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June 01, 2013

[Tour] 滋賀県近江八幡市 ’13. 6. 1

琵琶湖には、いくつか島がある。その中には、市販の時刻表に船便が載っている島(竹生島・多景島)もある。しかしそれらの島へ行く船は観光船であって、島に人が住んでいるわけではない。だが、ひとつだけ住民のいる島がある。そこには、市販の時刻表には載っていない航路が通じている。今日は、微妙に時間をとることができたので、「沖島」という、この島を訪ねる。

港の最寄り駅になる、JR東海道本線の近江八幡駅は、米原と京都の間の、これまた微妙なところにある。駅前には滋賀県を代表する大型スーパー・平和堂があり、街には、古い家並みも目につく。港へ行くバスは1日4本。沖島への船は11便。ネットで調べたところでは8分間でうまいこと船に乗り継ぐことができるはずのバスに乗った。だが、途中で小学生の団体が乗り降りしたため、バスは10分くらい遅れてしまった。船に間に合わなければ、2時間後の次の便まで待たなければならなくなることを覚悟した。しかし、港で船は待っていてくれた。船の運賃は¥500。高いなと思って辺りをよく見ると、島民は¥200と書かれていた。それならば、よい。


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Shiga, SONY Cyber-shot DSC-RX100 (2013. 6)

急かされてバスから小走りで乗り継いだのは、私ひとり。あとは観光客っぽい中年の方々数名のグループと、地元っぽい方たちの合わせて約10名が、船の乗客だった。

10分くらいで沖島に着く。港の周りには、漁協の事務所と、若干の民家が寄せ集まっている。


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Shiga, SONY Cyber-shot DSC-RX100 (2013. 6)

島の人口は350人、面積は1.5平方km。

本土(…内陸の湖に浮かぶ島から、そう呼ぶのは適当かどうかわからないけれど、要は、近江八幡方面)からの距離が短いためか、チャーター船で来る観光客もいるようで、私が乗ってきた船では見なかった観光客らしき人たちが、ガイドに連れられて列をなしていた。この団体に紛れ込めば、労せずして島内観光できそうだったけれど、それも目立つので自粛。…とは言っても、意識して彼らを避けて歩くのも、別の意味でしんどい。


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Shiga, SONY Cyber-shot DSC-RX100 (2013. 6)

とりあえず沿岸の道を歩く。淡水湖だから、当然、潮のにおいはしない。湖に向って洗濯物を干している家が多いのは、そのせいだろうか。島内には平らな場所は少なく、その、貴重な平地の多くは民家が密集している。家々の間の、さらに貴重な空間にある小さな公園では子供がひとりで遊んでいる。そこに私が入っていけば、まさに、わかりやすい不審者だろう。従って、ヨソ者の居場所は、あまりない。


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Shiga, SONY α390 with SONY Vario-Sonnar T*DT16-80mm F3.5-4.5 (2013. 6)

チャリに乗った一人の女性と、何度もすれ違う。よく見ると、彼女は郵便配達をしている。島内の道路は狭く、自動車はない。また、道はきれいに周回して通っているわけではなく、人家が密集している地域だけに固まってあるものだから、あてもなく行ったり来たりしていると、しょっちゅう出くわすことになる。


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Shiga, SONY Cyber-shot DSC-RX100 (2013. 6)

港の東側に小学校があった。休日であるため、子供たちの姿はない。やっと落ち着けるかと思い、朝礼台に腰掛けると、やはり、行き場を探している様子のヨソ者達がワラワラしているのが見えた。彼らに休息の場を譲るべく、ほどなく朝礼台を離れる。

帰りの船は2時間後。港付近で残りの時間をつぶして、船に乗る。

旅行先としては若干物足りなかったけれども、むりやり島おこしなどをして観光客に媚びる姿を見るよりは、数軒のみやげ物屋はあったものの、全体に素っ気無い印象だったこの島は、個人的には、かえって好感が持てた。

島内で何度も遭遇していた郵便配達の女性と、帰りの船で、また一緒になる。どうも私の行程は、郵便配達といっしょだったようだ。

港に着くと、彼女は、停めてあった郵便局の赤い車に乗り、去っていった。

港なのに、店も人家もない。私は、ぽつんと立ったバス停で、近江八幡駅へ行くバスをさらに30分以上待った。


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Shiga, SONY Cyber-shot DSC-RX100 (2013. 6)

近江八幡の市街地に戻り、この日の目的その2である、町の名産品・ふなずしを買う。ふなずしは、フナを塩とご飯に漬け、発酵させて作られる、熟れ(なれ)寿司の一種だ。基本的に、春に獲れたフナが用いられる。春に作りはじめたふなずしは、晩秋以降に食べられるようになるという。2~3年間漬けられることもあるらしい。つまり、現在売られているふなずしは、最低、1年以上寝かされたものということになる。その製法からして、ふなずしは、珍味や、ときにはゲテモノ扱いされることもある。

一皿(1匹分)2,500円だった。高級食品である。

帰宅し、恐るおそる包装を解いて、まずニオイを嗅ぐ。たしかに独特の臭いがする。だが、悪臭とは感じなかった。


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ひとくち。しょっぱい。

コメは溶けてヌカのような状態になっており、食べ応えはない。寿司というより、塩漬けである。結果、ふなずしを夕食にしようという企みは失敗し、これは酒のつまみとなったのだった。

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