒歩で)だった。利根川の渡し舟の最終便が16時発であることは、予め調べていた。これから昼飯を食ったり、途中で寄り道したいと思ったり、道に迷ったりすることを考えると、利根川の河畔まで歩き続けて今日じゅうに利根川を渡し舟で越えることは難しくなってしまったようだ。

利根川河畔まで歩いていくことはあきらめて、電車を使うことにした。とりあえず近くにあった新京成電鉄の駅から電車に乗る。しかしまっすぐ松戸駅にいくのも面白くないので、逆方向の電車に乗る。鎌ヶ谷大仏駅で下車。駅名にもなっている、鎌ヶ谷大仏に寄り道する。


16031209kamagayadaibutsu
Chiba, SONY α390 with SONY DT18-135mm F3.5-5.6 (2016. 3)

周りの墓地に溶け込んでしまうほどの大きさの鎌ヶ谷大仏。高さ(座高)は1.8m。言い伝えによれば仏陀の身長は一丈六尺(4.8m)なので、(伝承上の)仏陀より小さい大仏(?)ということになる。1776年、近くに住んでいた福田文右エ門という男性が、先祖の霊の冥福を祈るために作ったものだという。現在もこの大仏は、どこかの寺に属しているわけではなく、福田氏の子孫が所有・管理している。


16031210kamagayadaibutsu2
Chiba, NIKON COOLPIX P340 (2016. 3)

「房総の魅力500選」のひとつにも指定されている。

…ていうか、「房総で500」って、あまりにも多すぎやしないか。


16031211tennnoudaistn
Chiba, NIKON COOLPIX P340 (2016. 3)

新京成電鉄で松戸駅に出て、常磐線に乗り換え、千葉県最後の駅・天王台で降りる。ここから利根川の両岸を結ぶ「小堀の渡し」で取手に行く。駅から渡し場まで意外と距離があり、途中で道に迷いかけてしまったこともあって、1時間近くかかった。


16031212ohorinowatashi
Ibaraki, NIKON COOLPIX P340 (2016. 3)

やはり、途中で電車に乗って時間に余裕を作ったのはのは正解だったかもしれない。


16031213watashiba
Ibaraki, NIKON COOLPIX P340 (2016. 3)

渡し場には時刻表とともに「定員12名。満員の場合は、乗船できない場合がありますのでご了承ください」と、無情なことが書かれている。船は1時間に1本。最終は16時。満員になることはめったにないのだろう、と想像する。やがて舟がきた。


16031214fune
Ibaraki, SONY α390 with SONY DT18-135mm F3.5-5.6 (2016. 3)

最終便の舟を待っていたのは私と、もうひとり、男性がいただけだった。しかし出発間際に、男子中学生の団体がチャリでやってきた。10人いた。計算上は定員いっぱいのはずだったけれど、チャリが場所を食ったため、8人しか乗れなかった。

まさかの、最終便満員積み残しである。舟は、無情に出発した。


16031215funenonaka
Ibaraki, NIKON COOLPIX P340 (2016. 3)

「乗れなかった子達は、どうすんの?」

船頭氏が尋ねる。

「…さあ。大回りして橋を渡っていくんじゃないすかね」

そこはチャリだし若いし体力もあるだろうから、あまり心配する必要もないのかもしれない。


16031216funekaraoriru
Ibaraki, NIKON COOLPIX P340 (2016. 3)

10分ほどで対岸に着く。取手駅は、さらに歩いて十数分程度の距離だった。

この「小堀の渡し」は、取手市営の舟である。利根川は千葉と茨城の県境を流れているものだと思っていたので、なぜ二つの県にまたがって運行する舟が、一つの市による経営なのか疑問に感じていた(ちなみに東京と千葉の間を運行する「矢切の渡し」は民営)。しかし今日、実際に足を運んでみてわかったのは、この渡し舟のあるエリアに限っては利根川の両岸とも茨城県取手市で、なんでまたそうなっているかというと、1920年に利根川の改修工事が行われたためだという。このときに川のルートが北寄りに変わるとともに、改修後の利根川の南側にある小堀地区が、茨城県の飛び地のような存在になってしまった。地図で見ると小堀地区の南側に「古利根沼」という沼があるけれど、これが、昔の利根川の一部にあたるらしい。小堀地区の住民が、取手市中心部に出るのが不便になってしまったために運行を始めたのが、この舟の起源なのだそうだ。


16031217map
Ibaraki, NIKON COOLPIX P340 (2016. 3)

小堀の渡しから2km離れた常磐線の線路の西側に、国道6号線の橋がある。おそらく、あの舟に乗れなかった子達はそこまで迂回して利根川を渡ったのだろう。

…しかし遠かったな。茨城。

|

« Cyber-Shot DSC-W830 | Main | [Journey] 茨城県牛久市~栃木県茂木町 '16. 3.26 »

■Journey」カテゴリの記事

#Japan」カテゴリの記事

#From North to North」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« Cyber-Shot DSC-W830 | Main | [Journey] 茨城県牛久市~栃木県茂木町 '16. 3.26 »