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August 21, 2010

炎天下の東海道を歩く

8月も暦どおりに過ぎていきそうなので、ムシャクシャして、静岡県あたりに目的地を定め、日帰り小旅行に出る。

湘南・箱根や伊豆には目もくれず通過して向かったのは、JR東海道本線の普通列車しか停まらない小駅、興津(おきつ)。

昔の東海道の面影を残す宿場町、という穏やかなキャッチフレーズに惹かれたはずが、なぜか駅前にある「さつた峠」(薩摩の「薩」に土偏に「垂」という字で「さつた」と読む。しかし、後のほうの字が変換できない)の案内板に気を引かれ、無謀にも炎天下の峠道に挑む。


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Shizuoka, KONICA Digital Revio KD-500Z***

天下の旧・東海道とは言え、峠に向かう道は細く、ひなびた風情だ。昔から、あんまり変わってないのかな。


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Shizuoka, KONICA Digital Revio KD-500Z***

1時間少々歩いて、小さな展望台がしつらえられた峠に着く。沿道のミカンは、まだ青く固い。富士山も見えないし、この峠にとっては、今はシーズンオフなのだろう。しかし、峠道から夏の海を見下ろすというのも、ほのかに気持ちよい。

展望台にのぼると、国道1号線・東名高速道路と東海道本線が絡み合った光景が見える。しばしば写真で見かける景色は、ここからのものだったのだ。


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Shizuoka [MAP] , KONICA Digital Revio KD-500Z***

だがこの時点で、既に予定エネルギー量の大半を使い果たしてしまった気分になる。峠を下りた辺りにある宿場町ゆかりの博物館や旧跡はスルー。再び東海道線に乗り、吉原駅で岳南鉄道というローカル私鉄に乗り換える。


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Shizuoka, KONICA Digital Revio KD-500Z***

次の目的地は、鐘庵。鐘庵は、静岡県内にいくつかの店舗を持つそば屋だ。

鐘庵は、数年前まで、なぜか東京・大塚にも店を出しており、時おり利用していた。けれども突然閉店してしまった。富士そば以上高級店未満のソバ屋として大塚では貴重な存在であったゆえに、今もその閉店を惜しむ声は少なくない(と思う)。


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Shizuoka [MAP] , KONICA Digital Revio KD-500Z***

久しぶりに、この店の名物・桜えびかき揚げを食す。美味し。

腹ん中full・体力empty状態で、再び東海道をテレテレ歩く。

さっき電車を乗り換えた吉原駅を歩いて通過し、さらに東へ。妙法寺という寺に向かう。


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Shizuoka [MAP] , KONICA Digital Revio KD-500Z***

本堂の右手にある白い建物がなぜかモスクっぽい。境内には中華風の龍やチベット仏教のストゥーパ風の建物もあり、混沌としている。ここの住職がインド哲学を学んだことがあり、かつ、台湾で龍の飾り物を作っている人と親しかったことから、このような寺になったのだという。

…が、長居する気分にもならず、かと言って、来た道を戻るのもダルいので、隣の東田子の浦駅まで、さらに歩を進める。


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Shizuoka, KONICA Digital Revio KD-500Z***

万葉集に

「田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける 」

と歌われた、田子の浦。

けれども、ここでも季節柄、富士山は見えず、そして意外なことに、この一帯の海岸は遊泳禁止で、ひっそりとしていた。

何だか、もったいない気分っす。


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Shizuoka [MAP] , KONICA Digital Revio KD-500Z***

しかし後で振り返ると、この道中、どこで熱中症で行き倒れていても不思議ではない状況でしたわ。

まーでも、少しはストレス解消にはなったかな。

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