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September 21, 2012

京都の町は それほどいいの

昨日まで大阪で打ち合わせ。夏休みが吹っ飛んだ腹いせもあって所用の翌日に有休をむりやり一日ねじこみ、京都を歩く。


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Kyoto, SONY NEX-5 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2012. 9)

市内の観光スポットの中で比較的詳しいのは、強いて挙げるならば、嵐山の辺りだ。それは大学時代、ここでアルバイトをしていたことがあったから。

だが、地方出身の京都の大学生で、名所旧跡に精通している人は少なかったと思う。


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Kyoto, SONY NEX-5 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2012. 9)

そして私の周りでは、私を含め、地方出身で京都で学生時代を過ごし、そのまま京都に居残って就職する人は、あまりいなかった。京都の学生の数に比べて、企業が少ないせいもあるだろう。しかし京都出身の友人は京都の企業に就職していたことも多かったから、単に数の問題とは言い切れない理由もあったのではないかと感じる。


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Kyoto, SONY NEX-5 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2012. 9)

京都を訪ねる旅行者、そこに住んでいる大学生、そして京都市内で生まれ育った住民の間には、各々、感覚にギャップがあるのではないだろうか。


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Kyoto, SONY Cybershot DSC-W630 (2012. 9)

一時期、市内・五番町の近所にあった、家賃¥12,000、四畳半+荷物スペース一畳、風呂なし・便所水道共同の部屋に住んでいたことがあった。五番町は、八ツ橋「夕子」のモデルとなった女性がいた遊郭街だった。私が住んでいたその建物も、外観は古びた木造ながら、遊郭建築独特の、タイルやモザイクガラスの装飾があちこちに施されていた。当時、売春防止法施行から30年たっていた。今思えば非常に貴重な経験をしていたのだけれど、その頃は、そこで無意識に貧乏生活を送っていた。

今日、久しぶりにその場所を訪れると、建物は取り壊され、小ぎれいな二階建てのアパートに変わっていた。

しかし、町のランドマーク的存在だった、すっぽん料理屋(住んでいた頃は何の店か知らなかったけれど、「美味しんぼ」にも登場した名店で、京都駅でタクシーに乗り、名前を言うと直接来ることができるほど有名なんだそうだ)と、そのすぐそばにある成人映画館(夏場に冷房を求めて、400円で丸一日、三本立ての映画を二回転以上見たことがあった)は今も健在だった。私が住んでいた頃から25年。時代の変化に流されて消えたものもあり、存在感を持って残っているものもあり、ひっそりと姿をとどめているものもあり。


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Kyoto, SONY Cybershot DSC-W630 (2012. 9)

夕方近く、京都駅から南へ下り、竹田を訪ねた。「竹田の子守唄」の歌詞の、由来のひとつとなった町だ。私にとって京都の歌といえば、赤い鳥の「竹田の子守唄」と「なのにあなたは京都へゆくの」(こちらはオリジナルのチェリッシュではなくて渚ゆう子バージョン)の二つなのだ。異論はあろうが、認めない(…?)。

竹田の子守唄のメロディは昔から好きだった。しかしレコードやCDなどを見つけることができず、心の中で引っかかっていた。だが最近、偶然Youtubeで発見した。これをMP3プレーヤーで聞いているうちに、竹田の存在がムクムクと浮かび上がってきたのだ。

愛想のない竹田の駅前から、町の中心部の方を探りながら歩いていく。歌詞の面影はあまり感じられない。公園を見つける。しかし子守りをする人も、子供の姿も無し。もっとも最近の子供は外遊びが少なくなったから、それは特別なことではない。


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Kyoto, SONY Cybershot DSC-W630 (2012. 9)

しばらく歩くと、大きな寺院があった。安楽寿院という、このお寺は12世紀に鳥羽上皇が建てた寺院が起源なのだそうだ。すぐそばには天皇陵が二つもある。観光地として語られることは少ないけれど、足を運んではじめて、実は奥がとても深い土地であることを知る。


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Kyoto, SONY Cybershot DSC-W630 (2012. 9)

しかし残念ながら暗くなってきたので、市の中心部へ戻る。

京都へ行く前はいつも、寺めぐりなら一日あれば十分だろうと思っているのに、毎回、時間が足りなくなるのは、この町のスケールの大きさのせいか、それとも何だかんだ言って、まだ思い入れがあちこちに残っているせいだろうか。


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Kyoto, SONY NEX-5 with SONY E18-55mm F3.5-5.6 (2012. 9)

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