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March 31, 2012

さようなら、ふるさと駅

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Aomori, SONY α380 with 20mm***

鉄道の時刻表を持って旅していると、線路のあるところに関心が向かいがちになる。

青森県の青い森鉄道(昔のJR東北本線)三沢駅から出ていた十和田観光電鉄線に乗ったのは、2009年の秋。特に目的があったわけではなかった。たぶん旅行中にたまたま時間が空いたとき、時刻表を見て思いついたと記憶している。

「観光電鉄」という名前の割には沿線に目立った観光地がないようだった。そこで、路線図を見て駅名に魅かれた、途中の古里(ふるさと)まで乗ってみることにした。

古里駅は、地方のバス停のような愛想のない待合室がひとつあるだけの無人駅だった。線路は、用水路と自動車道にはさまれたところを通っていた。日曜の午後。ひと通りは少なかった。数十分後、折り返してやって来た、これまた倉庫に窓を付けたような愛想のない電車に乗って、戻った。

いま思えば、それはステレオタイプの、現代の田舎の風景だった。

その十和田観光電鉄線が、今日限りで廃止になると聞いた。

この電車には、それっきり乗っていないし、思いいれが特にあるわけでもない。

ただ、あのとき時刻表を持っておらず、そして「ふるさと」という駅がなかったら、この鉄道には生涯縁がなかったのだろうと思うと、少し感慨深いものがある。


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Aomori, SONY α380 with 24-85mm***

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