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August 27, 2008

あそこの国の治安はどうなの?

…と、聞かれることがある。

しかし、漠然と尋ねられたところで、答えに詰まってしまう。

「んーまあねー。いい時もあれば悪い時もあるんじゃないすかねえ」

つー感じで、いかにもワタクシらしく半分マジメで半分投げやりな人間性をアラワにして答えてしまい、気まずく話題が終了することも、しばしば。

実際には、治安の良し悪しというのは、住んでいる人でないとわからない部分も多いし、逆に、住んでいると気づきにくい点もある。

そこで、アフガニスタンで農業技術支援活動をしていたペシャワール会・伊藤さん殺人事件について考えてみる。

農業関係の技術支援というのは、他の分野に比べても、いっそう時間と根気が必要だと思っている。基本的にTrial Chanceは年に1度きりだし、季節限定でないとできないことも多いからだ。

真夏の今、彼には、やりたいことがたくさんあったはずである。おそらくは若干の身の危険を感じていても、自ら撤収や避難を口にする気にははならなかっただろう。そして、止めることができたのは周囲の人間だけだったと思う。

だが今回の現場は、首都から離れた地方都市だった。現地の治安状況を在住者以外の人たちが把握するにも限界があったのではないかと感じる。

今回の事件において「誰が悪い」かと短絡的に考えるのであれば、そりゃ犯行組織のタリバンを憎むべきなのだろうが、治安に対する見極め、という点でいえば、厳しい言い方になってしまうのは承知の上ではあるけれども、本人の自己責任に帰結してしまうのではないかと思う。

とは言え、彼のプロジェクトがこれで終わってしまうことなく、しかしこれ以上不幸な犠牲者を出さないよう細心の注意をはかりつつ、関係者は遺志を大切に継いでいってほしいと切に願う。そして、自分の身は自分が責任を持って守る意識も忘れないでほしい。


080827riceplantinginbhutan
Paro (Bhutan), MINOLTA α-9xi with 24-85mm***

途上国の農業風景っつーことで、昔撮ったネタからブータン田植え画像をひとつ。

私がいた地域は、政治的な意味での治安にはほとんど問題がなかったところだったので、私が言っても大して説得力がないような気後れもするわけですが。

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