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May 02, 2014

[Tour] 長崎県対馬市 '14. 5. 2

午前7時前に朝食を買いにコンビニへ行くと、今日の朝刊がきちんと売られていた。内地では当たり前のことだけれど、離島では朝イチのフェリーが到着するまでその日の新聞が入手できないことも多いので、感心する。調べてみたところ、福岡市を深夜に発ち、厳原港に5時30分に着くフェリーがあった。おそらく、その船に積まれてきたのだろう。


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Nagasaki, SONY α6000 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2014. 5)

しかし、この島と本土を結ぶ飛行機や船はほとんどが福岡県からのものなのに、ここが「長崎県」なのは違和感がある。新聞の地方版も「長崎・佐世保」版。テレビでは長崎の民放局が長崎市内のデパートのコマーシャルを流していて、悪いけど広告効果がないなーと思ってしまった。


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厳原7時5分発の、縦貫線のバスに乗る。¥1,000で、1日、路線バス乗り放題のフリーきっぷはとてもお得感がある。しかし実は、この島のバスは本数が少ない。北部の代表的な町・比田勝(ひたかつ)へ行く、対馬では幹線の部類に入ると思われる縦貫線も、7時5分の次の便は11時10分。比田勝まで行くのは、1日4本。時刻表を見ると、全てのバス路線のうち半数近くは1日3本以下だった。

バス以外に、旅行者の交通手段として、タクシーやレンタサイクルもある。だが、それらを移動手段として活用するには、この島は微妙にやや大きい。このため実際には、この島に来る観光客にとっては、レンタカーがもっとも主流の交通手段のようだ。

およそ1時間で仁位(にい)に着く。「和田都美(わだつみ)神社、烏帽子岳へお越しの方は次でお降りください」と、車内アナウンスが流れる。おそらくこれらは、対馬では主要観光地なのだろう。だが地図で見ると、バス停から、その和田都美神社や烏帽子岳までは、5km以上離れている。この間、公共交通機関の類はほぼ皆無。従って、最寄のはずのこのバス停から先は、覚悟の歩き旅だ。

入り江を横目に歩く。「対馬の海岸はリアス式のところが多い」と事前学習していた通り、海岸線が面白いようにデコボコしている様子が実感できる。ソニーのカメラについている「スイングパノラマ」機能を使って撮影してみた。


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Nagasaki, SONY Cyber-shot DSC-W730 (2014. 5)

1時間ほど歩いて、和田都美神社に着く。


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Nagasaki, SONY Cyber-shot DSC-W730 (2014. 5)

この和田都美神社は、古事記の中にある「海幸・山幸」の山幸彦(彦火火出見尊)と、その妃・豊玉姫命を祀っている。創祀時期は不明とされているけれど、実は、気が遠くなるほど長い歴史があるのかもしれない。


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Nagasaki, SONY α6000 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2014. 5)

海上に浮かんでいるように見える鳥居もある。広島県・宮島の厳島神社っぽい。

和田都美神社から烏帽子岳展望台までは、約2kmとある。事前学習では「すぐ近く」的な書かれ方が多くされていた。けれども、それはあくまで自動車など汗をかかなくてよい交通手段を使ったときの話であって、海の際にある神社から見晴らしが利く山の展望台まで2kmの坂道を登るのは、少し考えてみればわかる通り、やっぱりそれなりにハードだった。もっとも、そうして行き着いた展望台から見えた、モコモコした陸地と複雑な海岸線が織り成すリアス式光景は、また格別だった。


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Nagasaki, SONY α6000 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2014. 5)

帰りのバスの時間まで、少し余分に道路を歩いてみる。バスに乗ってきて気づいたことだけど、この島には高速道路がない。そして同時に気がついたのは、今の日本、内地では、相当な田舎でも高速道路の類が当然の如く通っているということだった。


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Nagasaki, SONY Cyber-shot DSC-W730 (2014. 5)

午後のバスで厳原へ戻り、あらためて町をぶらつく。街中で見かける旅行者は、韓国人の姿が目立つ。対馬は韓国に近く、毎日、複数便の高速船が、厳原や比田勝と釜山港の間を運航している。

釜山からの目線で考えると、対馬は「近い異国」という存在ではあるけれど、対馬だけ行って「日本に行ってきた」というのも、ちょっといかがなものだろうかという気がする。わかる人にはわかる例えでいえば、ジョホールバルへ行って「マレーシアに行ってきました」とか、タチレクやミャワディーへ行って「ミャンマーに行ってきました」とか言うようなものだ。要は「その国の代表的な町とはちょっと違うだろ」的な存在の所なのだ。

で、そうしたちょっと違うだろ的なところに来た異国人は何をするかといえば、まずは買い物だ。タチレクやミャワディでは国境のすぐそばに市場があるように(…って、これもわかる人にしかわからない例えなんだけど)、厳原の町にも、韓国人向けの土産物屋が数軒あった。


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Nagasaki, SONY α6000 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2014. 5)

しかし、ぶっちゃけて言えば、それ以外に、この町には、ふらっと訪ねてきた外国人が面白いだろうと感じるスポットは少ない気がした。そのせいか、所在無げに町を歩く韓国人も目についた。

そしてもうひとつ感じたのは、日本人旅行者の少なさだ。韓国人旅行者が目立つのは、逆に言えば日本人の旅行者が少ないためもあるだろう。昨日、空港に出迎えにきていた数台のレンタカー会社のバンに乗っていたのを見た何人かの観光客以外に、日本人の旅行者はほとんどいないのではないかとさえ思った。


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Nagasaki, SONY α6000 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2014. 5)

そんなこんなで、他の町や島や、はたまたヨソの国の国境の町とも違う異彩を放っているように見えたのが、私が感じた対馬の姿だった。

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