
↑ミノルタ35mm F2を付けたα380。ストラップは、その昔、コニカHEXARに付属していたもの。特に思い入れやメッセージ的な意図があるわけではなくて、サイズや素材が最も手に馴染んでいるので、使っている。
…というわけで、α550の国内発売が発表されてますます影が薄くなってしまいそうなデジタル一眼レフ、ソニーα380。
メディアのα550の紹介記事を見ると、なぜか比較対象がα350であるものが多く、α380の存在自体が無かったことになっているんじゃねえかと不憫な気持ちにさせられる。そこで、ここはひとつ、再び『じゃあ俺が』、購入以来3ヵ月使ってきたレビューをまとめておく。
1. 画質
JPEGのスタンダードでは、割とあっさりした色合い。ビビッドやランドスケープに設定を変えると、彩度やコントラストが上がる。だが、派手になっても、下品な感じになってしまうことは少ない。画質の設定に迷った時はRAW撮りしておくと、あとで付属ソフト(Image Data Lightbox)で現像するときにカメラ設定と同じように画質を選択することができるので便利。
特に苦手な被写体は無いと思う。これまでいろいろ撮ってきて、「色が変だ」と感じたことはほとんど無かった。ブログで使ってきた、この機種で撮ったJPEG画像は、リサイズ以外レタッチしていないものが多い。ということは、ホワイトバランスやAEも結構まともだと言えるのではないかと。
高感度はISO400で、ちょっとノイズが出る。等倍鑑賞する人は気になるかもしれない。しかしワタクシ的には十分許容範囲なので、普段はISOオートで使っている。オートではISO100から400の間で可変する。高画質を意識して撮る時はISO200 or 100固定にしている。
また、画素数が多いため、レンズ性能の影響を受けやすい。旧ミノルタの古いズームレンズの中には、アラが見えてしまうものもある。
2. デザイン・操作性
今までのソニーの一眼レフの中では一番垢抜けたデザインだと思う。他のαに比べてSONYのロゴが大きいのも、悪くない。マニアの間で批判されることが多いグリップの小ささについては、私は、あまり気にならない。これより持ちにくいカメラはたくさんある。最近の機種で言えば、これを買う直前に気になっていたEP-…(以下マニアの方の怒りを買いそうなので自粛)。
今まで実際に使ってきた機種の中では、ミノルタα-9xiにフィーリングが近い気がする。決してホメ言葉にはなっていない気がするけれど。
以前使っていたα Sweet Dでは直接設定できていた、ホワイトバランス、手ぶれ補正、フォーカスフレーム選択の変更をするとき、α380では、Fnボタンを押してからメニュー選択→変更と、1アクション以上多く操作しなければならなくなった。AEロックは付いていない。これらの機能を頻繁にいじる人にとっては厄介に感じると思う。
ライブビューを多用するとバッテリーの減りが早く感じられる。この辺は発展途上なのだろう。撮影可能枚数は公称でライブビュー使用時・230枚、ファインダー使用時・500枚。倍以上の差がある。バッテリーを節約しようと思ったらファインダーを使って撮るよう意識すればいいのだけれど、微妙に情けなさを感じる時がありますわ。
ライブビューは、構図確認用としては良好。動体も、都電荒川線程度であれば、ちゃんと追随するし、晴天の日中でも液晶が全く見えなくなってしまうことはない。ただし画素が荒いため、緻密なフォーカスの確認は無理。もっともAFが早くて正確なので(これは今まで私が使ってきたカメラの中ではほぼ断トツで最高)、普段はフォーカスエリア→中央固定、AF→シングルAFの設定でカメラを信じて使っている。マクロ以外は、とりあえずこれで何とかなる。
3. 総合評価
操作性はクセがあるけれど、自分のよく使う機能がそれなりに使えるようであれば、画質は良いし、コストパフォーマンスも悪くないので、そこそこ満足できると思う。けれども画素数や価格帯が近いα550が発売された日には、連写速度や高感度がショボいα380の行く末は決して明るいものではない。
それを踏まえて、敢えてα380のアドバンテージを考えると、
(1)小型軽量(特に広角~標準系の単焦点レンズを付けたときのバランスは実に良い)
(2)ソニーαのCCD搭載一眼レフで最高画素数(α550、α900はCMOS。高感度画質はα550の圧倒的勝利であることはほぼ間違いないけれど、低感度では、どうかと。実際に発売されるまではわからんけど。)
…くらいっすかねぇ。(2)は、マニアックな要素だな。
何だか、限定生産でもない現行品なのに既に希少品のニオイが漂っているような。

Tokyo, SONY α380 with 35mm***

Tokyo, SONY α380 with 20mm***

Tokyo, SONY α380 with 24mm***
広角単焦点レンズで、作例っぽくなるよう意識して撮ってみたけど、難しいな。