格安ツァイス
先日の旅行のとき使ったPENTAXのOptio S1が正直どーも今ひとつだったので、ここで、写り重視で安価かつ普段使いできるコンパクトデジタルカメラの導入を急遽検討することにした。
ソニーのCyber Shotは現行機種だけで11種類もある。しかしカタログを熟読したところ、各々の機種の大きな違いはレンズのズーム比と背面モニターがタッチパネルか否かくらいで、写りそのものの違いはスペックからは読み取ることができなかった。とりあえず高倍率ズームもタッチパネルも不要不急のものなので低倍率のレンズ(それでも光学5倍ズーム)の機種に絞ると、まだWX50とW630の二機種がある。
で、この二つの違いは、というと、WX50はセンサーが1,620万画素裏面照射型CMOSセンサー、W630は1,610万画素CCD。裏面照射型CMOSは高感度に強いという評判があるけれど、逆に、日中の描写はCCDに劣るともいわれている。
目的が普段使いであることを考えると、ここで裏面照射型CMOSもよいかと思ったけれど、どーせ夜景なんてそんなに撮らないし両機種とも光学式手ブレ補正がついてるからCCDでもいいんじゃねーかと考えて、W630を選んだ。
W630は、現行のCyber Shotカタログの中では隅っこの方に載っているローエンドクラスの機種だ。今春発売されたばかりのモデルなのに実売価格は¥12,000前後。ある日、都内のヨドバシカメラで、価格.comの最低価格より安く売られていたのを見つけて即買いしてしまった。

しかしこのカメラ、レンズはカール・ツァイスのバリオ・テッサーが付いている。現行のツァイスレンズ付きカメラ(或いはカメラ用レンズを含めて)でおそらく最も安価な製品ではなかろうか。というか、ここまでツァイスにこだわんなくてもいいのではないかという気もする。
胸ポケットに楽に入る大きさ・重さである反面、電源ボタンやカバーが小さくて操作しにくかったり、彩度やコントラスト等の細かい設定が不可能だったり(ISO、ホワイトバランスや露出補正は可能)といった欠点がある。しかしそこは値段を考えれば、多少はあきらめもつく。個人的に気に入ったのが、レンズの焦点距離。35mm換算で25mm~125mmとなっている。一見中途半端に思われるけれど、広角端から数えて1.4倍が35mm、2倍が50mm、3.4倍が85mm、4倍が100mmとなり、焦点距離が倍率表示されるコンパクトデジタルカメラでは、25mm始まりのズームレンズは、わかりやすい。



Tokyo, SONY Cybershot DSC-W630 (2012. 5)
この機種の作例画像は、ネットでほとんど見つけることができなかった。しかしこのゴールデンウイーク中のコンパクトデジカメ販売ランキング第10位と、売れてはいるのだ。ネットに作例があがらないのは、おそらくそのスジの人達にノーマークなためだろう。
で、私が一日撮ってみたところ、すべてにおいて平均的な写りで、特に得手不得手な被写体があるようには感じられなかった。センサーがCCDなので、暗いところの写りはやや不安だったけれど、今日撮った地下鉄のホームも、あとで見るとISOは320までしか上がっていなかったため、あまりアラは目立たなかった。細かいところを見れば、端部に色収差が少し出ていたり像が流れたりしているけれど、等倍で見なければ気にならないレベル。しかし、ツァイスレンズから連想される色の鮮やかさやコントラストの高さというのも、特に感じられなかった。でも「写り」という点についていえば十分合格点かなーというのが、本日これまでの感想。また、モニターを見ると全体的に露出オーバー気味に表示されていたので-0.3EVデフォで撮ったところ、ほぼ適正露出になった。これは個体差の範疇なのか、もともとそんなもんなのか、何かがおかしいのかは謎。




















